欧州防衛強化は進む?EU、イギリス、各国の動向と課題【ウクライナ支援】EUの防衛力強化とウクライナ支援、イギリスの安全保障協定、そして今後の展望
ウクライナ戦争勃発を受け、ヨーロッパは防衛費増額へ。国民の増税への抵抗、EUの1500億ユーロ融資提案、イギリスの軍事支援強化など。欧州防衛産業戦略(EDIS)を発表し、共同調達で競争力強化も。核の傘議論も浮上し、EUの自立した防衛体制構築を目指す。
💡 EUは防衛費の大幅増額とウクライナ支援を決定。ロシア資産からの資金調達も検討。
💡 イギリスはウクライナとの安全保障協定を締結。軍事支援を強化。
💡 EUは防衛産業戦略を発表し、競争力強化を目指す。資金調達が課題。
それでは、まずEUの防衛強化とウクライナ支援に関する動向から見ていきましょう。
ヨーロッパの防衛強化と国民のジレンマ
防衛費増額、国民の支持は?増税、削減…どうなる?
増税反対、公共サービス削減にも不満。EUが支援。
EUは防衛力強化のため、様々な取り組みを行っていますが、その背景には国民のジレンマも存在しています。

✅ EUは特別首脳会談で、防衛費の大幅増額とウクライナ支援をほぼ全会一致で表明した。
✅ ウクライナの和平協定に関する文書に26カ国が署名し、独立と主権、領土の保全を尊重する協定の締結を求めたが、ハンガリーは署名を拒否した。
✅ EUはウクライナに対し、今年306億ユーロの資金提供を決定し、制裁対象となったロシア資産から資金を調達する。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.cnn.co.jp/world/35230201.html防衛費増額は必要不可欠ですが、増税への国民の理解を得ることは容易ではありません。
専門家の指摘する通り、戦争が遠い出来事と感じる国民も多いでしょう。
ウクライナ戦争勃発を受け、ヨーロッパ各国では防衛費増額の必要性が高まっています。
しかし、国民の間では増税に対する支持は低く、防衛増税への賛成は少数派に留まっています。
専門家は、戦争が一般市民にとって遠い出来事であると指摘しています。
EUは加盟国の国防力強化を支援するため、最大1500億ユーロの融資を提案しています。
各国も国防費増額や防衛基金の創設を進めていますが、公共サービス予算の削減に対する国民の支持も限られています。
このような状況下、EUは防衛産業戦略を発表し、競争力強化を図っています。
なるほど、防衛費増額と国民の意識にはギャップがあるわけですね。EUが抱える問題点がよくわかります。
イギリスのウクライナ支援と長期的な安全保障協定
イギリス、ウクライナへの軍事支援額は?過去最大いくら?
25億ポンド(約4600億円)!
イギリスはウクライナへの支援を強化し、長期的な安全保障協定を結んでいます。
公開日:2024/01/13

✅ 英国のスナク首相がウクライナのキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と2国間の安全保障協定に署名した。
✅ 英国は来年度のウクライナへの支援を25億ポンド(約31億9000万ドル)に増額し、ドローンや長射程兵器の購入に充てる。
✅ ゼレンスキー大統領は今回の安全保障協定を、ウクライナがNATOに加盟するまでの「前例のない協定」と位置づけ、英国の支援を高く評価した。
さらに読む ⇒ロイター 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/world/ukraine/KGWCXV7Q4FPJVO24MH25Y5MICM-2024-01-12/イギリスの迅速な支援は、ウクライナにとって大きな支えとなっているでしょう。
長期的な安全保障協定は、NATO加盟への道筋を照らすものとなりそうですね。
イギリスはウクライナへの軍事支援を強化しており、2024年度には過去最大規模の25億ポンド(約4600億円)の支援を発表しました。
スナク首相はキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談、長距離ミサイル、防空システム、砲弾、ドローン、人道支援を含めた広範な支援を約束。
両国は長期的な安全保障協定を結び、ウクライナのNATO加盟前にロシアの侵略を抑止できるよう、軍事的・経済的支援に関する二国間の保証で構成されており、G7が約束した協定の最初のものとなります。
イギリス国内では、より迅速な支援を求める声も上がっています。
イギリスの支援はやっぱ太っ腹やなぁ!ゼレンスキー大統領も頼りにしてるんやろな!
次のページを読む ⇒
EU、防衛力強化へ。ウクライナ支援、最大1500億ユーロの軍事支出決定。欧州防衛産業戦略発表、共同借入も。核の傘議論も。