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トランプ関税ショック再来?日米貿易戦争勃発?(2025年)米国の関税攻勢と日本企業の対応

2025年、トランプ大統領の再来!大胆関税で世界を揺るがす。日本企業は、米国の強硬姿勢に翻弄され、対抗策を模索。高まる関税圧力、日米交渉は暗礁に乗り上げ、激化する政治的駆け引き。ジェトロの支援を受けながら、企業は生き残りを賭けた戦いに挑む。未来を左右する、日本経済の運命やいかに!

📘 この記事で分かる事!

💡 トランプ大統領の2期目で、カナダ、メキシコ、中国に対し追加関税が発動。

💡 日本企業はUSMCA活用、サプライチェーン見直しなど、様々な対応を迫られた。

💡 日米関税交渉は混迷を深め、2025年参院選を前に困難さを増した。

本日は、2025年に起きたトランプ政権による関税措置と、それに対する日本側の対応について、詳しく見ていきましょう。

トランプ2期目、関税ショックの幕開け

トランプ2期目、関税で世界はどう変わった?

中国に10%〜34%、他国も高率関税!

2025年、トランプ政権は、不法移民対策、フェンタニル対策を理由に、カナダ、メキシコ、中国に対して相次いで追加関税を発動。

鉄鋼・アルミ製品への関税強化も行われました。

トランプ関税2.0

公開日:2025/03/19

✅ 米国は、貿易赤字削減、国内産業保護、不公正貿易への対抗を目的とした「アメリカファースト貿易政策」を進めており、トランプ政権は関税を交渉の手段としてではなく、まず発動する「関税ファースト」の交渉スタイルを採用している。

✅ 3月12日時点では、メキシコとカナダに対し、国境警備強化などを理由とした25%の関税が導入されているが、USMCA再交渉の材料としても利用されており、今後の関税措置は不透明である。

✅ 米国は、対米貿易赤字国への圧力、安全保障上の重要製品の国内製造促進、不公正貿易問題への対応を狙っており、追加関税撤回を交渉材料に、サプライチェーン移転や輸出拡大などの譲歩を求めていくと予想される。

さらに読む ⇒Home Page - Hotta Liesenberg Saito LLP出典/画像元: https://hls-global.com/ja/2025/03/18/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E9%96%A2%E7%A8%8E2-0/

怒涛の関税ラッシュですね。

25%をベースラインに関税を検討とは、まさに『関税ファースト』を象徴する出来事だったと思います。

市場への影響も気になります。

2025年、ドナルド・トランプ前米大統領の2期目は、その大胆な関税措置で幕を開けました

2月1日には、不法移民とフェンタニル対策を名目に、IEEPAに基づきカナダ、メキシコ、中国に対し追加関税を発動。

中国向けには一律10%の関税が課され、報復により20%に引き上げられました。

メキシコとカナダには25%の関税が課されましたが、USMCA原産地規則を満たす製品は対象外となりました。

さらに、鉄鋼・アルミ製品にも232条に基づき追加関税を強化し、アルミは10%から25%に、最終的には50%に引き上げられました。

3月26日には自動車・同部品に25%の関税を課し、USMCA原産地規則を満たす場合は、非米国産部品の価格にのみ適用する緩和措置も設けられました。

4月2日には、全世界からの輸入に10%のベースライン関税が発表され、貿易赤字の大きい国には相互関税が検討されました。

EUは20%、日本は24%、中国は34%と高率に設定されました。

しかし、金融市場への影響を考慮し、中国を除く56ヶ国・地域への相互関税は90日間停止されました。

これはまた、ずいぶんと大胆な政策ですね。一気にいろいろな国に高関税を課しています。今後の世界経済への影響が心配です。

揺れる日米貿易、企業は対応に苦慮

トランプ関税、日本企業はどう対応?交渉はどうなった?

USMCA活用や交渉難航。最終的に暗礁に。

日本は、米国の関税措置に対し、石破首相が「極めて残念」と表明。

企業への支援策を表明する一方、日米間の交渉は難航し、打開策を見出せない状況でした。

米関税「極めて残念」と石破首相、トランプ大統領に働きかけも

公開日:2025/04/03

✅ 石破首相は、米国の関税措置に対し「極めて残念」と表明し、世界貿易機関(WTO)協定や日米貿易協定との整合性に懸念を示しました。

✅ 米国に見直しを強く求め、自身がトランプ大統領に直接働きかけることも辞さない姿勢を示しました。

✅ 関税措置が実施されたことを受け、企業への支援策を実行し、国民の生活と雇用を守ることを表明しました。

さらに読む ⇒ロイター | 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/TGHJVQKU5BO2LM7BT62IQLWJA4-2025-04-03/

日本企業は、様々な対応を迫られたんですね。

ジェトロの支援は心強いですが、報復関税のエスカレートは、状況をさらに難しくしたでしょう。

トランプ大統領の関税措置は、日本企業に大きな影響を与え、USMCAの活用、関税分類の見直し、原産地証明取得、サプライチェーンの見直し、現地生産への切り替えなど、様々な対応を迫られました

日本企業は、ジェトロの支援を受けながら、最新情報の収集や、具体的な問題への対応を進めています。

一方、中国に対しては報復措置がエスカレートし、最終的に相互課税率は125%に達しました。

日本政府は、この関税措置に対し、積極的な対策を講じる必要に迫られました。

しかし、その後の日米間の関税交渉は、暗礁に乗り上げます。

石破首相は、トランプ大統領との首脳会談を模索しますが、トランプ氏は関税収入増を背景に交渉を急がない姿勢を見せ、交渉の進展は見られませんでした。

赤沢経済再生相を交渉役に米国への投資案を含む「パッケージ」を提示しましたが、交渉は難航しました。

米国は8月1日からの25%関税発動を示唆し、交渉は振り出しに戻りました。

いやー、ほんま大変やで。ジェトロが頑張ってくれてるみたいやけど、企業の人は色々と大変やろなぁ。中国との報復合戦もエグいわ。

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2025年参院選を前に、日米関税交渉が混迷。トランプ大統領の強硬姿勢に、日本の対応は?選挙と絡み、突破口は見えず。企業はリスク分散を迫られる。