ベラルーシ情勢は?ルカシェンコ長期政権と続く人権問題について徹底解説!長期化するルカシェンコ政権と、国際社会からの批判
強権支配を続けるベラルーシのルカシェンコ大統領。不正選挙、反体制派弾圧、そしてジャーナリストや活動家の拘束…その実態を暴く。長期政権の裏側、国際社会からの孤立、そして今も続く民主化への闘い。日本人男性のスパイ容疑での逮捕、獄中死したアーティスト…ベラルーシの今を読み解く。
日本人男性のスパイ容疑逮捕事件
ベラルーシで日本人男性がスパイ容疑で拘束されたけど、内容は?
懲役7年の判決。
この章では、ベラルーシで相次ぐ日本人拘束事件について解説します。
公開日:2025/03/18

✅ ベラルーシの裁判所は、拘束中の日本人男性中西雅敏さんにスパイ活動罪で懲役7年の判決を言い渡しました。中西さんは日本語教師を務めていましたが、昨年7月に拘束されました。
✅ ベラルーシ国営テレビは中西さんを「日本の情報工作員」とする番組を放映し、ベラルーシ外務省は日本政府に抗議しました。
✅ ベラルーシでは昨年12月にも中西さんと別の日本人1人が拘束されており、近年、日本人が拘束される事件が相次いでいます。
さらに読む ⇒時事ドットコム:時事通信社が運営するニュースサイト出典/画像元: https://www.jiji.com/jc/article?k=2025031701130&g=int日本語教師の方がスパイ容疑で拘束されたとのこと。
事実関係が明らかになることを願います。
ベラルーシでは、日本人男性の中西雅敏さんが「スパイ活動」の容疑で拘束され、懲役7年の判決を受けました。
中西さんは50代で、南東部ゴメリ州在住で日本語教師を務めていました。
ベラルーシ政府は、中西さんが日本の情報機関に軍事情報を送っていたと主張していますが、容疑の一部はこじつけであるとも言われています。
ベラルーシでは、他にも日本人男性が7月に「スパイ容疑」で拘束されており、日本政府はベラルーシ政府に対して、邦人保護のためできる限りの支援を行っていくと表明しています。
えー、怖い。日本人もそんな風にスパイって疑われるなんて、考えたこともなかった。旅行とか行けなくなるじゃん。
ルカシェンコの長期政権と続く強権支配
ベラルーシ大統領選、ルカシェンコ氏は7選目指す?
目指す
大統領選の度に、色々な噂が絶えませんね。
公開日:2025/01/27

✅ ベラルーシ大統領選でルカシェンコ大統領が7選を果たし、30年以上にわたる統治体制を強化しました。
✅ 選挙は自由でも公正でもないとの批判があり、反政権派は国外脱出や投獄を強いられています。
✅ ルカシェンコ大統領は、米国とEUの対立がロシアとベラルーシに恩恵をもたらしていると主張し、反政権派の投獄について「彼らは自らの運命を選んだ」と述べています。
さらに読む ⇒ロイター 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/world/europe/J66EXWXSLBMKLHHERR342HA4IU-2025-01-27/2020年の選挙での不正疑惑、酷いですね。
これは、国際社会からの厳しい目が向けられるのも当然でしょう。
一方、ベラルーシでは来年1月26日に大統領選が行われる予定です。
現大統領のルカシェンコ氏は7選を目指しており、ロシアのプーチン大統領は、対NATOの観点からルカシェンコ氏を支援するとみられています。
ベラルーシは、近年、民主主義的な改革を求める反政府運動が活発化しており、ルカシェンコ政権は、反体制派を弾圧するなどの強硬姿勢を取っています。
2020年、ベラルーシでは大統領選挙が行われ、長期政権を築くルカシェンコが80.1%の得票率で勝利したと当局は発表しました。
しかし、選挙前には有力な候補者が数多く排除され、不正選挙疑惑が浮上。
実際に、スベトラーナ・チハノフスカヤ候補は強力な求心力を発揮し、地方遊説には多くの群衆が詰めかけました。
イギリスのシンクタンクであるチャタムハウスによるアンケート調査では、ルカシェンコの得票率は実際には20%程度だったと推測されます。
この調査結果を考慮すると、当局はルカシェンコの得票率を4倍も水増ししていた可能性があります。
2020年の選挙は、ルカシェンコ政権による強権支配と不正選挙の象徴的な出来事であり、国民の民主化への熱望を示すものでした。
その後も、ルカシェンコ政権は強権的な姿勢を貫き、民主化運動を弾圧してきました。
2025年の選挙も、自由・公正なものではなかったにもかかわらず、ルカシェンコは86.8%の得票率で圧勝したと当局は発表しました。
しかし、2020年の不正選挙により国民の信頼を失ったルカシェンコ政権は、国際社会から孤立を深めています。
ルカシェンコ政権の長期化は、国民の意思を無視した結果と言わざるを得ませんね。選挙の不正や、反体制派への弾圧は、民主主義の根幹を揺るがすものです。
政治犯の抑圧と深刻化する人権侵害
アレス・プーシキンはなぜ亡くなりましたか?
獄中死
最後に、政治犯の抑圧の実態を見ていきましょう。

✅ ベラルーシのアーティストで政治活動家のアレス・プーシキンが、2021年3月の抗議行動参加により、憎悪の扇動と「国家シンボルの冒涜」の罪で逮捕され、5年の実刑判決を受け、獄中で死亡しました。
✅ プーシキンはルカシェンコ政権を批判しており、彼の死は、ルカシェンコ政権による政治的な弾圧の象徴として捉えられています。
✅ 2021年以降、ベラルーシでは、民主化デモやウクライナ支持など、政権への批判行為に対して、多くの逮捕や弾圧が行われています。
さらに読む ⇒(アートニュースジャパン)出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/1288政治活動家のプーシキン氏が獄中で亡くなったことは、本当に痛ましいですね。
表現の自由が奪われることの恐ろしさを感じます。
ベラルーシのアーティストで政治活動家であるアレス・プーシキンが、獄中で死亡しました。
彼は2021年3月に、ルカシェンコ大統領の再選に関する不正疑惑についての抗議行動に参加し、憎悪の扇動と「国家シンボルの冒涜」の罪で5年の実刑判決を受けました。
プーシキンは、ルカシェンコ政権の批判者であり、過去にも同様の罪状で逮捕されたことがあります。
彼の死は、ルカシェンコ政権による政治犯の抑圧と、表現の自由への弾圧を示すものとして、国際的な懸念を引き起こしています。
ベラルーシでは、2021年の抗議デモ以来、多くのジャーナリストや活動家を含む3万5000人以上が逮捕され、人権侵害が深刻化しています。
うーん、これ、ほんまに酷い話やな。表現の自由も奪われて、命まで奪われるなんて。アレス・プーシキン氏のご冥福を心からお祈りしますわ。
本日の記事では、ベラルーシの現状について様々な角度から掘り下げました。
事態の早期の改善を願うばかりです。
💡 ルカシェンコ政権による強権支配と、国際社会からの孤立が深まっている現状について解説しました。
💡 反体制派への弾圧と人権侵害が深刻化しており、国際社会はベラルーシ情勢を注視しています。
💡 日本人拘束事件など、日本との関係にも影響が出ており、今後の動向にも注目が必要です。