米中関係は今、冷戦状態？米中対立の現状と今後の展望とは！？

米中の対立と国際秩序の将来

米中の対立は、国際秩序にも大きな影響を与えています。

米中新冷戦時代の混迷を読み解く1冊「米中対立と国際秩序の行方―交叉する世界と地域」…歴史は韻を踏むか

公開日:2024/08/25

✅ 「米中対立と国際秩序の行方―交叉する世界と地域」は、米中の2国間関係だけでなく、世界各国・地域のアクターやグローバル・サウスにおける対米・対中政策の動向と秩序観をも分析し、多角的な視点から米中対立と国際秩序の行方を探る書籍です。

✅ 本書は、米中対立の現状を分析し、民主主義対権威主義という単純な構図ではないこと、台湾の選択が米中対立に大きな影響を与える可能性などを指摘しています。

✅ 編者たちは、中国の台頭を歓迎する国や地域がある現実を認め、過去と現在の違いを冷静に捉え、現実を丁寧に読み解くことの重要性を訴えています。本書は、論文形式でありながらもコラムを多数掲載し、一般読者にとっても読みやすい構成となっています。

さらに読む ⇒Business Insider Japan｜ビジネス インサイダー ジャパン出典/画像元: https://www.businessinsider.jp/article/292434/

米中対立は、国際的な協調を阻害し、世界秩序を不安定化させています。

アメリカ国内では、パックス・アメリカーナの終焉が懸念されており、その影響は国際秩序にも及ぶ可能性があります。

自由主義、民主主義に根ざした国際秩序の将来と、リーダーシップの薄い世界の意味を、我々は熟考すべき時です。

古森義久氏とサタ―氏の対談では、米中対決の原因を中国の軍事意図にあると分析し、両政権はその認識では一致しているものの、対応策においては対照的な姿勢を示すことが明らかになりました。

トランプ政権は国防費の大幅増額による中国抑止を明確化しましたが、バイデン政権は国防費抑制を主張しました。

しかし、中国の軍事活動はバイデン政権下でより積極化し、台湾への軍事圧力や南シナ海での行動が強まりました。

一方、アメリカの議会は反中感情の高まりを受け、中国を最大の脅威と位置付け、軍事面での強硬姿勢を鮮明にしています。

そのため、ハリス政権下でも国防費増額は避けられないとサタ―氏は予測しています。

国際秩序の将来は、米中関係の行方次第ですね。

トランプ再選と米中の戦略的デカップリング

トランプ大統領が再選された場合、米中関係はさらに悪化する可能性があります。

RIETI

✅ 2024年米大統領選挙で勝利したトランプ前大統領は、二期目の政権で対中政策を強化し、経済デカップリング、同盟強化、軍事的対抗姿勢をさらに推し進めると予想される。

✅ 具体的な政策としては、中国の最恵国待遇撤回、中国からの輸入への高関税導入、米企業の中国からの撤退などを計画しており、米国の製造業復活と国家安全保障強化を目指す。

✅ 一方、中国は「双循環」戦略やグローバルサウスとの関係強化などを通じて国際的な影響力を維持しようとしているが、これらの対策は米中デカップリングを加速させる可能性もある。

さらに読む ⇒RIETI - 独立行政法人経済産業研究所出典/画像元: https://www.rieti.go.jp/users/china-tr/jp/ssqs/250107ssqs.html

米中デカップリングが進めば、世界経済に大きな混乱が生じる可能性があります。

トランプ氏が再選された場合、中国を最大の挑戦者とみなし、軍事面も含めた断固たる抑止策を継続すると見られます。

経済面では、中国製品への関税引き上げやWTOからの排除も視野に入れているとのことです。

アメリカが「アメリカ第一主義」を継続し、選択的介入や貿易優先主義を採用した場合、中国は、同盟国や友好国との対中政策における摩擦を生み出し、中国の国際的影響力を強化する機会を拡大することになる。

具体的には、グローバル影響力を拡大するため、中国は「グローバル・サウス」との協力を強化し、『グローバル発展構想』、『グローバル安全保障構想』、『グローバル文明構想』など新たな国際的枠組みを推進する。

また、経済支援や経済交流を通して『一帯一路』参加国やアフリカ諸国、南米諸国などとの関係を強化し、BRICSとの連携関係を強化する。

一方、トランプ政権は、中国に対して強硬な『戦略的デカップリング』を推進し、高い関税、最恵国待遇の撤回、サプライチェーンの断絶、さらには中間国を経由した輸出の制限といった厳しい措置を講じる可能性が高い。

これに対抗するため、中国は米国製品に対する報復関税、希少金属や重要資源の輸出規制、人民元の切り下げ措置などの対策を準備する。

トランプ政権の対中政策は、世界に大きな影響を与えるでしょう。

ボルトン回顧録が暴露したトランプと習近平の取引

ボルトン氏の回顧録は、トランプ政権の内幕を暴露しています。

トランプ氏、習氏に再選支援を求めたか 前補佐官が暴露

公開日:2020/06/18

✅ ジョン・ボルトン前大統領補佐官（国家安全保障問題担当）が新著「The Room Where It Happened」で、トランプ大統領が中国の習近平国家主席に自らの再選支援を求めていたことを明らかにしました。

✅ ボルトン氏は、トランプ氏が中国に農産品購入を要求し、習氏がそれに同意すると「中国史上最も偉大な指導者」と呼んだと主張しています。

✅ トランプ政権は、同書に機密情報が含まれているとして出版差し止めを求めていますが、ボルトン氏はそれを否定しています。

さらに読む ⇒BBC Home - Breaking News, World News, US News, Sports, Business, Innovation, Climate, Culture, Travel, Video & Audio出典/画像元: https://www.bbc.com/japanese/53088332

トランプ氏が中国に再選支援を求めたことは、非常に衝撃的な事実です。

ジョン・ボルトン前大統領補佐官が執筆した回顧録「The Room Where It Happened」で、トランプ氏が再選を目指し、中国の習近平国家主席に支援を求めたことが明らかになりました。

ボルトン氏は、2019年のG20サミットでトランプ氏が習氏に、再選の支援を要請したと主張し、習氏が米農産品の購入を約束したと述べています。

さらに、トランプ氏が新疆ウイグル自治区における収容施設の建設について「正しいこと」と発言したとも主張し、収容施設は人権団体から批判されています。

トランプ政権は、同書には機密情報が含まれているとして出版差し止めを求めていますが、ボルトン氏は機密情報はないと主張しています。

ボルトン氏の回顧録は、トランプ氏が外交を政治的な利益のために利用していることを示唆しており、大統領選に影響を与える可能性があります。

トランプ大統領、ホンマに中国に頼りっきりやったんやね。

米中関係は、今後も緊迫した状況が続くと予想されます。