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ドクメンタ15炎上!反ユダヤ主義疑惑と芸術の自由を問う?ドクメンタ15:揺れる芸術祭、渦巻く反ユダヤ主義と表現の自由

5年に一度開催される世界的アートイベント、ドクメンタ15で大炎上! 反ユダヤ主義的描写を含む作品が物議を醸し、展示撤去、謝罪、そしてドイツ政界が激怒。キュレーションの透明性、審査体制への批判も噴出。芸術の自由と表現の限界、そしてイスラエルへの姿勢が問われる。アート界を揺るがす、衝撃のドクメンタ15騒動の全貌とは?

ドクメンタ15炎上!反ユダヤ主義疑惑と芸術の自由を問う?ドクメンタ15:揺れる芸術祭、渦巻く反ユダヤ主義と表現の自由

📘 この記事で分かる事!

💡 ドクメンタ15で展示された作品が反ユダヤ主義的と批判を受け、展示中止に。

💡 キュレーターの選定や出展作品に問題が指摘され、芸術の自由と倫理観が問われる。

💡 政治的な介入や資金援助の見直しなど、ドクメンタの将来に暗雲が立ち込める。

それでは、ドクメンタ15で何が起きたのか、詳しく見ていきましょう。

ドクメンタ15開幕:反ユダヤ主義疑惑が浮上

ドクメンタ15で物議を醸した作品の内容は?

モサド兵士と豚の頭を描いた垂れ幕

今回の騒動は、芸術表現の自由と、それが社会に与える影響について深く考えさせられる出来事です。

ドクメンタが反ユダヤ問題で異例の措置。批判を受けた展示作品を覆い隠す
ドクメンタが反ユダヤ問題で異例の措置。批判を受けた展示作品を覆い隠す

✅ ドクメンタ15では、インドネシアのアーティスト集団タリンパディの作品「People’s Justice」が反ユダヤ主義的と批判され、展示が中止に追い込まれた。この作品は、インドネシアのスハルト独裁政権の暴力を考察するもので、イスラエルの国家情報機関モサドの兵士や豚の頭にされた兵士が描かれている。

✅ タリンパディは当初、作品が本来の狙いとは異なる形で理解されているとして謝罪し、作品を覆い隠すと発表したが、その後カッセル市当局は作品を完全に解体する旨を発表した。

✅ 今回の騒動は、ドクメンタ15が開催前から反ユダヤ主義をめぐる論争に巻き込まれていたことを反映しており、芸術の自由と表現の限界をめぐる議論を再燃させている。

さらに読む ⇒(アートニュースジャパン)出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/280

作品の意図とは裏腹に、結果的に反ユダヤ主義的な印象を与えてしまったことは非常に残念です。

2022年6月18日、ドイツのカッセルにて、5年に一度開催される世界的な美術展、ドクメンタ15が開幕しました。

しかし、開幕直後から、インドネシアのアーティストコレクティブ、タリンパディの作品《PeoplesJustice(民衆の正義)》が反ユダヤ的であるとの批判が巻き起こり、大きな波紋を広げました。

問題となった作品は、イスラエルの国家情報機関モサドのメンバーとされる兵士や、頭が豚になった兵士を描いた巨大な垂れ幕で、ユダヤ人を揶揄する要素が含まれていると指摘されました

タリンパディは当初は反ユダヤ主義との関係性を否定していましたが、その後、作品を覆い隠す措置を取り、謝罪しました。

うーん、これは難しい問題やね。表現の自由は大事やけど、差別を助長するような表現はあかん。バランスが難しい。

ドクメンタ15をめぐる論争:パレスチナグループの参加と脅迫事件

ドクメンタ15はなぜ論争に発展したのか?

反ユダヤ主義批判

ルアンルパの多様性への取り組みは素晴らしいですが、今回の問題は別の側面から議論を呼んでいますね。

ドクメンタ」レポート。本当に「キャンセルされるべき芸術祭」だったのか?
ドクメンタ」レポート。本当に「キャンセルされるべき芸術祭」だったのか?

✅ ドクメンタ15は、インドネシアのルアンルパというコレクティブがキュレーターを務めた、世界最大級の現代アートの祭典である。

✅ アジア系がキュレーターを務めるのは史上初であり、インドネシア語で共同米倉を意味する「ルンブン」という概念を基に、様々な文脈で芸術的なアイデアを推進する学際的なアプローチを採用している。

✅ ドクメンタ15は、反ユダヤ主義をめぐるスキャンダルによって大きな議論を巻き起こしたが、現場では、ルンブンという概念に基づいた多様なアーティストや団体とのコラボレーションを通して、従来の展覧会とは異なる多様性と包括性を示している。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/docmenta15-review-2022-08

パレスチナのグループの展示決定は、政治的な意図があったのか、それとも単なる表現の自由の範疇なのか、議論の余地があります。

今回のドクメンタ15では、キュレーターを務めるルアンルパが、パレスチナのグループ、クエスチョン・オブ・ファンディングの展示を決めたことで、すでに反ユダヤ主義との批判が起きており、激しい論争に発展していました

ドクメンタ15は、反ユダヤ主義やイスラム恐怖症などについて話し合うイベントを予定していましたが、事態の緊迫を受けて中止されました。

また、開幕直前には、クエスチョン・オブ・ファンディングの展示スペースに、脅迫的な言葉がスプレー塗料で落書きされる事件も発生しています。

いやー、これはもう炎上案件ですわ。キュレーターも大変やね。表現の自由って言うけど、限度っちゅうもんがあるやろ。

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ドクメンタ15で反ユダヤ主義問題が勃発。芸術の自由と安全保障の間で揺れるドイツ政府。改革案と今後の資金援助はどうなる?