シリア難民問題、欧州は岐路に立つか？EUの移民問題対策とシリア内戦終結に向けた動き

それでは、詳しく見ていきましょう。

EUの移民問題対策とシリア内戦終結に向けた動き

これは、EUにとって大きな課題ですね。

独首相、シリア難民対策で関係国と協議へ

公開日:2015/12/17

✅ EU首脳会議で、トルコから直接欧州各国に移住させるというシリア難民の新たな対応策が協議される予定。

✅ メルケル首相が推進するこの案は、EU各国からの抵抗が予想される一方で、EU加盟国のギリシャに到達しようと危険な旅をする人々を止める効果が期待されている。

✅ EU首脳会議では、移民問題に加えて、パリ連続襲撃事件を受けたテロ対策や、英国のEU残留を問う国民投票なども議題となる。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.bbc.com/japanese/35118813

EUは、シリア難民の受け入れ問題で、加盟国間の意見が対立しているようです。

2015年9月23日、EUは移民問題対策を協議するため緊急首脳会議を開催しました。

EUは、シリア難民への支援強化、EU域外の国境管理強化、難民受け入れ審査のための複数の中核地点の新設などを合意しました。

EUは国連を通じたシリア難民支援に10億ユーロを追加支出、レバノン、ヨルダン、トルコなどへの援助も強化します。

また、トルコとの協力・対話を強化し、北に向かう移民の多くが通過するバルカン半島各国を支援することで、国境管理の強化を図ります。

EU首脳らはシリア内戦終結に向けた努力をさらに重ねることを認識し、10月にも首脳会議を予定しています。

EU首脳会議では、移民受け入れを巡る加盟国間の意見対立が浮き彫りになりました。

一部の加盟国は義務的な分担に反発しており、スロバキアは提訴に動いています。

ドイツのメルケル首相は、シリア内戦終結のための新たな動きが活発化するなかで、アサド大統領も対話に加わるべきとの考えを示しました。

そうですね、EUは、移民問題だけでなく、テロ対策や英国のEU残留問題など、多くの課題を抱えています。

アサド政権崩壊後の欧州諸国の対応と懸念

これは、シリア難民にとって、非常に厳しい状況ですね。

欧州諸国、シリア難民認定申請を一時停止アサド政権崩壊で写真枚国際ニュース：

公開日:2024/12/10

✅ シリアでアサド政権が崩壊したことを受け、英国、ドイツ、フランス、イタリアなどの欧州諸国は、シリア出身者による難民認定申請の審査をすべて凍結すると発表しました。

✅ 特にドイツは、メルケル政権時代に約100万人のシリア難民を受け入れており、ドイツ政府は状況が明確になるまで難民認定申請の審査を凍結すると発表しました。

✅ 一方で、オーストリアはシリアへの秩序ある本国送還と強制送還プログラムの準備を進めており、シリア難民の帰還については、人権団体や国連人権機関などから懸念の声が上がっています。

さらに読む ⇒欧州諸国、シリア難民認定申請を一時停止アサド政権崩壊で写真枚国際ニュース：出典/画像元: https://www.afpbb.com/articles/-/3553314

アサド政権崩壊後、シリア難民の帰還は難しい状況のようです。

シリアのアサド政権崩壊を受け、英国、ドイツ、フランス、イタリアなど欧州諸国は、シリア出身者による難民認定申請の審査を一時停止しました。

ドイツ外務省は、アサド政権崩壊だけではシリアの将来が保証されないとし、難民認定申請の審査を凍結しました。

オーストリアは、シリア難民の帰国準備を進めると発表しています。

ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢」は、シリア難民は故郷に帰るべきだと主張しています。

一方、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、ドイツによる審査凍結を批判し、シリアの人権状況は不明瞭だと強調しています。

国連人権機関も、シリア難民の帰還には慎重な対応が必要だと警告しています。

シリアのアサド政権崩壊を受け、欧州各国がシリア難民申請を一時停止し、人道的な懸念が高まっています。

特にドイツでは、シリア難民の帰還案が浮上し、独裁政権から逃れてきた人々に不安を与えています。

ドイツは過去に多くのシリア難民を受け入れてきましたが、近年は移民排斥論が高まっており、今回の政権崩壊は、ドイツの難民政策の転換点となる可能性があります。

オーストリアもシリア難民の再評価を始め、犯罪歴や働く意思、文化的価値観への適応を基準に帰還を促す方針です。

欧州は、シリア難民の受け入れという課題に直面し、今後どのように対応していくのか注目されます。

いやぁ、ほんまに大変やなぁ。ドイツは、これまで多くのシリア難民を受け入れてきたけど、もう限界なんかな？