エルブリッジ・コルビー氏(対中戦略と日本の防衛費増額)提言とは?~日本の安全保障はどうなる?トランプ政権とコルビー氏の対中戦略、そして日本の防衛費増額への提言
米国の次期国防次官に指名されたエルブリッジ・コルビー。親日家で中国を戦略的競争相手と位置づけ、台湾防衛強化を唱える強硬派だ。日本の防衛費増額を求め、対中政策での連携を重視。トランプ政権下での米国の安全保障戦略、そして日本への影響とは?
💡 エルブリッジ・コルビー氏は、日本の防衛費をGDP比3%に増額するよう主張し、自国の防衛に真剣に取り組むよう訴えています。
💡 コルビー氏は、トランプ前政権が復活した場合、日本はウクライナよりも中国への対応を優先すべきだと提言しています。
💡 コルビー氏は、中国の台湾侵攻を防ぐための「拒否戦略」を提唱し、同盟国との連携強化を求めています。
それでは、コルビー氏の生い立ちから、彼の提唱する戦略の詳細、そして日本への影響について、詳しく見ていきましょう。
生い立ちとキャリアの始まり
コルビーは、米国の国防戦略で何を重視した?
中露との大国間競争を強調。
元米国防副次官補のエルブリッジ・コルビー氏。
日本も中国の脅威に備え、防衛費を増額すべきだと主張していますね。
公開日:2024/07/30

✅ 元米国防副次官補のエルブリッジ・コルビー氏は、日本が中国の脅威に対抗するため、防衛費をGDP比3%に増額するよう主張し、現在の2%増額目標は不十分だと指摘した。
✅ コルビー氏は、トランプ前政権が復活した場合、日本はウクライナよりも中国への対応を優先すべきであり、自国の防衛により集中すべきだと述べた。
✅ 同氏は、日米間のレトリックと現実のギャップを埋める必要性を強調し、日本がもっと危機感を持って自国の防衛に真剣に取り組むべきだと訴えた。
さらに読む ⇒世界日報出典/画像元: https://www.worldtimes.co.jp/global/north-america/20240730-183558/コルビー氏の経歴を拝見すると、国家安全保障分野での豊富な経験と、日本への深い理解があることが分かりますね。
エルブリッジ・コルビーは、アメリカの国家安全保障分野で著名な戦略家であり、国防政策に大きな影響を与えている。
祖父は元CIA長官であり、幼少期を日本で過ごした経験を持つ親日家である。
ハーバード大学、イェール大学ロースクールを卒業後、イラク連合国暫定当局や国家情報長官室で勤務し、ランド研究所での研究を経て、2017年から2018年まで国防総省の国防副次官補を務めた。
彼は、2018年の「国防戦略(NDS)」策定に主導的な役割を果たし、中国・ロシアとの大国間競争を強調した。
コルビー氏の祖父が元CIA長官とは驚きですね。幼少期を日本で過ごされた経験も、親日的な姿勢に影響しているのでしょう。
「拒否戦略」と政策担当国防次官への指名
コルビー氏、中国に対抗する防衛戦略の要は?
「拒否戦略」で台湾侵攻を抑止。
中国の軍事力の増強は、日本を含む周辺国にとって大きな脅威となっていますね。
コルビー氏の「拒否戦略」は、その対抗策として注目されています。

✅ 世界各地で安全保障上の脅威が高まっており、特に中国の動向が重要。習近平国家主席による台湾統一の意向や軍事力の増強、周辺地域への圧力強化など、日本を含む中国に敵対する国々への影響が懸念されている。
✅ アメリカは中国に対抗するため、戦略的な優先順位を中国に集中させる必要があり、そのためにエルブリッジ・コルビー氏が提唱する「拒否戦略」が注目されている。この戦略は、中国のアジア地域での覇権を拒否することを目的とする。
✅ 「拒否戦略」は、中国の軍事侵攻や覇権拡大を阻止するために、同盟国との連携を強化し、中国が軍事的に優位になるのを防ぐことを目指す。アメリカの国力低下を前提に、現実的な視点に基づいた戦略である。
さらに読む ⇒本の話~読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア~出典/画像元: https://books.bunshun.jp/articles/-/9337「拒否戦略」は、現実的な視点に基づいた戦略として、非常に興味深いです。
同盟国との連携が重要とのことですが、日本も積極的な役割を果たすべきですね。
国防副次官補退任後、コルビー氏は新アメリカ安全保障センター(CNAS)で防衛プログラムディレクターを務める傍ら、著書『The Strategy of Denial』を執筆し、「拒否戦略」を提唱。
これは、中国の台湾侵攻を防ぐための抑止戦略として注目を集めた。
2024年12月、政策担当国防次官に指名され、中国・ロシアとの対立を背景に、アメリカの防衛戦略強化を推進することになる。
インド太平洋地域の安全保障に注力し、日本や韓国との同盟強化、台湾防衛の強化策を検討している。
コルビー氏は、トランプ前大統領(次期大統領)の国家安全保障戦略策定の中心人物として、中国を「戦略的競争相手」と位置づけ、中国の経済力と軍事力拡大に対抗するため、米国のリソースを集中させる必要性を主張している。
拒否戦略って、なんか物騒な響きですけど、要は中国の侵略を阻止するための戦略ってことですよね?同盟国との連携、めっちゃ大事やん!
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トランプ政権、対中強硬派コルビー氏を重用。日本の防衛費増額を要求し、中国の脅威に対抗。米国の「太平洋第一主義」戦略は日本に影響。