トランプ氏のウクライナ政策は？ロシアとの関係やNATOとの軋轢、資源交渉の行方は？（2024年最新版）トランプ氏のウクライナ介入と国際情勢への影響

本日は、トランプ氏のウクライナ政策に焦点を当て、その影響について掘り下げていきます。

まずは、この記事で皆様にお伝えする3つの重要なポイントをご紹介しましょう。

トランプ氏のウクライナ政策とロシアとの関係

本章では、トランプ氏のウクライナ政策とロシアとの関係について詳しく見ていきましょう。

トランプ氏の政策転換が、どのような影響をもたらすのか、紐解いていきます。

トランプ氏語録「ゼレンスキー氏は最高のセールスマン」

公開日:2024/12/30

✅ トランプ氏は、ウクライナへの支援縮小を示唆し、長射程ミサイル「ATACMS」の使用を批判するなど、ロシア・ウクライナ戦争への介入姿勢を大きく転換させる可能性がある。

✅ 一方で、トランプ氏はロシアとウクライナの停戦交渉の仲介に意欲を示し、具体案としてウクライナのNATO加盟長期棚上げやロシアによる占領地域の実効支配容認などを示唆している。

✅ トランプ氏の政策が実現した場合、ウクライナへの軍事支援の減少や、ロシアとの停戦交渉による領土問題の再編などが予想され、ウクライナの戦況や国際情勢に大きな影響を与える可能性がある。

さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20241224/k00/00m/030/002000c

トランプ氏の発言からは、ウクライナへの支援に消極的で、ロシアとの関係改善を模索している様子が伺えますね。

アメリカの国内事情も絡み合い、複雑な状況です。

ドナルド・トランプ米大統領は、ウクライナでの戦争についてロシアの主張に同調し、ウクライナへの支援を批判する発言を続け、ロシアの言い分を繰り返しています。

トランプ氏はゼレンスキー氏を「史上最高のセールスマン」と呼び、ウクライナに対するアメリカの軍事援助は無駄だと主張しています。

また、アメリカの欧州での軍事的関与を減らし、中国の封じ込めにリソースを集中させたいと考えているようです。

一方、共和党の一部からはトランプ氏の姿勢への反発も出ていますが、トランプ氏は自身の権限を拡大し、国際的な規範を覆そうとしており、共和党内での反対は今のところ効果的に機能していません。

トランプ氏は、ウクライナでの戦争はバイデン政権の弱さが原因であり、戦争を終わらせるのは簡単だと主張しています。

また、ゼレンスキー氏はアメリカ議会を説得して自国に送金させるのが上手だと批判しており、ゼレンスキー氏の対立的な物言いはトランプ氏を快くさせていないようです。

トランプ氏はロシアのプーチン大統領の意見に好意的であり、ロシアとの良好な関係を築きたいと考えているようです。

トランプ氏の発言は、国際政治における正義と現実主義の狭間で揺れ動く様子を如実に表していますね。外交は、常に様々な思惑が交錯し、難しいものです。

NATO・EUとの軋轢と国際秩序への影響

本章では、トランプ氏の政策がNATOやEUとの関係にどのような影響を与えるのか、そして国際秩序全体に及ぼす影響について解説します。

今後の国際情勢を占う上で重要な視点です。

ＮＡＴＯ加盟「現実的ではない」ヘグセス米長官、ウクライナ巡り

✅ ヘグセス米国防長官は、ウクライナのNATO加盟は現実的ではないと述べ、代わりに欧州などの部隊がウクライナの安全保障を行うべきだと主張しました。

✅ 同氏は、NATO加盟以外の安全保障手段は存在しないとするゼレンスキー大統領の主張に反論し、ウクライナへの各国の軍隊派遣はNATOの任務ではなく、米軍は派遣しないと明言しました。

✅ また、ヘグセス氏は、ロシアが2014年以前の国境に戻ることは非現実的な目標であると述べ、ロシアのクリミア半島併合などの現状を認めざるを得ないという立場を示唆しました。

さらに読む ⇒北國新聞出典/画像元: https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1657551

トランプ氏の姿勢は、NATOやEUとの関係を悪化させ、国際秩序を揺るがす可能性を示唆しています。

歴史的な教訓を踏まえ、事態を注視していく必要がありそうですね。

2022年2月からのロシアによるウクライナ侵攻は、ウクライナ軍の死者4万人超、ロシア軍の死者約9万人という悲惨な状況に。

一刻も早い終結が求められる中、NATO本部でのウクライナ支援調整会合で、ヘグセス米国防長官は衝撃的な発言をしました。

ウクライナが2014年以前の国境に戻ることは非現実的であり、幻想的な目標だとし、ウクライナのNATO加盟は現実的ではないと断言したのです。

さらに、ウクライナの安全保障は米国ではなく、欧州及び非欧州の部隊によって支えられるべきと主張し、NATOの平和維持隊派遣についても、「NATO条約・第5条の適用外」であるべきだと主張しました。

これは、長年続いた米欧の協力体制を崩す可能性のある発言です。

トランプ大統領も、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、ウクライナでの戦争を終結させるための交渉開始に合意したと発表。

当事国であるウクライナや支援国である欧州指導部の頭越しでのこの「合意」は、噴飯ものです。

さらに、米国副大統領はミュンヘン安全保障会議で、欧州の最大の脅威はロシアや中国ではなく、欧州「内部から」来るものだと述べ、欧州の民主主義を痛烈に批判しました。

トランプ政権とNATO・EUとの軋轢は深まるばかりです。

ヘグセス氏の衝撃的な発言は、「米国優先」を掲げるトランプ政権の姿勢を明確に示しており、ロシアの意向に沿うものであり、ウクライナの立場とは対照的なものです。

この状況は、第2次大戦前夜のミュンヘン会談と宥和策を彷彿とさせ、懸念すべき事態です。

米国が欧州の安全保障から手を引けば、ロシアの侵略的な行動を助長し、欧州全体の安全保障を揺るがしかねないでしょう。

トランプ政権の行動は、国際秩序の崩壊を招く可能性があり、国際社会全体の懸念となっています。

ホンマに、なんか怖い話やな。アメリカがヨーロッパから手を引いたら、ロシアが調子に乗って、またなんか悪いことしそうで不安やわ。国際情勢、ほんま難しいわ〜。