ボルソナロ時代のブラジル政治はどうなる？政権の経済、政治、そして今後の展望とは？ボルソナロ政権の光と影：経済政策、議会との関係、そして政治的混乱の軌跡

それでは、まずボルソナロ政権の誕生と、彼が掲げた経済政策について見ていきましょう。

ボルソナロ政権の誕生と経済政策

経済自由化を目指したボルソナロ政権ですが、その政策は様々な議論を呼んでいます。

実際の効果はどうだったのでしょうか。

うーん、なるほど。

自由化を目指したものの、実際には前政権の政策を踏襲している部分もあったんですね。

今後の動向が気になりますね。

2019年1月、ブラジル大統領に就任したジャイル・ボルソナロは、経済自由主義を掲げ、市場の役割を重視する「小さな政府」への政策転換を表明しました。

選挙戦では、右派のボルソナロ候補は市場主導の経済自由化を主張し、左派のアダジ候補は政府主導の社会・経済開発を主張していました。

ボルソナロ政権の経済政策は、新自由主義的経済学者であるパウロ・ゲデス経済大臣が担っています。

ボルソナロ政権は、選挙公約で市場の役割を重視した政策を主張していましたが、発足後の4カ月間に実施された政策を検証すると、テメル前政権の政策を踏襲している点が多いことがわかります。

アダジ候補の選挙公約は、労働者党政権時代の政策を継承するものでした。

ボルソナロ政権は、選挙公約で「小さな政府」を掲げながらも、実際にはテメル前政権の政策を多く継承しており、市場の役割を重視した政策の実施には、まだ課題があると考えられます。

今後、ボルソナロ政権がどこまで市場の役割に委ね、政府の役割を減ずるのか注目されます。

そうですね、自由化を掲げながらも、現実には様々な制約があるということですね。そのバランス感覚が、今後のブラジルの経済を左右するでしょう。

ボルソナロ政権と議会の関係

議会との関係は、政権運営において非常に重要な要素です。

ボルソナロ政権は、その関係をどのように構築しようとしたのでしょうか。

ブラジル上院委、ボルソナロ大統領の訴追を支持新型ウイルス対策めぐり

公開日:2021/10/28

✅ ブラジル上院特別委員会は、ジャイル・ボルソナロ大統領が新型コロナウイルスの流行への対応を誤ったとして、大統領を訴追するべきとする報告書を承認しました。

✅ 報告書は、ボルソナロ政権が新型ウイルスを全土に広め、集団免疫を獲得する政策を進めた疑いがあると指摘し、大統領を人道に対する罪や犯罪の扇動など計9件の罪で起訴するべきだと推奨しています。

✅ ボルソナロ大統領は、自身の政権は「パンデミックの最初の瞬間から正しいことをしてきた」と主張し、報告書は「政治的かつ、選挙を見据えて」書かれたものだと一蹴しています。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.bbc.com/japanese/59072848

なるほど、政治的な駆け引きや利権が絡み合い、政権基盤が不安定だったんですね。

最終的に選挙で敗北したのも頷けます。

ボルソナロ政権は、当初、自身の政策選好に近い議員連盟との協力関係を重視していました。

しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大や弾劾告発の増加により、ボルソナロは政治的に孤立しました。

その結果、政権基盤の維持と政策推進のため、中道右派・右派政党グループ「セントロン」との協力関係を深めました。

ボルソナロ政権は、セントロンとの連携を予算分配などの利権を通じて維持していました。

しかし、ボルソナロ政権下の大統領・議会関係は安定せず、立法能力の向上には繋がりませんでした。

最終的にボルソナロは2022年の大統領選で敗北しました。

いやー、政治ってほんまに複雑やなぁ。利権とか、駆け引きとか、もう目が回るで！でも、それが面白いんやけどな！