ダライ・ラマ14世、中国との関係はどうなる？亡命生活と後継者問題の行方とは？ダライ・ラマ14世の中国との対立と後継者問題の深掘り

公開日: 2025-05-28

最終編集: 2025-05-28

ダライ・ラマ14世、中国政府によるチベット弾圧を批判し、非暴力による自治を訴える。新著では中国との和解を否定し、後継者問題や習近平政権への厳しい言及も。中国による後継者選定への警戒感、自由世界での転生を願う。チベット問題における中国との対立、その歴史と現状を浮き彫りにし、チベットの未来を語る。

📘 この記事で分かる事！

💡 ダライ・ラマ14世が中国との対立を深め、後継者問題が深刻化している。

💡 中国政府が後継者選びに介入しようとし、チベット仏教界との対立が強まっている。

💡 ダライ・ラマ14世は、自身の死後もチベット人の自由を求める闘争が続くことを願っている。

それでは、ダライ・ラマ14世と中国の関係、そして後継者問題について、詳しく見ていきましょう。

まずは、記事全体の概要をまとめたものからご覧ください。

ダライ・ラマ14世の主張と中国との関係

ダライ・ラマは中国の弾圧をどう批判？

宗教・民族差別と主張

中国政府との関係は、非常にデリケートな問題を含んでいます。

ダライ・ラマ世「後継者は中国以外で誕生する」と明言チベット支配狙う習近平政権との対立深まる：東京新聞デジタル

✅ ダライ・ラマ14世は、自身の自伝の中で、後継者が中国以外で誕生すると明言しました。

✅ 中国政府は、後継者選びの権限を持つと主張し、ダライ・ラマのこの発言に反発しています。

✅ 中国政府は、チベットの人権状況に影響を与える可能性があると懸念し、強い反応を示しています。

ダライ・ラマ14世の中国政府に対する批判は、チベットの人権問題への関心を呼び起こし、今後の関係に大きな影響を与えるでしょう。

ダライ・ラマ14世は、中国当局による新疆ウイグル自治区やチベット自治区での弾圧を宗教的、民族的差別に基づくものと批判しました。

一方で、自身の非暴力主義や中道主義、中国におけるチベット人による高度な自治といった考え方が中国の知識人らを中心に浸透しており、チベット仏教やチベットの文化に対する理解が進んでいると主張しました。

特に、ダライ・ラマ14世はウイグル人との関係性にも触れ、世界ウイグル会議のラディア・カーディル議長と意見が一致し、非暴力的な方法による自治を求めていることを強調しました。

新疆ウイグル自治区では多くの暴力的な事件が発生しており、状況はチベット自治区よりも悪化していると述べ、暴力は有効な手段ではないと主張しています。

ダライ・ラマ14世が非暴力主義を貫きながらも、中国政府の対応を批判しているのは、非常に興味深いですね。ウイグル問題にも言及している点も、見逃せませんわ。

ダライ・ラマは中国共産党についてどう考えていた？

共感し入党希望も

ダライ・ラマ14世の著書から、中国との関係は修復不可能であることが示唆されています。

今の中国は毛沢東時代と変わらない」「ダライ・ラマ」最後の自伝で「習近平」を猛批判「父親とは贈り物をやり取りしたが、息子は抑圧的」（デイリー新潮）

✅ ダライ・ラマ14世は新著「声なき者のためへの声」を出版し、中国との和解は不可能であるとの見方を示した。

✅ ダライ・ラマは中国共産党政権とのチベットをめぐる交渉や論争を詳細に記し、チベット人の自由を求める闘争は今後も続くことを断言した。

✅ ダライ・ラマは習近平国家主席の統治について、個人の自由と日常生活に関して毛沢東時代の抑圧的な政策に戻ったと批判している。

毛沢東時代の政策を批判していることから、習近平政権への厳しい姿勢が伺えます。

歴史を踏まえた上での主張は、重みがありますね。

ダライ・ラマ14世は、かつては共産党の理想に共感し入党を希望していたものの、毛主席が独裁主義的なやり方をとるようになったことで失望したと明らかにしました。

現代中国の歴史を振り返り、一党独裁体制はマルクス主義の理想を実現できていないと主張しています。

ダライ・ラマ14世は、中国共産党とのかかわりについても言及し、かつては共産党の理想に共感し入党を希望していたものの、毛主席が独裁主義的なやり方をとるようになったことで失望したと明らかにしました。

現代中国の歴史を振り返り、一党独裁体制はマルクス主義の理想を実現できていないと主張しています。

ホンマに、ダライ・ラマ14世は、共産党に期待してた時期もあったんやね。最後はあんな形で失望してしもたんやから、そら、和解は難しいやろなぁ。

次のページを読む ⇒