京都の歴史と文化を巡る旅:京都御所、西園寺邸、桂離宮など、お屋敷建築の魅力とは?受け継がれる美意識:京都の建築、食文化、そして公家文化の歴史
明治維新後の公家社会の苦悩と再生、そして日本の近代化への歩みを紐解く。平安社結成から京料理の進化、茶室建築が与えた影響、西園寺公望の足跡まで、多様な視点から歴史を浮き彫りにする。京都御所や歴史的建築群に残る公家文化と美意識。時代を超えて受け継がれる日本の文化と、その奥深さに迫る。
💡 京都御所や西園寺邸など、歴史的建造物を通して、公家文化と建築美を紐解きます。
💡 京料理や茶室建築に見る、食文化と建築における公家の美意識の継承について解説します。
💡 明治維新後の公家社会の救済と、近代化への歩み、そして京都に残る多様なお屋敷建築を紹介します
本日は、京都の歴史と文化をテーマに、多様な側面からその魅力を掘り下げていきます。
救済への模索と新たな組織の誕生
公家社会救済組織「平安社」の目的は?
公家社会の救済と、近代化への適用
まずは、公家社会の変遷と、救済を模索する動きについて見ていきましょう。
明治維新後の公家社会は大きな変化を迫られます。
✅ 鹿苑寺流は、足利義満が西園寺を譲り受けたことに由来し、龍門滝の二つの流れから、松田家の頼直流と頼行流を重ねています。法的血族である藤原北家四条流を基盤とし、桓武平氏流の家紋を併用することで松田家一門を表しています。
✅ 松田家は、藤原氏や桓武平氏をルーツとし、頼盛を始祖とする家系で、丹後守系(秀頼流)、豊前守系(頼行流)、若狭守系(頼貞流)、対馬守系(秀経流)の4つの流れに分かれます。南北朝時代から足利氏に仕え、室町幕府では奉行衆や評定衆として活躍しました。
✅ 松田家は、様々な家紋を持つ公家や武士の家系と繋がり、家紋のクロス(交差)する形状から、家系間の連携や官職の入れ替わりが推測されます。また、松田家を代表する家系として、松平信綱の子孫である大河内松平家などがあります。
さらに読む ⇒ 京至出典/画像元: https://www.matsudaira-sanjo.com/kyoyuki/soke/松田家の歴史的背景や、公家社会の複雑な人間関係が興味深いです。
各家紋が示す家系間の繋がりは、まるでパズルのようですね。
このような状況下で、伊丹重賢らは公家社会の救済のため、東京で「平安社」を結成しました。
この組織は、明治政府内でポストを得た官家士族を中心に構成され、三条実美や岩倉具視に働きかけました。
その活動は新史料によって詳細に明らかにされています。
公家社会の解体後、何が生み出されたのか。
これは、偽りの復古に翻弄された公家社会の実態を浮き彫りにするものでした。
公家たちは、新たな生き方を見つけなければならず、それは日本の近代化と密接に結びついていくことになります。
なるほど、公家社会がどのようにして近代へと適応していったのか、興味深いですね。伊丹重賢らの活動は、重要な転換点だったと言えるでしょう。
食文化と建築における公家の美意識の継承
京料理、その魅力は?味だけじゃない、何が秀逸?
五感で楽しむもてなし、空間芸術そのもの。
続いて、食文化と建築における公家の美意識の継承についてです。
京料理と茶室建築という、二つの側面から見ていきましょう。
公開日:2021/05/12
✅ 桂離宮は、1620年から1624年にかけて建設された日本の建築物で、自然との調和を重視した簡素なデザインが特徴です。
✅ 智仁親王によって建てられ、後に智忠親王によって拡張され、皇室の行宮としても利用されました。1976年から大規模な修復が行われ、日本の文化遺産として保護されています。
✅ 広大な敷地には池や庭園があり、茶室を含む様々な建築物が配置されています。その洗練された美しさは、海外からも高く評価され、「日本美」の象徴とされています。
さらに読む ⇒搜狐出典/画像元: https://www.sohu.com/a/465969918_559621桂離宮の洗練された美しさは、いつの時代も人々を魅了しますね。
また、京料理が持つ、五感で季節を感じるおもてなしの心も素晴らしいです。
一方京都では、日本の食文化を育んできた京料理が、その基盤を揺るぎないものにしています。
盆地特有の気候と四季の変化に富んだ自然環境の中で育まれた京料理は、平安時代の貴族社会で発展した大饗料理をルーツとし、出汁を基本とする調理法と、盛り付けやもてなしの文化を総合したものです。
野菜中心の食生活、保存食としての海産物、利尻昆布と鰹節による出汁などが特徴です。
近年、和食への関心の高まりとともに、カジュアルな店も人気を集める一方で、建築、庭園、器など、空間全体を愉しむ総合芸術としての和食の伝統を守り続けています。
京料理は、料理だけでなく、器、盛り付け、配膳、空間の設えなど、五感を通して季節や歴史を感じる、もてなしのスタイル全体を指し、常に時代の文化や流行を反映しながら進化を続けています。
その一方、江戸時代の公家が好んだ茶室のデザインは、後の建築に大きな影響を与えました。
後水尾上皇の修学院離宮や、八条宮智仁親王、智忠親王が手がけた桂離宮の茶屋建築は、その代表例です。
伏見稲荷大社の御茶屋のように、書院造の格式と素朴さ、広縁や縁座敷との繋がりといった空間の多様性、また曼殊院の書院と茶室に見られる公家の生活様式と建築様式の関連性は、近代建築、特にモダニズムに影響を与えました。
京料理って、ただ食べるだけじゃないんですね!建物、庭園、器、全部ひっくるめて芸術ってのは、ちょっと感動しましたわ。おもてなしの心がすごい!
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西園寺公望の足跡を辿る旅。京都御所や歴史的建造物を通して、激動の時代と人々の暮らし、美意識に触れる。貴重な体験をあなたに。