日本の大学進学率は上昇傾向? 男女比の変化から見えてくるもの戦後からの推移とは!?
💡 戦後から現在までの日本の大学進学率の推移を解説します。
💡 男女別の進学率の変化、特に女性の進学率上昇について掘り下げます。
💡 大学生の男女比、特に女子学生の割合が高い大学の特徴について紹介します。
それでは、最初の章に進みましょう。
大学進学率の変遷
それでは、大学進学率の変遷について詳しく見ていきましょう。
公開日:2018/11/23
✅ 1954年から2017年にかけて、日本の大学進学率は7.9%から52.6%へと約44%上昇しました。
✅ 男女別に見ると、男性の大学進学率は1954年の13.3%から2017年の55.9%へ、女性の大学進学率は1954年の2.4%から2017年の49.1%へと、どちらも大幅な上昇を見せています。
✅ 文部科学省の「文部科学統計要覧」というページから、大学進学率の推移データをまとめたExcelファイルをダウンロードすることができます。
さらに読む ⇒ライフハック進学出典/画像元: https://life-hack-lab.com/gakureki/daigaku-suii/1954年から2017年にかけて、日本の大学進学率は約44%上昇したんですね。特に女性の進学率の上昇は著しいですね。
1954年から2017年にかけて、日本の大学進学率は大幅に増加しました。1954年の7.9%から2017年には52.6%と約44%上昇しています。この期間における進学率の増加は、男女ともに著しく、特に女子の進学率上昇は顕著です。1954年には男子13.7%、女子2.5%だった進学率は、2017年にはそれぞれ58.1%、51.7%にまで上昇しています。
そうですね。戦後復興期には、経済発展を支える人材育成が重要視され、男性の進学率が上昇しました。しかし、1980年代以降は女性の社会進出が進み、女性の進学率も大きく上昇しました。
ホンマやなぁ、昔は大学なんて、男子だけのものやったもんなぁ。時代が変われば、進学率も変わるんやね。
私も、大学進学率がこんなに上がっているとは知りませんでした。昔の女性は、大学進学なんて考えられなかったんでしょうか。
女子進学率急増の背景
続いて、女子進学率急増の背景について見ていきましょう。
公開日:2024/05/21
✅ 日本の女性の大学進学率は、戦後、男女共学が原則となったものの、男子に比べて低く推移してきましたが、1986年の男女雇用機会均等法施行以降、上昇傾向にあります。2023年には、男子60.7%、女子54.5%と差は縮小していますが、難関国立大学では女子の割合が依然として低く、英国や米国の上位大学と比べても低い状況です。
✅ 進学率は地域差も大きく、東京や京都では7割を超える一方で、東北や九州では3~4割にとどまっています。
✅ 大学進学を支援する制度は増えているものの、親の投資意欲に男女差があることなどから、大学卒業後のキャリアにおける不平等解消に向けて課題が残されています。
さらに読む ⇒吉村やすのり 生命の環境研究所出典/画像元: http://yoshimurayasunori.jp/blogs/%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%80%B2%E5%AD%A6%E7%8E%87%E3%81%AE%E5%A4%89%E9%81%B7/男女雇用機会均等法の施行以降、女性の進学率が上昇しているんですね。でも、難関大学では依然として女子の割合が少ないというのは、少し残念です。
女子の大学進学率の急増は、1980年代中盤以降特に顕著です。この背景には、少子化による大学入学定員の比率増加に加え、私立大学の増加と女子の進学意欲の高まりが挙げられます。1950年の201校から2021年には619校へと大幅に増えた私立大学は、在籍者数を13万5072人から205万749人にまで拡大させ、大学生の増加に大きく貢献しています。
そうですね。男女雇用機会均等法の施行や女性の社会進出の意識の高まりが、女性の大学進学率上昇に大きく影響していると考えられます。しかし、伝統的に男性優位の社会構造が根強く残っているため、難関大学における女子の割合が低いという現状は、依然として課題です。
なるほどなぁ。でも、大学進学率が上がるのはええことやけど、大学を卒業しても、やっぱり女の人は、働きにくい世の中なんやなぁ。
大学に入学するのは難しいですが、卒業後の就職活動も大変だと聞きます。女性は、大学を卒業しても男性と同じように活躍できる社会になってほしいと思います。
大学生の男女比の変化
それでは、大学生の男女比の変化について見ていきましょう。
✅ 女子学生の割合が高い大学は、愛知淑徳大学、国際医療福祉大学、関西外国語大学など、看護、薬学、福祉といった女子の割合の高い専門分野を持つ大学や、おしゃれなキャンパスとグローバル教育に強い大学が多い。
✅ 関西の8大学では、関西学院大学、同志社大学などキリスト教系のおしゃれなキャンパスとグローバル教育に強いイメージを持つ大学で女子学生の割合が高い。
✅ 京都大学と東京大学は女子率が低く、女子学生にとって魅力的ではない可能性がある。
