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『経団連提言2024』から読み解く、変化する世界経済と日本の未来への挑戦?世界経済の分断と日本の対応策

経団連が警鐘を鳴らす世界のブロック化。米中対立、地政学リスク、経済安全保障…課題山積の中、自由貿易とサプライチェーン強靭化を訴える。CPTPP、RCEP、日中韓FTAなど具体的な提案も。カーボンニュートラル、人権問題への配慮も不可欠。2025年に向け、日本経済の持続的発展と国際連携強化を目指す経団連の提言に注目。

📘 この記事で分かる事!

💡 世界経済のブロック化、米中対立、地政学的リスクが、自由貿易を脅かしている現状を解説。

💡 経済安全保障の強化、サプライチェーンの強靭化、CPTPPなどの国際協定の重要性を説明。

💡 GX(グリーントランスフォーメーション)とサステナビリティへの取り組み、税制改正による経済活性化策を紹介。

本日は、経団連が発表した提言2024の内容を軸に、世界経済の現状と日本の取るべき道筋について掘り下げていきます。

変化する世界経済と日本の挑戦

経団連が警鐘を鳴らす、世界経済の未来とは?

ブロック化によるGDP減少と平和への脅威。

世界経済は、米中対立やウクライナ侵攻などを受け、かつてないほど複雑な状況にあります。

経団連は、自由貿易の重要性を訴えつつ、日本の挑戦の方向性を示しました。

地政学リスクに企業はどのように備えるべきなのか

✅ テーマを選択することで、関連するタグが表示され、レポートやコラムを絞り込むことができる。

✅ テーマには、経営戦略、組織・人事戦略、デジタルイノベーション、サステナビリティなど多岐にわたる分野が含まれる。

✅ その他、国際ビジネス、共生・ダイバーシティ、GRC・防災、経済・産業、医療・介護、自治体経営、まちづくり、自然資源などもテーマとして挙げられている。

さらに読む ⇒Mitsubishi UFJ Research and Consulting | 三菱UFJリサーチ&コンサルティング出典/画像元: https://www.murc.jp/library/report/global_221222/

経営戦略からサステナビリティまで、幅広いテーマが扱われているんですね。

テーマを選択することで絞り込めるのは、情報収集に役立ちそうです。

2022年、経団連は世界経済のブロック化を強く懸念し、自由貿易を基盤とした国際経済秩序の脅威を指摘しました

米中対立、新型コロナウイルス感染症、ロシアのウクライナ侵攻などがその要因です。

ブロック化は、途上国の成長機会を奪い、地球規模課題への対応を遅らせる可能性があり、世界のGDPを最大5%減少させる恐れがあると警告しました。

この状況を踏まえ、2024年6月には、経団連は世界貿易・投資を取り巻く環境変化に対応するための提言を発表しました。

世界は、米中対立、地政学的リスク、グローバル化への反発などにより、ブロック化と分断が進んでいます。

これは、世界のGDPを最大7%減少させ、平和と安定を脅かすリスクがあるため、更なる分断を回避するための行動が必要だと訴えています。

なるほど、世界経済のブロック化は、途上国の成長を阻害し、地球規模の課題への対応を遅らせる可能性があると。これは大きな問題ですね。

経済安全保障と持続可能な貿易

経団連が提唱する経済安全保障の要とは?

依存回避、技術開発、備蓄、自由貿易の促進。

経済安全保障の重要性が増す中、経団連は持続可能な貿易投資環境の構築を目指しています。

国際的なルール作りにも積極的に関与していく姿勢を示しています。

公正・公平で強靭かつ持続可能な貿易投資環境を求める~自由で開かれた国際経済秩序の再構築に関する提言」を公表 (2024年6月20日 No.3641)

✅ 経団連は、自由で開かれた国際経済秩序の再構築を目指し、「公正・公平で強靭かつ持続可能な貿易投資環境を求める」提言を公表し、世界的な貿易投資環境の変化に対応するための基本的な方向性と具体的な施策を示した。

✅ 提言では、自由で公正な貿易投資の維持・強化、経済安全保障要素の秩序への組み込み、脱炭素化の推進と自由貿易投資の拡大を一体的に推進する必要性を訴え、CPTPPへの加入エコノミー拡大、EPA・FTAの締結、経済的威圧への対応策などを具体策として提示した。

✅ WTO改革、環境物品貿易の促進、公正な炭素国境調整の国際合意形成などを通じて、持続可能な国際経済秩序の構築を目指し、この提言内容を国内外の議論に繋げ、経済社会ビジョン「Future Design 2040」の策定に活かすとしている。

さらに読む ⇒一般社団法人 日本経済団体連合会 / Keidanren出典/画像元: https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2024/0620_02.html

経済安全保障と自由貿易の両立を目指すのは、非常に難しい課題ですね。

CPTPPやRCEPのような協定の重要性が増しているのですね。

経済安全保障の重要性が増す中、経団連は、特定国への過度な依存を避け、代替技術の開発、備蓄、市場の確保が不可欠であると強調しました

同時に、自由で公正な貿易投資は経済安全保障を補完し、経済的威圧を抑止するルール整備を求めています。

サプライチェーンの強靭化も重要な課題です。

2024年の提言では、CPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)の加盟国拡大、RCEP(地域的な包括的経済連携)協定の履行、日中韓FTA交渉の加速、日メルコスールEPA締結の推進などを具体的に提案しています。

また、安全保障上の理由で貿易・投資を制限する場合は、ネガティブリスト・アプローチを採用し、必要最小限の範囲にとどめるべきだと提言しています。

CPTPPとかRCEPとか、名前だけ聞いても何のことやらって感じやけど、経済安全保障にはめっちゃ大事なんやな! もっと勉強せなあかんな!

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経団連が提言!カーボンニュートラル、GX推進、人権、税制改革… 日本経済の持続的成長と国際連携を目指し、多岐にわたる課題に挑む姿勢を示す。