北朝鮮情勢の現在地:金正恩体制下、核開発と国民生活への影響は?金正恩体制10年:軍事力強化と国際社会との対立、国民生活への影響
金正恩体制下の北朝鮮を徹底解説。強固な独裁体制、核・ミサイル開発、繰り返される粛清、経済制裁下の国民生活。軍事力増強と内政改革の狭間で揺れる現状と課題、そして国際社会との関係。北朝鮮の未来はどうなるのか?
💡 金正恩体制下の権力基盤確立、国際社会との対立、核・ミサイル開発の進展。
💡 深刻化する食糧不足と国民生活への影響、軍事力強化との矛盾。
💡 社会統制の強化と党規約改定による権力構造の変化、金正恩氏の独自性。
それでは、北朝鮮の現状について、詳しく見ていきましょう。
まずは、金正恩体制成立初期からの動きについてです。
金正恩体制下の初期:権力基盤の確立と国際社会との対立
北朝鮮、金正恩体制下の権力闘争と粛清の理由は?
党と軍の権力闘争、国防費削減など。
金正恩氏の登場は、国内外に様々な変化をもたらしました。
権力基盤の確立を目指し、北朝鮮は大きな転換期を迎えます。
公開日:2021/12/19

✅ 金正恩氏が権力を握ってから10年が経過し、ライバルの粛清、核実験やミサイル発射実験、米大統領との会談など、国内外で大きな動きがあった。
✅ 脱北者たちは、金正恩氏の登場に新たな変化への期待を抱く一方、世襲による権力継承に対する懐疑的な見方もあった。
✅ 北朝鮮の国民は厳しく統制され、世界の出来事や自国の状況をほとんど知らされず、指導者への忠誠を求められている。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-59693220金正恩氏の権力掌握は、粛清と権力闘争の連続でしたね。
国際社会の制裁下でも核開発を推し進める姿勢は、厳しい状況です。
北朝鮮は、金日成主席による一党独裁体制から金正恩氏へと引き継がれ、国家運営は政府統制下に置かれています。
金正恩氏は2010年に後継者として公に姿を現し、金正日の軍事・経済関連の現地指導に同行することで実績を積み重ね、党中央軍事委員会副委員長に就任し、軍への影響力を拡大しました。
この時期、党の最高機関の運営正常化と金正恩の後継者選出に向けた準備が進められ、金正日の妹である金慶喜や、張成沢が重要な役割を担うと予想されました。
しかし、金正恩体制下では権力闘争と粛清が繰り返され、2013年には張成沢が処刑されました。
その背景には、党と軍の権力闘争、国防費削減を主張した張成沢と軍部の対立、そして崔竜海との権力争いがあったと推測されています。
国際社会は、北朝鮮の核実験とミサイル発射実験に対し、国連安保理決議による経済制裁を科しましたが、北朝鮮は核ミサイル開発を追求し、国際社会から「ならず者国家」と見なされるようになりました。
アメリカは独自の対北朝鮮制裁を長期にわたり実施し、国際社会からの圧力は強まりました。
金正恩体制下では、確かに権力基盤の確立と国際社会との対立が顕著ですね。核・ミサイル開発への執念は、国際情勢を不安定化させている要因の一つと言えるでしょう。
軍事力の増強と国民生活への影響
北朝鮮、軍事力と国民生活のギャップとは?
軍事力強化と国民の貧困、食糧不足。
軍事パレードは、軍事力誇示の象徴ですね。
国民の食糧不足が深刻化する中で、軍事費が優先される状況は、非常に深刻です。

✅ 北朝鮮は、軍創設75周年を記念し、核弾頭搭載可能なミサイルを含む兵器を公開する軍事パレードを行った。これは、深刻な経済危機と食糧不足に見舞われる国民をよそに、軍事力誇示を優先する姿勢を示している。
✅ 国連の制裁と経済失政により、北朝鮮は食糧不足が深刻化しており、国民の栄養失調も悪化している。食糧事情は1990年代の飢饉以来の悪化で、2023年2月には兵士の食料配給減量も行われた。
✅ 金正恩は核兵器開発を重視しており、これが世界の緊張を高め、朝鮮半島の非核化交渉を妨げている。米国は、日本と韓国が攻撃された場合に備え、同盟国へのコミットメントを表明している。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://ipdefenseforum.com/ja/2023/02/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E5%9B%BD%E6%B0%91%E3%81%AE%E8%8B%A6%E9%9B%A3%E3%82%92%E8%A6%86%E3%81%84%E9%9A%A0%E3%81%99%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E5%8A%9B%E8%AA%87%E7%A4%BA/軍事力強化と国民生活の困窮、この対比が北朝鮮の現状を物語っていますね。
国民にとっては、厳しい状況でしょう。
金正恩体制は軍事力強化を最優先とし、2010年以降、軍事パレードや核実験、ミサイル発射を繰り返し、軍事力を誇示しました。
2013年には大規模な挑発行為も行われ、韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件も発生し、北朝鮮の軍事的行動に対する警戒感が高まりました。
しかし、軍事力増強の一方で、国民生活は深刻な状況にあります。
食糧不足が深刻で、国民の多くは貧困にあえぎ、栄養不良の子どもが多く、地方の状況は特に深刻です。
都市部でも電力不足やネットへのアクセス制限があり、国民は外部の情報に触れることが制限されています。
軍隊においても、兵士は厳しい訓練と食糧不足から栄養失調や病気に苦しみ、寄生虫感染も問題となっています。
脱北は困難になり、脱北者への取締りが強化されています。
ほんま、軍事力と国民生活のギャップがすごいな!これだけ食糧難で苦しんでるのに、軍事パレードとか、完全に国民を見てへんやん!
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金正恩体制下の北朝鮮。強固な社会統制、核開発、そして国際社会との対立。課題山積の中、国民生活改善は実現できるのか?