さらに読む ⇒開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ出典/画像元: https://www.kaisei-group.co.jp/nyushiblog/university/37398.html女子学生の割合が高い大学は、看護や薬学など、女性が多い専門分野を持つ大学が多いんですね。一方で、伝統的な男子校のイメージが強い大学では、女子学生の割合が低い傾向にあるようです。
大学生の男女比は、1960年の男子86.1%、女子13.9%に対し、2021年には男子54.4%、女子45.6%と大きく変化しています。これは、女子の大学進学率が著しく上昇したことを示しています。一方、国立大学と公立大学の在籍者数は、私立大学に比べて増加率が抑えられています。国立大学は86校、公立大学は98校と増加していますが、在籍者数はそれぞれ43万3610人、14万1329人です。
そうですね。大学生の男女比は、近年では女子学生の割合が増加しています。これは、女性の社会進出が進み、高等教育への関心が高まっていることを示しています。しかし、大学によっては、伝統的な価値観やイメージが根強く残っており、男女間の進学率に差が見られるケースもあります。
へぇ、大学にも女子率ってあるんやなぁ。でも、女子率が高い大学って、なんかお洒落なイメージやなぁ。
私は、将来は看護師になりたいので、看護系の大学に進学したいと思っています。
データの入手と活用
次は、データの入手と活用について見ていきましょう。
✅ 1970年代から2017年にかけて、世界の人口は96.5億人から76億人に減少した。これは、1970年代に人口増加率がピークに達していたが、その後は落ち着きつつあるためである。
✅ 1950年代から1975年にかけて、世界の人口は50億人から40億人に増加した。一方、世界平均寿命は1950年代には40歳台だったが、現在は80歳台にまで延びている。これは、医療技術の進歩や生活水準の向上によるものである。
✅ 1980年代から2010年代にかけて、世界の人口は50億人から70億人に増加した。この期間には、出生率の低下や死亡率の低下が起きているが、人口増加率は依然として高い。
さらに読む ⇒�Љ����f��^�}�^ Honkawa Data Tribune出典/画像元: https://honkawa2.sakura.ne.jp/3927.html文部科学統計要覧は、大学進学率の推移を分析する上で非常に役立つデータですね。研究論文などに利用できるのは、ありがたいです。
文部科学統計要覧の「学校教育総括」には、1954年から2017年までの日本の大学進学率に関するデータが掲載されています。このデータは、男女別、年度別にまとめられており、大学進学率の推移がわかります。データはExcelファイルでダウンロード可能で、卒業論文等の研究に利用できます。
文部科学統計要覧は、大学進学率だけでなく、教育に関する様々な統計データが掲載されています。研究者や政策立案者にとって非常に貴重なデータソースです。
統計データって、ホンマに役に立つなぁ。これからの世の中、データ分析は必須やで!
統計データを見るのは難しいですが、大学進学率の推移を知る上で役立つ情報だとわかりました。
今後の展望
それでは、今後の展望について考えてみましょう。
✅ 2023年度の大学進学率は57.7%と過去最高を更新し、前年度から1.1ポイント上昇しました。特に女子の進学率が上昇し、男女差は0.1ポイント縮小しました。
✅ 大学進学率の上昇は、大学志願者の増加や女性の社会進出、給付型奨学金による支援などが要因と考えられています。
✅ 一方、初等中等教育機関の在学者数は減少傾向にあり、特に高校の生徒数は3万8399人減少し、過去最少となりました。一方で、特別支援学校の生徒数は2727人増加し過去最多となりました。
さらに読む ⇒大学進学率57.7%で最高、男女差も縮小傾向 学校基本調査出典/画像元: https://www.kyobun.co.jp/article/2023122003大学進学率は今後も上昇傾向にあるようですね。大学教育への需要が増加し、高等教育の重要性がますます高まっていることを示しています。
日本の大学進学率は、戦後の高度経済成長期以降、特に女性の社会進出が加速した近年において、継続的に上昇しています。この傾向は、大学教育への需要増加、女性の高等教育への意識変化、社会における女性の役割の変化など、様々な要因が複合的に作用していると考えられます。大学進学率の今後も、社会情勢や教育政策の影響を受けながら変化していくことが予想されます。
日本の大学進学率は、今後も上昇傾向にあると予想されます。社会における高等教育の価値が高まっていることや、少子化による大学入学定員の調整なども、進学率上昇に影響を与えていると考えられます。
ホンマに、大学進学率はどんどん上がっとるなぁ。でも、大学を出ても、就職難って言うし、将来が不安やなぁ。
将来は、大学で学んだことを活かして、社会に貢献できるような仕事に就きたいです。
以上、日本の大学進学率の変遷について解説しました。
💡 戦後から現在まで、日本の大学進学率は大幅に上昇しました。
💡 女性の大学進学率の上昇は著しく、男女間の進学率格差は縮小しつつあります。
💡 大学進学率は今後も上昇すると予想され、高等教育の役割はますます重要になっていくでしょう。