ドイツ政治の転換点? メルツ新政権の登場と今後の課題とは?ドイツ政治の保守回帰と、メルツ新政権の政策
ドイツ政界激震!メルケル路線からの転換、CDU・CSU率いる新政権が発足。エネルギー政策転換や大規模減税を打ち出し、脱炭素化の見直し、防衛費増額を推進。しかし、財源問題、連立内の対立、対米関係の揺らぎなど、政権運営には課題も。2025年のドイツ政治、その行方を徹底分析!
💡 ドイツでは、メルツ党首率いるCDUが保守的な政策を掲げ、政権交代の可能性が高まっています。
💡 エネルギー政策では、再生可能エネルギーと原子力を含む多様な選択肢を探求し、環境保護団体との対立も。
💡 経済再建のため、減税や社会保険料の削減、年金制度の見直しなど、様々な改革プログラムが発表されました。
今回の記事では、ドイツの政治情勢の変化を多角的に見ていきましょう。
まずは、近年の政治状況と、新政権の政策について解説していきます。
保守回帰と政権交代への布石
CDU、来年の選挙で何を目指す?メルケル路線から転換?
保守的な政策綱領、政権交代を目指す。
ドイツの政治は現在、大きな転換期を迎えています。
保守回帰の動きが強まり、メルツ氏率いるCDUが政権交代を目指しています。
公開日:2025/02/24
✅ ドイツ総選挙で、中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が第1会派となり、移民・難民政策の厳格化を主張するメルツ党首が勝利宣言を行った。
✅ CDUは、2015年の難民危機でのメルケル前首相の寛容な姿勢から転換し、国境管理による移民・難民対策の厳格化を主張する保守的な路線に舵を切った。
✅ 「極右」政党「ドイツのための選択肢(AfD)」も躍進し、東西格差や難民問題が背景にあると分析されている。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20250224/k00/00m/030/153000c保守的な政策への転換は、近年の社会情勢の変化を反映していると言えるでしょう。
特に、移民・難民政策の厳格化は、大きな争点となりそうです。
2024年3月28日の記事では、CDUが来年の連邦議会選挙に向け、保守的な政策綱領案を発表し、メルケル前首相のリベラル路線からの転換を示唆していることが報じられました。
メルツ党首の下、ドイツの指導的文化の重視、難民政策の厳格化、エネルギー政策における原子力オプションの再検討などが盛り込まれました。
2025年の連邦議会選挙では、現政権の支持率低迷と社会情勢の変化から、政権交代が確実視されており、CDU・CSUとSPDの連立政権樹立が予想されています。
現政権は、温室効果ガス削減を優先した政策や、難民問題、景気対策の遅れに対する国民の不満から支持を失いました。
特に、緑の党の急進的な脱炭素化政策は市民の反発を招き、政策の混乱が目立ちました。
一方、CDU・CSUは支持率を伸ばし、メルツ党首を首相とする連立政権樹立の可能性が高まっています。
極右政党AfDの台頭も今後の政治情勢に影響を与える可能性があります。
なるほど。メルケル前首相の時代から、ずいぶんと変わりましたね。極右政党の台頭も気になります。有権者の支持がどのように変化していくのか、注目したいですね。
エネルギー政策の転換と環境保護団体との対立
新政権、エネルギー政策で何を変えた?
エコロジーから安定供給・価格重視へ
エネルギー政策は、環境保護と経済成長のバランスが難しい分野です。
ドイツがどのような道を選ぶのか、注目していきましょう。
✅ ドイツの最大野党であるキリスト教民主同盟(CDU)が、来年の総選挙に向けた政策綱領案を発表し、保守路線を鮮明にしている。
✅ 政策綱領案は、難民政策の厳格化やドイツの指導的文化の重視を掲げ、メルケル前首相の路線からの転換を図っている。
✅ エネルギー政策では、再生可能エネルギーの拡大を目指しつつも、特定のエネルギー源の禁止に反対し、原子力を含む多様な選択肢を残す姿勢を示している。
さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/sdgs/article/15208051エネルギー政策の転換は、環境保護団体からの反発を招いていますね。
再生可能エネルギーへの移行を加速させつつ、安定供給をどのように両立させるのか、今後の課題です。
2025年5月6日に発足した新連立政権(CDU・CSUとSPD)は、エネルギー政策の軸足をエコロジー重視からエネルギー安定供給と手頃な価格へ移す方針を打ち出しました。
具体的には、暖房の脱炭素化に関する法律の廃止を明記し、環境保護団体から強い批判を受けています。
暖房分野でのGHG削減を遅らせるとして、ドイツ環境援助(DUH)は連邦憲法裁判所への提訴も検討しています。
今回の変更は、ヒートポンプ普及の停滞を招き、地方自治体にも混乱を与えています。
一方で、CDU・CSUは、二酸化炭素(CO2)の分離貯留(CCS)技術の実用化を推進し、脱炭素化が難しい業種でのCCS利用を検討しています。
ドイツの次期政権は、フリードリヒ・メルツ率いるCDU・CSU連合の勝利と、SPDの敗北という選挙結果を受け、中道右派政権の成立が予想され、エネルギー政策においては、原子力回帰と脱石炭政策の見直しを検討していますが、緑の党からの反対もあり、実現には交渉が難航する可能性があります。
ほんま、エネルギー政策って難しいなぁ。色んな意見が出てくるやろうけど、国民のためになるように、頑張ってほしいもんやね!
次のページを読む ⇒
ドイツ新首相メルツ、経済再建へ「アゲンダ2030」発表!減税、防衛強化でGDP2%成長目指す。財源確保と政策の実現性、対外関係が課題。ドイツの未来はどうなる?