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大阪万博の大屋根リング、その建設は本当に必要なのか?藤本壮介氏と山本理顕氏の対立とは!!?

大阪万博の大屋根リング、その建設は本当に必要なのか?藤本壮介氏と山本理顕氏の対立とは!!?
📘 この記事で分かる事!

💡 2025年大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーである藤本壮介氏が、会場のデザイン理念や構想について説明不足であると建築家の山本理顕氏から指摘された。

💡 特に、大屋根リングの必要性と環境影響について、国民への説明が求められている。

💡 万博の成功には、建築家としての責任を果たし、国民の疑問に真摯に向き合うことが重要である。

それでは、今回の記事の内容について詳しく見ていきましょう。

万博と建築、未来を語るシンポジウム

建築家の山本理顕氏による、会場デザインプロデューサーである藤本壮介氏への提言は、非常に鋭い指摘だと感じました。

🔖 関連記事の要約!建築家の山本理顕氏が大阪万博プロデューサー藤本壮介氏に記者会見を提言:会場デザインの経緯や巨大木造リングについて説明不足を指摘

公開日:2024/06/30

建築家の山本理顕氏が大阪万博プロデューサー藤本壮介氏に記者会見を提言:会場デザインの経緯や巨大木造リングについて説明不足を指摘

✅ 建築家の山本理顕氏が、大阪万博の会場デザインプロデューサーである藤本壮介氏に対し、会場デザインの理念や構想、巨大木造リング『リング』について十分な説明がなされていないと指摘し、説明責任を果たすよう提言しました。

✅ 山本氏は、藤本氏が自身のSNSで一部説明しているものの、公の場で説明が不足しており、特に『リング』の必要性や環境影響について、国民への説明が求められると述べています。

✅ 山本理顕氏は、藤本氏が建築家としての責任を果たし、国民の疑問に真摯に向き合うことで、万博の成功につながると強調し、記者会見などを通じて積極的に情報発信するよう求めています。

さらに読む ⇒nikkeimatomenikkeimatome出典/画像元: https://nikkeimatome.com/?p=25692

今回のシンポジウムは、万博に関する議論を活性化させる重要な機会になったと思います。

2025年大阪・関西万博開催直前の4月11日、ゲンロンカフェにて「山本理顕×藤本壮介万博と建築──なにをなすべきか」と題したシンポジウムが開催されました。会場デザインプロデューサーを務める藤本壮介氏は、会場のシンボルとなる木造建築物〈大屋根リング〉のデザインについて説明しました。一方、プリツカー賞受賞の山本理顕氏は、万博に対する疑問点をSNS上で表明しており、今回のシンポジウムは大きな注目を集めました。シンポジウムでは、藤本氏の〈大屋根リング〉に対する説明や、山本氏の万博に対する疑問点、そして両者の対立点について、ゲンロン創業者の東浩紀氏と建築史家・批評家の五十嵐太郎氏がモデレーターを務め、議論が展開されました。建築業界では万博に関連する議論が盛り上がっていない現状を踏まえ、TECTUREMAGは、五十嵐氏へのインタビューを通じて、シンポジウムでの論点を振り返り、建築家の役割と万博建築の可能性について考察しています。今回のインタビューでは、特に藤本氏の〈大屋根リング〉に対する設計理念と、山本氏の万博に対する疑問点、そして両者の対立点について、より詳細に解説されています。また、万博の歴史を踏まえた上で、建築家の役割と万博建築の可能性について、五十嵐氏の見解が示されています。

司会の方、ありがとうございます。シンポジウムでは、建築家の役割と責任について、改めて考えさせられましたね。

いやぁ、ホンマに。この大屋根リング、一体何やねん?って思ったわ。

あの…リングの設計費用はどのくらいかかるんでしょうか?

世界最大級の木造建築、大屋根リングの建設

世界最大級の木造建築、夢がありますね。

🔖 関連記事の要約!大阪・関西万博会場のシンボル 大屋根リング PW北東工区の木架構が完成
大阪・関西万博会場のシンボル 大屋根リング PW北東工区の木架構が完成

✅ 大阪・関西万博会場のシンボルである大屋根リングの北東工区における木架構が、独自の工法やデジタル技術活用により当初計画より1.5ヶ月早く完成した。

✅ 大屋根リングは世界最大級の木造建築で、日本の伝統構法「貫接合」に最新の技術を融合させている。大林組JVは、設計と施工の効率化、安全性の向上を実現するために、独自の技術を取り入れている。

