ユリ・ゲラーのスプーン曲げは本当?超能力ブームと現代の「耽奇」「耽奇展覧」とは!?
💡 「耽奇展覧」は、中村裕太とユアサエボシの二人展
💡 ユリ・ゲラーのスプーン曲げが日本でブームに
💡 現代でも続く「耽奇」への関心を考察
では、まずChapter-1から見ていきましょう。
現代における「耽奇」
現代における「耽奇」とは、単なる珍奇や奇異ではなく、人の心を惹きつける「異質なもの」への探求心と言えるのではないでしょうか。
公開日:2023/02/24
✅ 「耽奇展覧」は、中村裕太が古書店で手に入れた「耽奇漫録」という書籍を基に、中村裕太とユアサエボシが「奇なるもの」を探求し、それぞれのアプローチで制作した作品を展示する展覧会です。
✅ ユアサエボシは、大正時代の画家という設定で、幼少期の玩具や古代の壺などをモチーフにした静物画を発表しており、過去のノスタルジーと同時に、成長していく人間への脅迫感を感じさせる作品を発表しています。
✅ 中村裕太は、複数の書物から着想を得て、モティーフやイメージを組み合わせて「新しい奇」なる器を制作しており、江戸時代の品種改良ブームになぞらえ、現代の作品でありながらどこかカビ臭い匂いを漂わせる作品を生み出しています。
さらに読む ⇒アートにいっぷく出典/画像元: https://yomotsublog.com/tankitenran/2996/それぞれが独自の解釈で「奇なるもの」を探求している姿に、現代社会における「耽奇」への関心の高まりを感じますね。
銀座のギャラリー小柳で開催された「耽奇展覧」は、陶磁器やタイルなどの学術研究と作品制作を行なう作家の中村裕太と、架空の画家「ユアサヱボシ」として活動する画家ユアサエボシによる二人展でした。江戸時代の好事家たちが珍奇な古書画や古器物を持ち寄って論評しあった「耽奇会」の図譜『耽奇漫録』を参考に、それぞれの「耽奇なるもの」を考察し、展覧会という形で発表したものです。中村は自身の調査をもとに制作した陶器を発表し、ユアサは骨董市で見つけた実物のオブジェを描いた作品を展示しました。展覧会に関連して開催された「今様耽奇合戦」では、中村、ユアサ、そして参加者たちが、それぞれが持つ「耽奇なるもの」を披露し、議論を交わしました。中村は曽祖父から受け継いだ「萩焼千鳥瓶」を披露し、実際に酒を入れて、注ぐと「ぴよぴよぴよ」と鳴る様子を披露しました。ユアサは海外の古物を扱うネット通販サイトで購入したゼニゴケの断面を拡大して見せている植物構造模型を披露しました。アーティストの毛利悠子は山口県秋吉台で買ったお土産、『スター・ウォーズ』の中国語版コミック、そして『バットマン』登場キャラクターが入れ子になっているマトリョーシカを出品しました。その他、ユリ・ゲラーが超能力で曲げたスプーンなど、様々な「耽奇なるもの」が紹介されました。この「耽奇展覧」と「今様耽奇合戦」は、珍しいもの、キッチュなもの、変わったものに対する人々の関心を反映し、現代における「耽奇」という概念について考えるきっかけを与えてくれるユニークなイベントでした。
そうですね。現代社会では、情報過多で、ありふれたものよりも、個性的で、他とは違う「奇なるもの」に魅力を感じる人が増えているのかもしれませんね。
ホンマに、ホンマに!最近の若いもんは、個性とかオリジナリティとか、めちゃくちゃ意識してるみたいやな。
私も、個性的なものとか、変わったものを見るのが好きです。
超能力ブームの到来
では、Chapter-2では、超能力ブームの到来について解説していきます。
✅ 1973年に出版された「日本沈没」や「ノストラダムスの大予言」など、超常現象や終末論が社会に受け入れられていた状況と、第4次中東戦争による社会不安が、ユリ・ゲラーの超能力に対する社会的な土壌を作り出した。
✅ ユリ・ゲラーがテレビ番組でスプーンを曲げた瞬間、日本中の人々が驚きと興奮を覚えた。多くの人がスプーンを曲げようと試み、学校でもスプーン曲げが流行した。
✅ 当時小学生だった大槻ケンヂは、ユリ・ゲラーの超能力を目の当たりにした衝撃と、家族みんなでテレビの前で「曲がれ」と念じた思い出を語っている。その体験は、彼のオカルトへの関心を深め、現在も続く彼のオカルトへの関心に繋がっている。
