ドイツ政治激震？ AfD躍進と連立政権崩壊、移民問題と社会分断ドイツ連邦議会選挙とAfDの台頭：移民政策、CDU/CSUの苦悩

それでは、今回のドイツ連邦議会選挙の結果と、そこから見える問題点について、詳しく見ていきましょう。

政治変動の衝撃：AfD躍進と連立政権の崩壊

選挙結果と、AfD躍進の背景、連立交渉の行方について解説します。

ドイツ総選挙、最大野党ＣＤＵ・ＣＳＵが勝利極右第党に躍進

公開日:2025/02/23

✅ 23日に行われたドイツ連邦議会選挙で、最大野党の保守連合キリスト教民主・社会同盟（CDU・CSU）が得票率28.5%で第1党となる見通し。

✅ 極右政党「ドイツのための選択肢（AfD）」が20.5%と躍進し第2党となり、ショルツ首相率いる社会民主党（SPD）は16.5%と低迷した。

✅ 次期首相候補のメルツCDU党首は連立協議を開始するが、AfDの躍進により交渉は複雑化し長期化する可能性がある。

さらに読む ⇒ロイター 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/DAYSD3LBDZNUDGXKB5HHRWKLPI-2025-02-23/

AfDの躍進は、有権者の不満の表れですね。

移民問題や経済停滞、現政権への批判が複合的に作用した結果と言えるでしょう。

2025年2月23日、ドイツ連邦議会選挙が投開票され、政治地図が大きく塗り替えられました。

中道右派のCDU/CSUが第1党を奪還しましたが、極右政党AfDが躍進し、第2党に。

一方、SPDは支持を落とし、与党連合の崩壊が明らかになりました。

過去3年間、ドイツは経済低迷に見舞われ、「信号機連合」はエネルギー、経済、移民政策で失敗。

特に移民問題への対応やウクライナ戦争における社会民主党の対応が有権者の不信感を招き、AfD躍進の一因となりました。

CDU/CSUは移民政策の厳格化を訴えAfD支持層を取り込み、AfDも旧東ドイツ地域を中心に支持を拡大。

SPD現政権への不満は、難民関連犯罪の増加、経済停滞、自動車産業のEVシフト遅れによる雇用不安などが要因として挙げられます。

AfDは反移民と旧東ドイツの利益擁護を掲げ、新型コロナ対策やジェンダー法、親ロシア的な姿勢への批判も支持を集めました。

なるほど、AfDの台頭は、ドイツ社会が抱える様々な問題が複雑に絡み合った結果なのですね。今後の政治動向を注視する必要がありますね。

移民政策の激化：CDU/CSUの苦悩とAfDの台頭

移民規制強化を巡る、保守政党と極右政党の駆け引きを分析します。

移民問題に揺れるドイツ選挙戦～極右と協力しないタブーを破った波紋～

✅ ドイツの選挙戦で、保守政党が移民規制強化のために極右政党の協力を仰ぎ、長年のタブーを破ったことが波紋を広げている。

✅ 法案は党内対立により否決されたものの、極右接近を不安視する中道派有権者が保守政党から離反し、移民問題が争点化することで極右政党の支持が伸びる可能性が指摘されている。

✅ 世論調査では大きな変化は見られないが、移民問題が争点化し極右の支持が上昇する可能性があり、今後の動向に注目が集まっている。

さらに読む ⇒第一生命経済研究所ページ出典/画像元: https://www.dlri.co.jp/report/macro/413851.html

移民問題は、多くの国で政治的な争点となっていますね。

ドイツも例外ではなく、保守勢力が極右政党との連携を探るという動きは、興味深いですね。

選挙戦の焦点は移民問題でした。

2015年の欧州難民危機以降、ドイツは寛容な移民政策をとってきましたが、相次ぐ外国出身者による犯罪事件が国民の不安を高め、世論は移民規制強化へと傾きました。

保守政党CDU/CSUは、AfDに流出した保守票を取り戻すべく、移民規制強化の動議を提出。

しかし、AfDの支持を得ながらも、党内穏健派の棄権により法案は否決されるという事態に。

メルツ党首はAfDとの協力を否定しつつも、AfDに投票しようとする右派有権者の支持を取り戻そうとしました。

このようなメルツ氏の姿勢は、中道派からの支持を失うリスクを抱え、メルケル前首相の時代との対比も浮き彫りになりました。

AfDは、EU離脱検討やロシアへの肯定的な見方など、主流政党とは異なる政策方針を示しており、ドイツ国内の分断を浮き彫りにしています。

ほんま、政治って難しいわ。移民問題がこんなにも人々の感情を揺さぶるもんなんやね。それにしても、保守派と極右の連携って、なんか怖いなぁ。