ロシア文化排斥問題とは？ジェノサイドと文化の関係を考える？ウクライナ侵攻とロシア文化排斥の背景

それでは、ロシアによるウクライナ侵攻を巡る、文化とジェノサイドの問題について、詳しく見ていきましょう。

ロシア文化の排斥と批判的向き合い方

本章では、ウクライナにおけるロシア文化排斥の具体的な動きと、その背景にある感情について解説します。

ウクライナ議会、ロシアの一部の音楽と出版物を禁止する法案可決

公開日:2022/06/20

✅ ウクライナ議会は、ロシアの音楽と出版物を禁止する法案を可決し、ロシアの音楽は1991年時点でロシア国籍だったアーティストのものが対象となる。ただし、ウクライナ国籍を取得していたり、死亡時にウクライナ国籍だった作曲家は除外され、チャイコフスキーやショスタコーヴィチなどのロシアの作曲家の楽曲は演奏可能となる。

✅ ロシアの出版物は、ロシアとベラルーシ、ウクライナ国内の占領地からの書籍の輸入が禁止され、ロシア人が書いた本の出版・配布も禁止される。ただし、ロシア音楽と同様の免除規定がある。

✅ この法案は、ウクライナ国民のロシア文化からの疎外感を反映しており、ロシアによるウクライナ侵攻に対する強い抵抗を示すものと考えられる。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.bbc.com/japanese/61861913

ウクライナの決定は、侵攻に対する強い意思表示であり、ロシア文化への複雑な感情を反映していますね。

ロシアのウクライナ侵攻を受け、世界中でロシア文化の排斥が起きています。

この動きは、ロシア政府が自国の文化を使ってジェノサイドを隠蔽しようとしているという疑いから生まれています。

カンサス大学のスラブ・ユーラシア言語文学科准教授で学科長のアニー・ココボボ氏は、ロシア文化を無視するのではなく、批判的に向き合っていくべきだと主張しています。

なるほど、文化を排斥するだけでなく、批判的に向き合うというのは、非常に重要な視点ですね。文化の多様性を尊重しつつ、問題点を見つめるという姿勢は、今後の国際関係においても大切になるでしょう。

ロシア文化への偏見と反省

続いて、ジェノサイド条約違反の疑いについて、そして、なぜロシア文化の扱いが議論を呼んでいるのかを深掘りしていきます。

ロシアの対ウクライナ戦争におけるジェノサイド要素の分析報告書

✅ ロシアによるウクライナ侵攻がジェノサイド条約に違反しているという独立した法的分析が示された。

✅ ロシアは、ジェノサイド実行への扇動、ウクライナ民族集団の破壊を意図とした残虐行為を行っており、ジェノサイド条約第2条、第3条（ｃ）に違反している。

✅ ウクライナにおけるジェノサイドのリスクが非常に高く、各国のジェノサイド防止義務が発動されるという結論が示された。

さらに読む ⇒ウクルインフォルム通信出典/画像元: https://www.ukrinform.jp/rubric-ato/3504087-roshiano-duiukuraina-zhan-zhengniokerujenosaido-yao-suno-fen-xi-bao-gao-shu.html

ロシアの侵略行為は、ジェノサイドに該当する可能性があり、その背景として、文化的な優遇が影響しているという指摘は興味深いですね。

ココボボ氏は、ロシア文学やロシアの思想が、東ヨーロッパやユーラシアの他の思想より優遇されがちであった現状を反省し、その現状を変えていくことを望んでいます。

彼女は、ウクライナの人々のロシア文化に対する反応は、ロシアのジェノサイドに対する当然の反応であり、読者を批判するのではなく、ジェノサイドを非難すべきだと述べています。

いやー、ロシアの文化が優遇されてたってのは、ちょっと耳が痛い話やな。でも、それを反省するってのは、えらい！もっと笑い話にできれば、もっとみんなに伝わるんやけどなあ。