✅ 国産材の活用を推進するため、柱材には四国産のヒノキ、梁材には福島産のスギを採用し、国内最大規模の集成材・CLT生産拠点で部材を製造している。大林組は、大阪・関西万博を通じて「いのち輝く未来」を世界中の人々と共有し、持続可能な社会の実現に貢献していく。

さらに読む ⇒大林組大林組出典/画像元: https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20240626_1.html

伝統構法と最新技術を融合させた大屋根リングの建設は、日本の技術力の高さを示すものだと思います。

大阪万博のシンボルとなるリング状の大屋根は、世界最大級の木造建築を目指し、伝統構法「貫構法」を用い、壁のない構造を採用している。大屋根は3つの企業グループが並行して建設を進めており、先行して建て方が開始した「パビリオンワールド(PW)北東工区」では、大林組・大鉄工業・TSUCHIYA共同企業体が実施設計と施工を担当している。大屋根の柱と横架材には構造用集成材が使用され、総材積は約2万m3に達する見込み。これは、入札当時の日本における大断面構造用集成材の年間供給量の6割近くに相当する。そのため、3工区ではそれぞれ異なるサプライチェーンで部材の調達・製造・加工を進めながら、建て方を並行して実施している。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のシンボル的建築である〈大屋根リング〉の建設が順調に進められており、その中で大林組JVが担当するPW北東工区では、木架構ユニット109個を円形につなぐ世界最大級の木造建築の建設が完了しました。大林組は、貫接合の設計見直し、ユニット化による施工効率化と安全性の向上、デジタル技術を活用した情報共有、国産材の活用など、様々な工夫と技術を駆使することで、世界最大級の木造建築の建設を成功させています。

素晴らしいですね。伝統的な技術と現代の技術を組み合わせることで、より美しく、より安全な建築物が誕生する。日本の建築技術の進化を感じます。

ホンマにスゴイわ!日本の伝統技術が世界に認められてるんやなぁ。

木材を使っているんですね!環境にも良い影響があるのでしょうか?

大屋根リングの建設における技術革新

技術革新によって、より効率的で安全な建築が可能になるんですね。

🔖 関連記事の要約!大阪・関西万博会場 シンボル「大屋根リング」の木架構が完成! 国産材と最新技術で実現
大阪・関西万博会場 シンボル「大屋根リング」の木架構が完成! 国産材と最新技術で実現

✅ 大阪・関西万博会場のシンボルとなる「大屋根リング」の木架構が、当初計画より1.5ヶ月早く完成した。

✅ 大屋根リングは世界最大級の木造建築で、日本の伝統構法「貫接合」を現代の耐震基準に合わせて採用し、デジタル技術や国産材を活用することで、施工効率化、安全性向上、環境配慮を実現している。

✅ 大林組JVが担当する北東区画では、貫接合の設計見直しによる施工効率化、BIMを活用した情報共有システムによる工期短縮、国産材の活用による環境配慮など、様々な取り組みが行われており、持続可能な社会の実現を目指している。

さらに読む ⇒ サードニュース サードニュース出典/画像元: https://news.3rd-in.co.jp/article/cf792554-33d7-11ef-b622-9ca3ba083d71

デジタル技術の活用は、建築業界の未来を大きく変える可能性を秘めていると思います。

大屋根リングは、幅約30m、高さ約20m、内径約615m、周長は約2kmにも及ぶ巨大な木造建築で、柱と梁は貫接合によって組み立てられています。大林組JVでは、設計段階でラグスクリューボルトと支圧プレートを用いることで、剛性と耐力を確保し、現場での作業を効率化しています。さらに、施工段階では、地上で平面ユニットと立体ユニットを組み立てることで、高所作業を減らし、安全性を向上させています。また、BIMモデルを活用したプロジェクト管理システム「プロミエ®」により、現場と協力会社間で情報共有を行い、材料製作と輸送管理を効率化しています。さらに、国産材の活用を推進するため、柱材の約50%に四国産のヒノキを、梁材の全量に福島産のスギを採用し、国内最大規模の集成材生産工場で部材が製造されています。これらの取り組みを通じて、大林組JVは〈大屋根リング〉の建設を進め、大阪・関西万博の成功に貢献しています。

デジタル技術の活用により、工期の短縮や安全性の向上を実現している点は注目すべきですね。

ホンマにスゴイわ!BIMとかいう技術、ほんまに便利やなぁ。

国産材を多く使っているのは、環境への配慮を感じます。

巨大な木造建築、大屋根リングの役割

巨大な木造建築、想像を絶する規模ですね。

🔖 関連記事の要約!周長約2kmの世界最大級の木造建築、2025年大阪・関西万博〈大屋根リング〉工事風景を大林組が公開
周長約2kmの世界最大級の木造建築、2025年大阪・関西万博〈大屋根リング〉工事風景を大林組が公開

