関西電力、使用済み核燃料のフランス搬出量を倍増!?福井県との約束、果たせるのか?
関西電力、フランスへの使用済み核燃料搬出量を倍増!再処理工場遅延で計画変更。福井県への影響は?
💡 関西電力は、フランスへの使用済み核燃料搬出量を増やすことを発表しました。
💡 福井県との約束を果たすための措置とされています。
💡 しかし、使用済み核燃料の最終処分先はまだ決まっていません。
それでは、最初のテーマに移ります。
フランスへの搬出量増加
関電は使用済み核燃料をフランスにどれだけ搬出?
約400トン
フランスへの搬出量は当初計画の約2倍になるんですね。
公開日:2023/07/15

✅ 関西電力は使用済みMOX燃料をフランスに搬出する計画を発表し、これは再処理の実証研究のためと説明されていますが、実際には福井県との約束を果たしたことにする目的があると考えられます。
✅ 日本はすでに大量のプルトニウムを所有しており、その量は核兵器約5000発分に相当します。余剰プルトニウムは国際社会から疑念を抱かれるため、原子力委員会は保有量の減少や消費する分だけ再処理を盛り込んだ指針を改定しました。
✅ しかし、現在の核燃料サイクルは頓挫しており、日本でプルトニウムを消費する手段はプルサーマルしかありません。プルサーマルを実施しているのはわずか4基のみで、消費量はごくわずかです。そのため、フランスに搬出されたMOX燃料を再処理し、プルトニウムを取り出すことは、消費する当てのないプルトニウムを増やすことになるという問題点があります。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/premier/business/articles/20230713/biz/00m/020/008000c使用済み核燃料の処理は、本当に難しい問題ですね。
関西電力は、フランスのオラノへの使用済み核燃料搬出量を当初計画の約200トンから約400トンに増やすことを発表しました。
これは、日本原燃の核燃料再処理工場 (青森県六ケ所村) の完成が遅れているため、関電が使用済み核燃料をフランスに搬出する量を増やし、対応するためです。
搬出時期は2027年度を計画しており、増量分の搬出や再処理費用は電力業界が負担しますが、具体的な金額は明らかになっていません。
ええ、フランスへの搬出量は当初計画の2倍になって、約400トンになるそうです。日本の再処理工場の完成が遅れているので、関電としてはやむを得ない判断でしょう。ただ、プルトニウムの処理については、国際社会から懸念の声が上がっているのも事実です。
福井県内の原発と保管施設
関電は、福井県内の原発で発生した使用済み核燃料をどうする予定?
県外へ搬出予定
福井県内では、原発敷地内の使用済み核燃料保管施設が満杯になっているんですね。
公開日:2025/02/11

✅ 関西電力は、福井県内の原発にたまる使用済み核燃料の県外搬出ロードマップの見直しを進めており、フランスへの搬出量を当初の200トンから倍増させる方針を固めました。
✅ これは、日本原燃の再処理工場の完成目標が2年半遅れたことによるもので、関電は県内から計400トンほどの搬出を確保する見込みです。
✅ 今回のロードマップ変更は、杉本達治知事との面会で森望社長が「あらゆる可能性を組み合わせて、必要な搬出容量を確保する」と述べたことを受け、フランスへの搬出量を増やすことで搬出容量を確保する方針を固めたものとみられます。
さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/AST2C3F8YT2CPGJB002M.html県外搬出のロードマップの見直しは、難しい問題だと思います。
関電は現在、福井県にある高浜原発、美浜原発、大飯原発で計7基の原子炉を稼働させており、敷地内の使用済み核燃料保管施設は満杯に近づいており、県外への搬出を急いでいます。
関電は13日に福井県に新たな搬出工程表を説明する予定です。
そうやねん。福井県には原発が集中してるから、使用済み核燃料の保管場所も限られてるんや。関電は、県外への搬出を急いでるみたいやけど、どこへ搬出するのか、具体的な計画はまだ決まってないみたいやで。
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関電、フランスへの使用済み核燃料搬出量を倍増!福井県外搬出計画が大きく変わる!