さらに読む ⇒NEWSポストセブン出典/画像元: https://www.news-postseven.com/archives/20240815_1982858.html/21970年代の日本社会では、超常現象や終末論が流行していたんですね。ユリ・ゲラーのスプーン曲げがブームになった背景には、社会不安があったということも考えられます。
1973年、ユリ・ゲラーの登場は、日本において空前の超能力ブームを引き起こしました。このブームは、テレビ番組が重要な役割を果たしたことがわかります。特に、1973年12月214日の『11PM』で、ユリ・ゲラーが金属製品を曲げ、切断する様子が放送されると、大きな話題となり、翌年2月には日本に初来日しました。1974年2月25日の『11PM』では、ユリ・ゲラーは生放送でスプーン曲げを披露し、関口淳少年と対面しました。さらに、3月7日の『木曜スペシャル』では、ユリ・ゲラーは日本に念力を送るというパフォーマンスを行いました。番組後半には、視聴者にスプーンや動かなくなった時計を手にするよう促し、スタジオでは司会者やゲストが念じ、視聴者からは電話が殺到。番組内で司会の三木鮎郎の止まっていた古時計が動きだし、視聴者からも「うちのスプーンが曲がった」「止まっていた時計が再び時を刻み始めた」などの報告が相次いだというのです。これらの番組を通じて、超能力は人々の関心を集め、ブームは最高潮に達しました。しかし、このブームはその後、どのようにして衰退していったのでしょうか?次章では、超能力ブームの終焉とその背景について考察していきます。
そうですね。1970年代は、オイルショックやベトナム戦争の影響で、社会不安が広がっていた時代です。人々は、現実逃避として、超能力やオカルトに目を向けていたのかもしれません。
あー、わかるわかる!あの頃、世の中は不安定やったもんなー。みんな、何か頼りになるもの、希望を見つけるために、超能力にすがってたんちゃうかな?
あの時代の人たちは、超能力にすごく関心があったんですね。今では考えられないです。
ユリ・ゲラー:超能力者からエンターテイナーへ
続いてChapter-3では、ユリ・ゲラーの現在について解説していきます。
✅ ユリ・ゲラーは、幼少期からスプーン曲げなどの超能力を示し、1970年代に世界的な有名人となったイスラエルの超能力者です。
✅ 彼は、アメリカや日本で数々の超能力パフォーマンスを行い、その真偽をめぐって論争が続いています。
✅ 近年は「超能力者」ではなく「エンターテイナー」と自称し、イスラエルにユリ・ゲラー博物館を建設するなど、自身の活動を続けています。
さらに読む ⇒文春オンライン | 世の中の「ほんとう」がわかります出典/画像元: https://bunshun.jp/articles/-/42023?page=1超能力者として名を馳せたユリ・ゲラーですが、近年はエンターテイナーとして活動しているんですね。彼の超能力の真偽については、現在も議論が続いています。
ユリ・ゲラーは、1946年生まれのイスラエル出身の超能力者として知られています。幼少期から超能力的な現象を経験し、1970年代にスプーン曲げなどのパフォーマンスで世界的に有名になりました。1974年には、スタンフォード研究所での実験結果が科学誌『ネイチャー』に掲載されるなど、科学的な検証もされました。日本では1974年に初来日し、テレビ番組で超能力を披露して人気を博しました。スプーン曲げブームを巻き起こし、日本でも高い知名度を獲得しました。近年は超能力者ではなくエンターテイナーと名乗るようになり、イスラエルに自身の博物館を建設するなど、精力的に活動しています。彼の超能力の真偽については現在も議論が続いています。
ユリ・ゲラーは、超能力者としてだけでなく、エンターテイナーとしても成功した稀有な存在です。彼の超能力の真偽はさておき、彼のパフォーマンスは多くの人を魅了してきました。
ユリ・ゲラーは、ホンマにスプーン曲げができるんか?それとも、単なるエンターテイナーなんかな?
