中印国境紛争の歴史と現状：解決への道を探る？ガルワン渓谷衝突と続く緊張

本日は中印国境紛争について、その歴史的背景から現状、そして解決への道を探るまで、様々な角度から見ていきたいと思います。

まずは、本記事で皆様にお伝えしたい3つの重要なポイントをご紹介します。

中印国境紛争の起源 チベット蜂起と中印戦争

1950年代から現在に至るまで、中印国境紛争は複雑な歴史的背景と国際情勢の中で推移してきました。

チベット問題、中印戦争、そして両国の関係悪化。

その道のりを振り返ります。

年のチベット動乱はどのようにして起きたのか

公開日:2019/09/25

✅ 1959年のラサでの抗議活動の鎮圧は、中国共産党が国際法を無視し、虚偽報道を捏造することで世界の批判に応えるようになった転換点となった。

✅ 中国共産党はチベットの統治を段階的に進め、まずアムドとカムを支配下に置き、次に1950年にチャムドを占領し、1951年にチベット政府に「十七か条協定」を強制的に締結させた。

✅ チベットに関する多くの誤解は、地理的な知識の不足から生じている。中国がチベット自治区と呼ぶ地域は、伝統的なチベット領土の半分にすぎず、残りの半分は青海省、甘粛省、四川省、雲南省に分割されている。

さらに読む ⇒特集出典/画像元: https://jp.bitterwinter.org/the-battle-of-lhasa-1959-where-it-all-began/

中国によるチベットの統治は、国際的な批判を招きながらも、着実に進められました。

地理的知識の不足から生じる誤解も多く、複雑な問題であることが伺えます。

1959年のチベット蜂起とダライ・ラマ14世のインド亡命をきっかけに、中印関係は悪化し、1962年10月に中国軍はインド軍を圧倒する形で中印戦争が勃発しました。

この戦争は、中国の勝利に終わり、インドは大きな敗北を喫しました。

チベット問題は、この戦争の主要な引き金となり、中国はチベットを自国の領土と主張し、インドはチベットの独立を支援しました。

この戦争は、中印関係に深い亀裂を生み出し、国境問題は未解決のまま現在に至っています。

なるほど。チベット問題が、中印関係悪化の大きな要因の一つだったんですね。中国側の強硬な姿勢と、それに対する国際社会の反応、そしてインドの立場…歴史を紐解くと、様々な視点が見えてきます。

冷戦後の関係改善と新たな緊張

冷戦終結後、両国は関係改善を目指しましたが、ガルワン渓谷での衝突は、その努力を覆すものでした。

この章では、その背景と詳細を解説します。

零下度の急な谷、川で死んだ兵士も？中印衝突の実態：朝日新聞

公開日:2020/07/11

✅ 6月中旬に発生したガルワン渓谷での中印両軍衝突について、インド側の主張に基づいた状況説明がされています。

✅ インド軍は中国軍が実効支配線の内側にテントを設営し、撤去を求めたが、中国側が実行せず、衝突に発展したと説明しています。

✅ 衝突では投石や素手の乱闘に加え、中国側はこん棒などの武器やドローンを使用し、インド軍将校が死亡するなど、緊張状態が続いていることを伝えています。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル：朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASN792WDFN76UHBI019.html

ガルワン渓谷での衝突は、両国の関係を再び緊張状態に陥れました。

国境問題に関する対話は継続されているものの、解決への道筋は見えておらず、今後の動向が注目されます。

1962年の戦争後も、中印両国は国境問題をめぐって対立を続け、1981年から関係改善と国境会談が進められ、1990年代には、国境貿易再開や兵力削減に向けた合意がなされました。

2003年には包括協力宣言が調印され、経済協力関係強化と国境問題に関する話合いが進められてきました。

しかし、2020年6月にガルワン渓谷で発生した両国軍の衝突は、1962年以来最も深刻な事態であり、中印関係は再び緊張状態に突入しました。

いやー、ほんまに物騒ですわ！1962年以来の最悪の事態って、どんだけやねん！経済協力とかやってたのに、こんなことになってしもて、ほんま、どないなっとんねん！