✅ 「大屋根リング」は、109個の木架構ユニットを円形につなぎ、世界最大級の木造建築で、幅約30m、高さ約20m、内径約615m、周長は約2kmにも及ぶ。

✅ 大林組JVは、貫接合の設計見直しとユニット化による施工効率化と安全性の向上、デジタル技術を活用した情報共有、国産材を活用した国内最大規模の集成材・CLT生産拠点での部材製造の3つの特徴的な取り組みを行っている。

✅ 貫接合の設計見直しにより、工場で梁に埋め込んだラグスクリューボルトと仕口部のめり込み防止用支圧プレートを用いることで、剛性と耐力を確保し、現場での固定作業を効率化した。また、柱・梁を事前に組み立てたユニットを地上で組み立て、楊重作業で設置することで、高所作業を削減し、安全性を向上させた。

さらに読む ⇒<br />                TECTURE MAG(テクチャーマガジン)
TECTURE MAG(テクチャーマガジン)
出典/画像元: https://mag.tecture.jp/culture/20240703-113862/

大屋根リングは、万博のシンボルとして、来場者に特別な体験を提供してくれるでしょう。

2025年大阪・関西万博のシンボルとなる「大屋根(リング)」は、1周約2キロの環状デッキで、会場全体を繋ぐ主動線として設計されています。完成すれば世界最大級の木造建築物となり、来場者は屋根の上を歩いて回ることが可能になります。しかし、350億円という建設費は当初計画になく、巨額な費用に対する批判も出ています。専門家は、リングは会場の重要なシンボルであり、来場者にとって重要な動線となるため、リングがなければ万博全体が脆弱になってしまうと指摘しています。

リングは、万博会場全体を繋ぐ重要な役割を担っているんですね。

リングがなければ、万博全体がスカスカになるんちゃう?

リングの上を歩いてみたいなぁ。

万博建築が示す未来の展望

万博というプロジェクトにおける責任の所在は、非常に重要な問題ですね。

🔖 関連記事の要約!藤本壮介・山本理顕・東浩紀の「万博と建築」というイベントを見て:木造リングが批判される理由について

公開日:2024/05/13

藤本壮介・山本理顕・東浩紀の「万博と建築」というイベントを見て:木造リングが批判される理由について

✅ 2025年大阪・関西万博の会場プロデューサーである藤本壮介氏と、万博開催に対して疑問を呈する建築家・山本理顕氏の対談を、建築批評家の五十嵐太郎氏と哲学者の東浩紀氏がファシリテートした。

✅ 対談では、万博の理念や運営における責任の所在、特に会場の象徴的な構造物であるリングの設計と責任について議論が展開された。

✅ 特に、山本氏は万博プロジェクトにおける責任の明確化を訴え、藤本氏に対して誰が責任者なのか、どのように決定されたのか、設計の過程における透明性を求めた。

さらに読む ⇒ しゃべる図書館 しゃべる図書館出典/画像元: https://shaberutoshokan.com/banpaku/

対談を通じて、デザインと機能、そして社会的な責任という重要な問題点について考える機会となりました。

万博は、未来社会の姿を提示し、国際的な交流を促進する場として、大きな期待と可能性を秘めています。しかし、同時に、環境問題や費用対効果、社会への影響など、様々な課題も孕んでいます。今回のシンポジウムでは、藤本氏と山本氏の対立を通じて、万博建築におけるデザインと機能、そして社会的な責任という重要な問題点が浮き彫りになりました。建築家の役割は、単に建物を設計するだけでなく、社会と対話しながら、持続可能でより良い未来を実現するための創造的な解決策を提案していくことにあると言えるでしょう。五十嵐氏は、万博建築は単なる建造物ではなく、時代を映し出す鏡であり、未来への希望を象徴するものであると強調しました。

万博は、未来社会の理想を提示する場であると同時に、多くの課題を抱えていることを改めて認識しました。

ホンマに、万博って色々問題があるんやなぁ。

万博が成功することを願ってます!

今回の記事では、大阪万博の大屋根リングの建設に関する様々な議論や技術革新についてご紹介しました。

🚩 結論!

💡 大屋根リングは、伝統構法と最新技術を融合させた世界最大級の木造建築であり、万博のシンボルとして注目を集めている。

💡 建設においては、デジタル技術や国産材を活用することで、施工効率化、安全性向上、環境配慮を実現している。

💡 万博は、未来社会の理想を提示する場であると同時に、多くの課題を抱えている。建築家の役割は、社会と対話しながら、持続可能でより良い未来を実現するための創造的な解決策を提案していくことにある。