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WHOと中国は本当に仲良し? 感染拡大初期における協力と批判WHOの中国寄り姿勢とは!?

WHOと中国の複雑な関係、そしてパンデミック対応の是非!情報隠蔽、資金拠出、対立と協力…国際機関の未来を占う!

WHOと中国は本当に仲良し? 感染拡大初期における協力と批判WHOの中国寄り姿勢とは!?

📘 この記事で分かる事!

💡 WHOは中国の新型コロナウイルス対策を評価し、緊急事態宣言を見送った。

💡 WHOは中国の対応への批判を受け、資金拠出の停止や中国への攻撃に直面している。

💡 WHOのテドロス事務局長は再選され、2期目を務めることが決まった。

それでは、WHOと中国の関係について、詳しく見ていきましょう。

WHOと中国 感染拡大初期における協力と批判

WHOはなぜ中国政府の対応を当初高く評価したのか?

協力確保のため

新型コロナウイルスの感染拡大初期において、WHOと中国の関係は良好に見えた一方で、その後、様々な批判が出てきたんですね。

新型肺炎で「中国寄りだ」の批判も WHO事務局長のテドロス氏、その人物像

公開日:2020/02/18

新型肺炎で「中国寄りだ」の批判も WHO事務局長のテドロス氏、その人物像

✅ WHOのテドロス事務局長は、新型コロナウイルスの感染拡大初期に中国の対応を評価し、緊急事態宣言の発表を見送ったことで、欧州で「中国寄り」との指摘を受けている。

✅ テドロス氏は、中国による封じ込め措置が他国の感染拡大に時間的猶予を与えたと主張しており、中国を擁護する発言を行っている。

✅ テドロス氏の中国に対する姿勢は、国際的な批判を受け、その発言の真意やWHOの独立性に対する疑問視の声が上がっている。

さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20200214/k00/00m/030/383000c

テドロス事務局長の中国への姿勢は、確かに疑問視されてしまう部分があると思います。

2020年1月末、WHOのテドロス事務局長は中国の習主席らと会談し、中国政府の感染症に関する知識や封じ込めに向けた取り組みに感銘を受けました。

しかし、この時点で中国国内では新型コロナウイルスによる死者数がすでに多く、海外への拡散も始まっていました。

WHOの側近はテドロス事務局長に対し、中国政府への過度な称賛は控えるべきだと忠告しましたが、彼は中国側の協力を得るため、中国政府の対応を公の場で高く評価しました。

その後、中国当局による情報隠蔽が明らかになり、テドロス事務局長の中国寄り姿勢は「過剰だ」と批判され、トランプ大統領は米国からの資金拠出を一時停止しました。

テドロス事務局長は中国政府の思い切った措置が感染拡大を抑制し、世界各国に検査キットや緊急医療体制の準備時間を与えたと主張し、中国政府を支持し続けます

同時に、WHOは中国政府から新型コロナウイルスの発生源調査を行うチームの派遣を認められました。

この調査チームには米国人も含まれ、テドロス事務局長とライアン氏は中国政府の協力がパンデミックの抑制に不可欠だと考えていました。

一方、トランプ政権はWHOへの批判を続け、WHOは資金拠出の停止や中国への攻撃という問題を抱えています。

ええ、テドロス事務局長の発言は、中国の対応を過度に評価しているように聞こえます。WHOの独立性や中立性が疑われてしまうのも無理はありません。

中国の国際機関における影響力

中国は国際機関でどんな戦略をとっている?

影響力拡大

中国の影響力が強まっているのは事実ですね。

改めて考える「WHO」は本当に中国の傀儡か:鈴木一人
改めて考える「WHO」は本当に中国の傀儡か:鈴木一人

✅ WHOは、新型コロナウイルス対策を巡って、中国との関係性から様々な批判を受けていますが、テドロス事務局長が中国の言いなりである、WHOが中国の傀儡であるといった批判は行き過ぎであり、論理の飛躍がある。

✅ WHOは、国連専門機関として、公衆衛生や保健全般の問題に関わる組織であり、感染症の世界的な拡大などの緊急事態において、その感染症を認定し、感染リスクの低減とリスクマネジメントを行う。

✅ WHOは、アメリカの存在感が失われ、中国が資金提供者としての存在感を増す一方で、途上国が主体的に国際機関に関わるようになり、中国は「途上国の総意」という大義名分のもと、資金を拠出している。

さらに読む ⇒新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト出典/画像元: https://www.fsight.jp/articles/-/46659

中国は国際機関に積極的に関与し、影響力を拡大しようとしているのですね。

中国は「一帯一路」戦略を通じてアフリカ諸国への投資を拡大しており、テドロス・アダノムWHO事務局長出身国であるエチオピアも例外ではありません。

中国はWHOに対して多額の資金提供を行っており、その影響力は無視できません。

そのため、WHOは中国を敵に回すことは難しい状況です。

国連本部においても、五大国の拒否権はトップ人事の承認や二期目の続投に大きな影響力を持つため、常任理事国を怒らせないことが重要です。

中国は国際機関において積極的な役割を果たしており、アメリカに代わってリーダーシップを発揮しようとしています。

WTOではアメリカが自国第一主義を掲げていることを利用して、中国は自国の利益を追求しています。

一方、OECDなど中国にとって学びの機会が多い機関には積極的に参加しています。

中国は西側諸国が重視していない機関のトップに中国人を選任することで、影響力を高めています。

FAO、UNIDO、ICAO、ITUなど、すでに中国人がトップを務める機関も複数存在します。

中国はWHOを重視しており、習近平国家主席の政策を正当化するために利用しようとしています。

中国は自国の政策を正当化するために国際機関を利用しており、中国だけに限らず、どの国も同様の行動をとっています。

いやぁ、中国は国際機関で存在感を増してるなぁ。アメリカに代わってリーダーシップを発揮しようとしてるみたいやけど、ちょっとやりすぎやないかな?

