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宮澤喜一とはどんな人物?エリート宰相の光と影【政治家列伝?】東大卒、英語堪能、スノッブ… 宮澤喜一の知られざる素顔

エリート官僚から首相へ。宮澤喜一は、国際協調を重視し、PKO参加や金利自由化を推進。しかし、学歴主義と酒癖の悪さで毀誉褒貶も。田中角栄との対立、そして岸田文雄への影響…その政治思想と人間的な側面を紐解きます。知性と毒舌が交錯する、宮澤喜一の波乱万丈な生涯。

宮澤喜一とはどんな人物?エリート宰相の光と影【政治家列伝?】東大卒、英語堪能、スノッブ… 宮澤喜一の知られざる素顔

📘 この記事で分かる事!

💡 宮澤喜一は、エリート官僚から首相に上り詰めた人物。その華麗な経歴の裏には、スノッブな一面もあった。

💡 田中角栄との対比から見えてくる、宮澤喜一の政治家としての特徴。国際協調を重視した首相としての顔。

💡 宏池会と岸田文雄の関係性、そして宮澤喜一の酒癖など、多角的に宮澤氏を掘り下げていく。

それでは、宮澤喜一氏の生い立ちから政治家としての足跡を辿りながら、その人物像に迫っていきましょう。

エリート官僚から首相へ:宮澤喜一の華麗なる経歴とスノッブな側面

宮澤喜一氏、学歴自慢で嫌われた?その理由は?

東大卒以外を軽蔑、スノッブな態度。

宮澤喜一氏の経歴は、まさにエリート街道を歩んできたと言えるでしょう。

その頭脳と語学力は目を見張るものがありますね。

宮澤喜一は財務省でも飛び抜けた秀才であった田中角栄が「二度と酒を飲みたくない」と吐露
宮澤喜一は財務省でも飛び抜けた秀才であった田中角栄が「二度と酒を飲みたくない」と吐露

✅ 宮澤喜一は、財務省出身のエリートで、東京大学法学部を首席で卒業し、高等文官試験(行政科と外交科)に合格するなど、ずば抜けた頭脳の持ち主であった。

✅ 池田勇人首相の秘書官として頭角を現し、対米交渉などで手腕を発揮したが、仲間との連携や部下の育成といった権力基盤の構築が苦手であった。

✅ 宮澤は、英語力が堪能で、10代の頃からジョン・スチュアート・ミルの『自由論』を読みこなすなど、国際的な場でも活躍したが、そのエリート意識が人望を得られなかった一因となった。

さらに読む ⇒ニフティニュース出典/画像元: https://news.nifty.com/article/domestic/society/12311-4172057/

宮澤氏のエリート意識が、人望を得られなかった一因というのは興味深いですね。

能力が高い人ほど、周囲とのコミュニケーションには課題があるのかもしれません。

宮澤喜一氏は1919年に生まれ、2007年にその生涯を終えました。

彼の父、宮澤裕氏も政治家であり、宮澤氏は旧制武蔵高校から東京大学法学部に進学し、首席で卒業後、大蔵省に入省しました。

キャリア官僚として活躍し、サンフランシスコ講和会議にも参加するなど、確かな実績を積んだ後、父の引退を機に政治家の道へ進みました。

彼は多岐にわたる内閣で要職を歴任し、最終的には内閣総理大臣に就任します

しかし、その学歴自慢な性格は、少なからず周囲に影響を与えました。

初対面の人に学歴を尋ね、東大卒以外には露骨に軽蔑的な態度を取るなど、スノッブな一面があり、自民党の同僚や、叩き上げの政治家である田中角栄氏からは嫌われていたと伝えられています。

宮澤さんの経歴は凄まじいですね。しかし、そのエリート意識が仇となったというのは、人間関係の難しさを示唆していますね。

対照的な二人の政治家:田中角栄と宮澤喜一

田中角栄と宮澤喜一、何が決定的な違いだった?

生い立ち、政治観、全てが相容れなかった。

田中角栄氏との対比は、非常に興味深いですね。

対照的な二人の政治家が、日本の政治に与えた影響は計り知れません。

田中角栄の助言ピンと来ず権力掌握しきれなかった名参謀・宮沢喜一:朝日新聞

公開日:2024/12/08

田中角栄の助言ピンと来ず権力掌握しきれなかった名参謀・宮沢喜一:朝日新聞

✅ 宮沢喜一元首相は、権力政治が苦手で、首相在任期間も短く、自民党長期政権の崩壊を招いた。

✅ 鈴木善幸首相の辞任の際、宮沢は官房長官として危機管理を担ったが、鈴木の辞意表明に対し、周囲はすぐには事態を理解できなかった。

✅ 宮沢は鈴木の心情を理解していたものの、鈴木派幹部や周囲に十分な警戒を促せず、その後の政局に影響を与えた。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASSD33W0NSD3UPQJ012M.html

宮澤氏と田中氏の関係は、まさに水と油ですね。

政治家としての価値観の違いが、これほどまでに影響を及ぼすとは。

宮澤喜一氏と田中角栄氏の間には、生い立ちから政治観に至るまで、相容れない違いがありました。

土建業から政界入りした田中氏に対し、宮澤氏はエリート官僚出身

田中氏は地元要望を重視し、泥臭い政治をよしとしましたが、宮澤氏は世界を視野に入れた政治を理想としました。

その違いは、田中氏が宮澤氏を「政治家ではない」と評し、内閣から排除するほど深いものでした。

宮澤氏にとって、田中氏は自己研鑽の材料にすらなり得ない存在であり、その関係性は相互不信に基づいたものでした。

いやあ、政治ってほんま人間ドラマやなあ。生い立ちから価値観まで、こんなに違う二人が同じ時代に活躍してたって、面白いなあ!

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宮澤喜一元首相、国際協調を重視し、日韓連携やPKO参加を推進。岸田首相も影響を受ける。知性と酒癖、二面性も魅力の政治家。