マイナ保険証一本化は本当に大丈夫?課題とリスクとは!?
マイナ保険証一本化、本当に大丈夫?現場の混乱、利用者の不安、そしてセキュリティリスク…制度の課題と今後の展望を徹底解説!
💡 マイナ保険証一本化による事務負担の増加と課題
💡 マイナ保険証の技術的な課題と改善点
💡 マイナ保険証の利用における課題とリスク
それでは、マイナ保険証一本化について、詳しく見ていきましょう。
マイナ保険証一本化における事務負担の増加と課題
マイナ保険証一本化、現場の負担は?
事務負担増大、タイムラグ発生
はい、それではまず、マイナ保険証一本化による事務負担の増加と課題について解説していただきます。

✅ 来年秋に予定されている健康保険証の廃止とマイナ保険証への一本化に対し、国民の不安が高まっている。政府はこの不安解消のため、マイナ保険証を持たない人向けに「資格確認書」を発行することを発表した。
✅ 資格確認書は、マイナ保険証を持たない人でも保険診療を受けられるように、保険組合などが発行する保険証の代わりとなる書類である。氏名、生年月日、被保険者等記号番号などの情報が記載され、紙または電子データで提供される。
✅ 政府は当初、資格確認書は申請制とする方針だったが、申請が困難な人への配慮から、マイナ保険証を持たない人全員に申請不要で交付する方針に変更した。また、有効期限は当初1年だったが、各保険者が5年を超えない期間に設定すると発表した。
さらに読む ⇒東京新聞 TOKYO Web出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/234766なるほど、確かに従来の健康保険証と比べて、手続きが複雑で、混乱が生じる可能性は高いですね。
2023年8月31日に開催されたシンポジウムでは、マイナ保険証への一本化に関する実務上の問題点が議論されました。
まず、マイナ保険証を用いた資格確認の仕組みについて、マイナンバーカードを取得し、健康保険証を紐づけている住民、マイナンバーカードを保有しているが健康保険証を紐づけていない住民、マイナンバーカードを保有していない住民の3つのケースがあることが説明されました。
市区町村は、住民一人ひとりのケースを判別し、それぞれに適切な情報提供を行う必要があり、その事務負担が過大になることが懸念されています。
具体的には、健康保険証を紐づけていない住民やマイナンバーカードを保有していない住民には、資格確認証を郵送する必要がありますが、この業務には多くの時間と労力を要するとのことです。
さらに、転職や退職に伴う健康保険の切り替えにおいて、新しい資格情報がシステムに反映されるまでにタイムラグが生じる可能性があり、被保険者に不利益が生じる可能性も指摘されました。
シンポジウムでは、現場の職員が疲弊している現状や、制度の複雑さによる住民への影響など、マイナ保険証への一本化に伴う様々な問題点が指摘されました。
これらの問題点は、今後の議論において克服していく必要がありそうです。
そうですね。マイナ保険証の普及には、国民への丁寧な説明と、現場職員への十分なサポート体制が不可欠です。
マイナ保険証の技術的な課題と改善点
マイナ保険証利用率は上昇中ですが、問題点は何ですか?
トラブル多発、機能不足
続いて、マイナ保険証の技術的な課題と改善点について解説していただきます。
公開日:2024/06/30

✅ マイナ保険証はオンラインでの利用が前提となっているため、通信環境が整っていない場所では利用できないこと、また都心部でも通信が弱い病院では機械がうまく作動しないなどのトラブルが発生している。
✅ 災害時に通信インフラがダウンした場合、マイナ保険証は役に立たない。従来の保険証には加入されている健康保険の種類も記載されていたため、電気や通信インフラが不通でも対応できた。
✅ マイナ保険証は、目的の異なる保険証とマイナンバーカードを一体化させているため、利便性よりも混乱が生じている。マイナンバーカードは持ち歩くべきものではなく、保険証とは別に管理する方が安全である。
さらに読む ⇒FNNプライムオンライン|フジテレビ系FNN28局のニュースサイト出典/画像元: https://www.fnn.jp/articles/-/701673?display=fullなるほど、通信環境への依存は、大きな問題点ですね。
災害時など、通信が途絶えてしまう状況では、マイナ保険証が全く役に立たない可能性もあるわけですから。
厚生労働省は、4月のマイナ保険証利用率が過去最高の6.56%だったと発表しました。
しかし、医療機関の6~7割がマイナ保険証のトラブルを経験しており、名前や住所の表示、カードリーダーエラー、個人情報紐づけの誤りなどが発生しています。
情報学専門家の佐藤一郎教授は、マイナ保険証の問題点として、オンライン利用前提による通信インフラへの依存、旧字体対応の不足、顔写真のないマイナ保険証発行による事務処理の複雑化などを指摘しています。
さらに、マイナ保険証は、持ち歩くべきではないマイナンバーカードと一体化している点、保険証としての資格証明機能が不足している点、目的の異なるカードを1枚にまとめようとしている点なども問題点として挙げています。
佐藤教授は、マイナ保険証の問題を解決するためには、オンライン利用のみに頼らない仕組み、旧字体対応の強化、資格証明機能の充実、目的別にカードを使い分けるシステムが必要であると主張しています。
また、2026年に導入される新しいマイナンバーカードの検討においては、現行の課題を十分に総括し、改善すべきだと訴えています。
ほんまや、マイナ保険証って便利そうやけど、実際には使いにくい面も多いみたいやな。
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マイナ保険証、便利?それとも不安?通信環境、セキュリティ、トラブル…課題山積!