カンボジアの民主主義は大丈夫?野党弾圧と人権侵害の現状を徹底解説!カンボジア政治の闇:野党弾圧、民主化の後退、人権侵害
カンボジア総選挙を前に、政府による野党弾圧が加速。ヒューマン・ライツ・ウォッチが非難声明を発表。逮捕、出国、拘束…民主主義を脅かす危機的状況を報告。自由な政治活動を妨げる政府の姿勢を批判し、国際社会の更なる対応を訴える。内戦後の経済成長の一方で深刻化する人権問題、今後のカンボジアの行く末に注目が集まる。
💡 カンボジアでは、2023年の総選挙を前に、野党や活動家への弾圧が激化。表現の自由も脅かされています。
💡 民主化が逆行し、人権状況も悪化の一途。国際社会からの批判も強まっています。
💡 フン・セン首相の長期政権と、長男への権力継承の動き。今後のカンボジアの行方に注目です。
それでは、詳細について見ていきましょう。
まずは、今回の記事で皆さんに知っておいていただきたい3つのポイントを、簡潔にご紹介します。
カンボジアにおける野党弾圧の現状
カンボジア選挙前、政府は野党に何をしている?
弾圧
政治的な動機に基づく逮捕や、表現の自由の抑圧。
民主主義の根幹を揺るがす行為と言えるでしょう。
公開日:2023/10/23

✅ カンボジア政府は2023年7月23日の総選挙を前に、野党・キャンドルライト党(CLP)の党員や活動家に対する嫌がらせや恣意的な逮捕を拡大しており、これは民主的な選挙プロセスを阻害する行為である。
✅ 政府はキャンドルライト党の党員や活動家をねつ造された刑事告発によって弾圧しており、選挙から排除するために、不敬罪などの容疑で逮捕や出国禁止措置を講じている。
✅ キャンドルライト党の党員や活動家は、Facebookでの投稿や選挙への抗議活動などを理由に逮捕されているが、これらの行為は政治的な動機に基づいており、表現の自由や民主主義の抑圧に繋がる恐れがある。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.hrw.org/ja/news/2023/07/19/cambodia-harassment-arrests-opposition-activists野党や活動家への弾圧は、民主的な選挙の妨げとなります。
政府は、国際社会からの批判を真摯に受け止め、人権尊重の姿勢を示すべきです。
2023年7月23日のカンボジア総選挙を前に、ヒューマン・ライツ・ウォッチは、カンボジア政府が野党・キャンドルライト党(CLP)の党員や活動家に対する嫌がらせや恣意的な逮捕を拡大していると発表しました。
政府は野党への攻撃をやめ、根拠のない起訴を撤回し、不当に拘束されている人びとを釈放すべきだと主張しています。
キャンドルライト党はすでに選挙から締め出されていますが、当局は依然として同党を脅威とみなしており、弾圧を続けています。
具体的には、キャンドルライト党員であり米国籍を持つTithiaSam氏は、逮捕状が出されたことを受けてカンボジアから出国しました。
同氏はFacebook上の発言で不敬罪に問われており、これは立候補を妨げるための政治的動機によるものと考えられます。
また、キャンドルライト党の青年部幹部TholSamnang氏は、タイで政治的庇護を求めており、バンコクの入管施設に拘禁されています。
Samnang氏は、Facebookでのフン・セン首相と与党への批判や、選挙への抗議を呼びかける投稿を行ったため、逮捕されたとされています。
さらに、パイリンのキャンドルライト党運営委員会の責任者KhemMonykosal氏は、与党から圧力をかけられ、身の安全を確保するためカンボジアから出国しました。
7月14日には、キャンドルライト党全国運営委員会委員のLyRy氏と、プノンペン支部副代表のBunKat氏が、投票用紙汚損計画を呼びかける音声メッセージの投稿にかかわったとして逮捕されました。
7月17日には、トボンクムン州代表EngSroy氏と党女性運動局長VongRuny氏が逮捕されたと報告されています。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、カンボジア政府の行動は民主主義を脅かすものであり、国際社会は強く非難するべきだと訴えています。
いやー、これは由々しき事態ですね。選挙前にこんなに野党を締め上げるなんて、民主主義って一体何なんだろうって考えさせられますわ。国際社会の圧力ももっと強めるべきやと思います!
カンボジアにおける民主化の逆行と人権状況の悪化
カンボジアの人権状況、どうなってる?
悪化傾向
サム・レンシー氏の帰国表明と、それに伴う政権の対応。
緊迫した状況が続いていますね。
公開日:2019/10/28

✅ カンボジア最大野党・救国党の代表代行(前党首)であるサム・レンシー氏が、来月9日に帰国することを表明しました。
✅ サム・レンシー氏は、フン・セン首相との対立により国外に逃亡しており、帰国すれば国家侮辱罪などで実刑判決を受けて収監される見込みです。
✅ サム・レンシー氏の帰国表明を受け、政権は「クーデターを狙っている」と主張し、国内の救国党関係者を次々に逮捕しており、緊張が高まっています。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20191028/k00/00m/030/241000c内戦後の経済成長は目覚ましいものの、人権状況の悪化は看過できません。
国際社会は、カンボジア政府に対し、具体的な改善を求め続ける必要があります。
カンボジアは内戦を経て経済成長を遂げているが、近年人権状況が悪化しています。
2016年7月には政治評論家ケム・レイ氏が殺害され、2017年9月には最大野党の救国党党首ケム・ソカー氏が逮捕されました。
2017年11月には救国党が解散させられ、2018年7月の国政選挙が自由で公正なものになるか懸念されています。
人権状況の悪化は、2017年6月の地方選挙を前に始まりました。
野党への攻撃は、メディアやNGOにも及んでいます。
政府は反汚職ユニット、内務省、外務・国際協力省など、多様な機関を動員して野党を攻撃しています。
また、軍隊の使用を示唆しており、軍による介入の可能性も懸念されています。
国際社会は、国連人権理事会などで懸念を表明しているが、カンボジア政府は改善に向けた対応を示していません。
今後は、国際社会による更なる圧力とカンボジア政府の姿勢変化が求められます。
いやー、なんか暗い話ばっかりですな。経済成長してるのはええけど、人権が蔑ろにされるのは、ちょっとちゃうんとちゃうかな?もっと国民が自由に意見言えるような社会にせなあきませんよ!
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カンボジアで民主化逆行!野党弾圧、言論統制…人権危機が深刻化。自由を奪われた人々の現状と、日本の役割とは?緊迫のカンボジア情勢を徹底解説。