国際機関における対立とWHOへの批判

WHOは、世界中を揺るがすパンデミック対応で、どのような課題に直面しているのでしょうか?

透明性と公平性への懸念

台湾の主張は、WHOが十分に情報収集していれば、早期にヒトからヒトへの感染に気づくことができたかもしれないということですね。

台湾とWHO、止まらぬ応酬 「ヒト・ヒト感染早く気づけた」VS.「人種差別的攻撃」 米中、非難に加勢:朝日新聞デジタル

公開日:2020/04/14

台湾とWHO、止まらぬ応酬 「ヒト・ヒト感染早く気づけた」VS.「人種差別的攻撃」 米中、非難に加勢:朝日新聞デジタル

✅ 新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、台湾がWHOに対し、早期にヒトからヒトへの感染に気づくことができたはずだと主張している。

✅ 台湾は、WHOに提供した情報を生かせば、ヒトからヒトへの感染の懸念に早く気付けたとして、WHOが迅速に情報共有を行わなかったことを批判している。

✅ 米国もWHOが中国寄りだと非難し、中国、台湾、米国、WHOの4者間の応酬が激化している。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/DA3S14440403.html

台湾が国際機関から締め出されているのは、確かに問題ですね。

台湾はWHO年次総会から締め出されていましたが、今回、専門家会合への参加が認められました。

これは中国が台湾の国際機関への参加に神経をとがらせていることを示しており、国際機関が対立の舞台になる可能性を浮き彫りにしています。

WHOの新型コロナウイルスへの対応は、2014年のエボラ熱発生時の対応と比較して、迅速に進められていると評価できます。

2014年には、WHOは上層部への報告が遅れ、現場への対応も遅れ、死者数が一万人を超えました。

今回は、迅速な対応により、エボラ熱発生時の反省を生かしていると考えられます。

米共和党議員団は、WHOが新型コロナウイルスパンデミックへの対応を誤ったとし、テドロス事務局長の辞任を条件に、WHOへの任意拠出金を出すようにトランプ大統領に提言しました。

共和党議員団は、テドロス事務局長が中国政府を信頼し、台湾の警告を無視したことでパンデミック宣言を遅らせ、世界への感染拡大を招いたと批判しています。

また、テドロス事務局長の能力への信頼を失ったとして、彼の辞任を求めています。

トランプ大統領はすでにWHOへの資金拠出を停止するよう指示しており、WHOへの批判は強まっています。

一方、共和党議員団はWHOの役割の重要性を認め、米国がその活動を支援し続けなければならないとも主張しています。

WHOはパンデミック対応において、透明性や公平性を欠いた行動をとったという批判にさらされ、今後の国際的な協力体制に大きな影響を与える可能性があります。

台湾がWHOから締め出されているのは、本当に残念です。国際機関は、すべての国に開かれたものであってほしいと思います。

テドロス事務局長の2期目と今後の課題

WHO事務局長、テドロス氏は2期目を務めることに。今後の課題は?

パンデミック継続、ウクライナ侵攻対応

新型コロナウイルスのパンデミックが終息に向かっているのは、朗報ですね。

WHOのテドロス事務局長「パンデミックは終わりが視野に入っている」 : 読売新聞

公開日:2022/09/15

WHOのテドロス事務局長「パンデミックは終わりが視野に入っている」 : 読売新聞

✅ WHOのテドロス事務局長は、新型コロナウイルスのパンデミックが終わりに近づいていると述べ、世界で報告される死者数が2020年3月以降で最も少なくなったことを指摘しました。

✅ しかし、この機会を逃すとさらなる変異株の発生や死者の増加などリスクが高まるため、ワクチン接種などの対策を継続するよう呼びかけました。

✅ 事務局長は、パンデミック終息に向けて良好な状況である一方、対策を継続することでリスクを軽減できることを強調しました。

さらに読む ⇒読売新聞オンライン : ニュース&お得サイト出典/画像元: https://www.yomiuri.co.jp/world/20220915-OYT1T50001/

テドロス事務局長は2期目で、パンデミックの継続やロシアによるウクライナ侵攻など、新たな課題にどのように対応していくのでしょうか。

世界保健機関(WHO)の年次総会で、テドロス・アダノム現事務局長が再選され、2期目を務めることが決まりました。

彼は2017年にアフリカ出身として初のWHO事務局長に就任し、新型コロナウイルスのパンデミック対応にあたり、中国への対応や米国の脱退騒動など、様々な課題に直面しました。

2期目では、パンデミックの継続やロシアによるウクライナ侵攻など、新たな課題への対応が求められます

テドロス事務局長は2期目も大変だと思いますが、頑張ってほしいですね。

WHOと中国の関係は、今後も注目していく必要があると思います。

🚩 結論!

💡 WHOは中国の新型コロナウイルス対策を評価し、緊急事態宣言を見送った。

💡 WHOは中国への批判を受け、資金拠出の停止や中国への攻撃に直面している。

💡 WHOのテドロス事務局長は再選され、2期目を務めることが決まった。