ユリ・ゲラーは、すごく有名な超能力者ですよね。彼の超能力の真偽はよくわかりませんが、彼の生き様はすごく興味深いです。
超能力ブームの波に乗った若者
Chapter-4では、超能力ブームの波に乗った若者について解説していきます。
公開日:2018/11/24
✅ 「ムー」は1980年5月号で超能力者・清田益章氏のスプーン曲げを検証し、力まかせと超能力での曲げ方の差異を科学的に明らかにした。
✅ 1981年7月号では、ユリ・ゲラーの超能力を、エンタテインメントではなく、国家レベルの研究対象として扱っていた。
✅ 「ムー」は、超能力を一種のアスリートの能力として捉え、念力、テレパシー、透視、予知などの力を分析し、米露中などでは国家レベルで超能力研究が進められていると主張している。
さらに読む ⇒Smart FLASH/スマフラ光文社週刊誌 - 今を撃つ、政治・経済・社会・芸能・スポーツなど幅広い企画力と、読み応えのある大特集記事で、ビジネスマンを中心に支持されているビジュアル総合週刊誌です!出典/画像元: https://smart-flash.jp/entame/55633/1/1/超能力ブームは、当時の若者たちの心を捉え、新たな才能を生み出したんですね。
1974年、ユリ・ゲラーの来日により日本で超能力ブームが巻き起こり、当時11歳の清田益章さんはテレビを見てスプーン曲げに挑戦し、成功しました。彼の父親は寿司職人でしたが、清田さんの超能力に気づき、「超能力者になれ!」と励ましたそうです。その後、清田さんは「エスパー清田」として活躍し、ユリ・ゲラーとも交流がありました。ユリは「超能力をエンターテインメント化する」ことを重視し、清田さんにもその重要性を教えたそうです。清田さんは、ユリ・ゲラーがいなければ超能力者にならず、寿司屋を継いでいたかもしれないと振り返り、ユリが自分の運命を変えるきっかけになったと語っています。ユリ・ゲラーの初来日から50年が経ち、清田さんもまたスプーン曲げを始めて50年という節目を迎えています。
超能力ブームは、当時の若者たちの間に、超能力への憧れや、潜在的な能力への期待感を与えたのでしょう。
ホンマに、ホンマに!あの頃は、みんなスプーン曲げに挑戦してたもんなー。
スプーン曲げって、本当にできるものなんでしょうか?
話題の宇宙人写真
Chapter-5では、話題の宇宙人写真について解説していきます。
公開日:2023/09/01
✅ 超能力者ユリ・ゲラー氏が、メキシコで警備員が撮影したとされる「宇宙人」の写真をSNSに投稿し話題になっている。
✅ ユリ・ゲラー氏は「おそらく本物」と主張しているが、デーブ・スペクターさんは、ユリ・ゲラー氏が話題作りのプロであることを指摘し、写真の信憑性について疑問を呈している。
✅ デーブ・スペクターさんは万が一、宇宙人に誘拐されたら、着替えを持っていくと冗談交じりに語っている。
さらに読む ⇒FNNプライムオンライン|フジテレビ系FNN28局のニュースサイト出典/画像元: https://www.fnn.jp/articles/-/578942?display=fullSNS時代には、このような情報が瞬く間に拡散してしまうんですね。写真の真偽については、今後の検証を待つしかありません。
超能力者ユリ・ゲラー氏がSNSに投稿した「宇宙人の写真」が話題になっています。写真は、メキシコの廃墟で警備員が撮影したものとされ、裸の女性宇宙人だと主張されています。ユリ・ゲラー氏は「おそらく本物」とコメントしていますが、海外事情に詳しいデーブ・スペクターさんは、話題作りに長けたユリ・ゲラー氏らしい策略ではないかと推測し、真偽性に疑問を呈しています。
SNSの普及により、このような話題がすぐに拡散してしまうのは、現代社会ならではの特徴ですね。
ホンマに、ホンマに!宇宙人、おるんかー?
宇宙人、本当にいるのかな?
今回の記事では、ユリ・ゲラーのスプーン曲げブームから現代の「耽奇」への関心まで、様々な角度から考察しました。
💡 「耽奇展覧」は、現代における「耽奇」への関心を象徴
💡 ユリ・ゲラーのスプーン曲げは、社会不安を反映したブーム
💡 現代でも「耽奇」への関心は、新たな形で表れている