岸田政権の『現実主義』とは?宏池会、政治資金問題、そして今後の行方を探る?岸田首相の政治姿勢と、自民党を取り巻く課題
岸田首相の『現実主義』が試される。宏池会出身ながら、防衛費増額や派閥解消など、従来の路線からの転換を図る。国際情勢の緊迫化、裏金問題、党内対立… 複雑な問題にどう対応するのか?その決断と、現実主義がもたらす党内への影響とは?
岸田政権と安倍氏との関係
岸田首相は、安倍元首相の影響力をどのようにかわそうとしているのか?
安倍系より福田系を重用
岸田政権と安倍氏の関係について解説します。

✅ 岸田新政権は、麻生派の甘利氏を幹事長に、高市氏を政調会長に据え、安倍前総理や麻生副総理の影響力が色濃く反映されている。
✅ 麻生副総理が「無任所の副社長」として、党全体を掌握し、党の活性化を目指している。
✅ 岸田総裁は、福田達夫氏を総務会長に抜擢することで、自身のカラーを出そうとしているが、安倍前総理や麻生副総理の影響力は依然として強い。
さらに読む ⇒朝日出典/画像元: https://www.bs-asahi.co.jp/sunday_scoop/interview/95/岸田首相は、安倍氏の影響力を意識しつつ、自身のカラーを出そうとしているように見えます。
今後の党内力学の変化に注目です。
岸田文雄首相は、自民党役員人事と組閣で、安倍晋三元首相の意向に左右されない姿勢を示し、「岸田傀儡(かいらい)政権」説を払拭しようと試みています。
特に、福田達夫氏を総務会長に起用したことは、最大派閥・細田派の中で「安倍系」より「福田系」を重用したと受け止められています。
これは、岸田氏が「安倍氏の言いなり」ではないことを明確に示すだけでなく、安倍氏が強い影響力を持つ党内バランスを変える意図も感じられます。
岸田氏は、総裁選で訴えた党改革を実行に移し、若手の登用を進める姿勢を示すことで、自らの「弱い」イメージからの脱却も目指しています。
しかし、これらの動きは、安倍氏から歓迎されていないと見られており、党内における力関係が複雑化する可能性も懸念されています。
岸田さんが安倍さんの意向に左右されないようにしてるって聞くと、ちょっと安心するけど、ほんとに大丈夫かな?派閥とか、政治って難しいね。
岸田首相の敵基地攻撃能力検討と宏池会の平和主義
岸田首相の敵基地攻撃能力発言は、宏池会の伝統とどう異なる?
平和主義路線からの転換
岸田首相の敵基地攻撃能力検討と宏池会の平和主義について解説します。

✅ 岸田首相は、近年「徹底的な現実主義」を頻繁に語っている。
✅ この姿勢は、首相の出身派閥である宏池会の伝統的な政治姿勢とは異質であり、その実像を注視する必要がある。
✅ 記事では、具体的にどのような点で異質なのか、そしてこの姿勢が岸田政権の今後どのような影響を与えるのかについて触れている。
さらに読む ⇒静岡新聞出典/画像元: https://news.at-s.com/article/1219827岸田首相が敵基地攻撃能力を検討する姿勢は、これまでとは異なる新たな段階に入ったと言えます。
今後の動向が注目されます。
岸田文雄首相は、敵基地攻撃能力の保有について「様々な観点から検討していきたい」とし、慎重ながらも保有の可能性を示唆しました。
これは、岸田首相が所属する自民党の名門派閥「宏池会」の伝統的な平和主義的な立場からすると、意外な発言です。
宏池会は、戦後日本の平和主義を牽引してきた派閥であり、歴代首相も平和主義を重視してきました。
しかし、岸田首相は、今回の総裁選で「リベラル封印」とも言うべき発言を行っており、その意図が注目されています。
記事では、岸田首相が敵基地攻撃能力の検討に踏み込んだ背景について考察しています。
岸田首相が宏池会の伝統から離れていくように見えるのは、時代の変化に対応するためかもしれませんね。安全保障環境の変化を踏まえた上での判断なのでしょう。
自民党の政治改革と岸田派の解散
自民党は政治資金問題を受けてどんな改革案を打ち出した?
派閥改革と資金透明化
自民党の政治改革と岸田派の解散について見ていきましょう。

✅ 自民党は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて政治改革の中間取りまとめを決定し、派閥の全廃は求めずに「政策集団」に看板をかけ替えての存続を認める内容とした。
✅ 派閥による政治資金パーティー禁止、派閥による人事推薦の廃止などを盛り込んだものの、事件の温床となった派閥については解散を求めることはせず、既存の派閥に政治資金規正法上の「政治団体」としての届け出を廃止することも求めていない。
✅ 総裁や幹事長などの党幹部や閣僚に在任中は派閥を離脱するとの記載もなく、35年前に「派閥解消」への決意を示した党の「政治改革大綱」よりも後退したとの批判が出ている。
さらに読む ⇒東京新聞出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/305210岸田首相は、自らの派閥を解散することで、政治改革への強い意志を示しているようです。
しかし、根本的な問題解決には、まだ時間がかかりそうです。
自民党は、政治資金規正法違反事件を受けて設置された政治刷新本部において、政治改革の中間とりまとめ案を大筋で了承しました。
この案では、派閥の機能から「カネと人事」を排除し、政策集団としての存続は容認する一方、政治資金パーティーの全面禁止や派閥による人事への推薦・働きかけの禁止などを盛り込みました。
派閥の政治資金収支報告書の外部監査も義務づけられます。
岸田首相は、派閥ありきの自民党からの脱却を表明し、これらのルールを守れば派閥は政策集団として存続できると述べています。
また、事件に関わる関係者からの説明責任と政治責任についても結論を得るとしており、処分対象として安倍派幹部らを念頭に検討を急いでいます。
さらに、政治資金の透明化と厳罰化に向け、政治資金規正法改正を検討する方針です。
具体的には、政治資金パーティー券購入者の収支報告書記載基準額の引き下げ、会計責任者の逮捕・起訴時の政治家への罰則強化、国会議員関係団体の収入の銀行振り込み義務化などを検討しています。
岸田首相は、東京地検特捜部による複数の安倍派議員や安倍、二階、岸田3派の会計責任者らの立件を受け、自らが会長を務める岸田派(宏池会)の解散を宣言しました。
これは、政権危機脱出の足掛かりとする狙いがある一方、安倍、二階両派も巻き込むことで「死なばもろとも」という戦略ともみられます。
しかし、麻生、茂木両派などから反発・批判の声が相次ぎ、今後の展開次第では両派による「岸田降ろし」につながる可能性も懸念されています。
岸田首相の決断は、想定外の「岸田派立件」が後押ししたとされ、自民党内では大きな波紋を呼んでいます。
派閥解散、ホンマにやるんかな?またいつものように、うやむやになるんちゃう?裏金問題、ちゃんと解決してほしいわ。
今回の記事では、岸田政権を取り巻く様々な課題と、今後の政治動向について解説しました。
今後の展開に注目していきましょう。
💡 岸田首相の『現実主義』は、宏池会の伝統と矛盾する部分も。今後の政策の行方に注目。
💡 自民党の政治資金問題は、改革案が提示されたものの、国民からの信頼回復には至らず。
💡 岸田政権は、安倍氏や麻生氏の影響を受けながらも、独自の路線を模索。党内力学の変化も。