ナルバ：ロシアとエストニアの境界線は、なぜ危険なのか？ロシア軍の脅威と、NATOの対応

✅ 日本の防衛費は2024年度に7.7兆円（SACO・米軍再編関係費込み7.9兆円）に達し、2022年度の1.5倍に増加する。これは、ロシアのウクライナ侵攻を受けて政府が防衛費をGDP比2%まで増額することを決定したためです。

✅ 政府は2027年度までに防衛関係予算をGDP比2%にする方針を掲げており、これはインフラ整備なども含めると約11兆円に達する見込みです。防衛費の増額は、NATO諸国の国防費が2%に達したことを受けて行われています。

✅ 防衛費の財源は、歳出改革で捻出した上で、不足分は法人税、所得税、たばこ税で賄う方針ですが、自民党内からは増税への異論が出ています。また、防衛省では民間企業による海自隊員への裏金接待疑惑や手当の不正受給などの不祥事が発覚しており、膨張する予算の適正執行が懸念されています。

✅ ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、フィンランドとスウェーデンが長年堅持してきた中立政策を放棄し、NATOに加盟申請を行いました。

✅ NATOは、ロシアを「最も重大で差し迫った脅威」と位置づけ、中国についても覇権主義的な動きに警戒感を示すなど、新たな戦略概念を策定し、対露・対中防衛体制を強化しました。

✅ フィンランドとスウェーデンのNATO加盟は、ロシアの脅威に対する防衛体制強化と同時に、NATOの拡大によってロシアの安全保障上の脅威を拡大しているとの懸念も生じさせており、今後のロシアとの関係や国際秩序への影響は注目されます。

✅ エストニア政府はロシアとの国境交差点における新たな制限を導入し、ナルヴァ国境での歩行者通行を日中の午前7時から午後11時までに制限した。これは、ロシアがイヴァンゴロド国境での工事のために車両通行を制限したことに対する措置である。

✅ この制限は、ロシアが工事の完了時期を提示していないため、無期限となっている。この措置は、地元住民には大きな影響はないが、旅行者は特に連休前などに困難に直面する可能性がある。

✅ エストニア当局はロシアへの渡航を控え、他の国境検問所を利用するように勧めている。緊張が続けば、エストニアは入国管理規則を見直し、ロシアからの長期滞在を厳しくする可能性もある。

💡 ロシアはナルバに兵力を増強し、エストニアは国境警備を強化

💡 エストニアは防衛費をGDP比5%に引き上げ、ロシアの脅威に対峙

💡 NATOはロシアを最大の脅威と認識し、防衛体制を強化