松竹伸幸氏除名事件?共産党の民主集中制と党首公選制をめぐる論争とは!?
💡 日本共産党が松竹伸幸氏を除名処分にした理由
💡 松竹氏による再審査請求とその結果
💡 党首公選制導入をめぐる議論と今後の展望
それでは、詳しく見ていきましょう。
松竹伸幸氏の除名処分と党首公選制をめぐる議論
松竹伸幸氏の主張は、党内改革を求める声の一つの表れとも言えるので、今後の展開が気になります。
公開日:2023/03/07
✅ 日本共産党は、党首公選制導入を求め、著書で党首選への立候補を表明した松竹伸幸氏に対し、党規約違反を理由に「除名」処分とする調整に入った。
✅ 松竹氏は、著書内で党首選への立候補や党内論争の可視化などを主張し、党規約の「分派はつくらない」に違反すると判断されたとみられる。
✅ 松竹氏の主張は、志位和夫委員長の長期在任期間に対する批判や党内における権力集中への懸念を示しており、党内改革を求める声の一つの表れとも言える。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20230205/k00/00m/010/223000c松竹氏の主張は、志位委員長の長期在任期間に対する批判や党内における権力集中への懸念を示しており、党の体制への疑問を投げかけています。
2023年2月24日、元日本共産党職員の松竹伸幸氏は、党首公選制導入を訴える著書を出版したことで、党から除名処分を受けました。松竹氏は処分不服として再審査を求める意向を示しています。共産党は、党のルールに基づき党内で意見を表明する努力をしなかったことを理由に、松竹氏の主張の中身ではなく、その方法を問題視したと説明しています。志位委員長は、現在の間接的な党首選出方法が民主的で合理的であると主張し、直接選挙以外を非民主的とする考え方には根拠がないと強調しています。一方、松竹氏は、現在の選出方法が異論を可視化できないとして、志位委員長の長期在任期間を批判しています。党首の選出方法に関しては、各党が試行錯誤を続けてきました。自民党は党員投票による予備選を導入し、地方票の反映方法を検討してきました。立憲民主党や国民民主党は、国会議員、地方議員、党員などの票をポイントにして、ドント式で配分する仕組みを採用しています。日本維新の会は、2022年に初めて1人1票制を導入し、国会議員と一般党員票に差をつけずに、1回目の投票で代表を決める一発勝負方式を採用しました。公明党は、代議員による選挙で党代表を決めています。政党トップの在任期間に関しては、長すぎる場合は変化への対応力や人材活用が滞りかねないという指摘もあります。米欧諸国のデータでは、党員参加型の党首選が主流となっており、党員を増やすには参加の機会を増やす必要があるとされています。党員が党首選に参加できない政党は、次第に少数派となり、閉鎖的と受け止められる可能性があります。
ええ、確かに。日本では、長年同じ人がトップにいる政党が多いですが、それが良いのか悪いのか、難しい問題ですね。
いや、ホンマに難しい問題やな〜。共産党って、昔はもっと革新的やったイメージやけど、最近は保守的なイメージやな。
松竹さんの主張は、共産党の将来を真剣に考えているからこそ出てきたものなのかなと思います。
志位委員長の記者会見での説明
志位委員長は、松竹氏の行動を党規約違反だと説明していますが、この判断は妥当なのでしょうか?
✅ 日本共産党の党大会で、田村智子氏が新委員長に就任し、女性初の党首誕生となりました。
✅ 一方で、松竹伸幸氏は党首選挙制導入を訴えたことで、共産党から除名処分を受けましたが、党大会で再審査請求が却下されました。
✅ 松竹氏は除名処分に至った経緯や、共産党の組織原理である「民主集中制」との関係について、作家・佐藤優氏との対談で詳しく語っています。
さらに読む ⇒文春オンライン | 世の中の「ほんとう」がわかります出典/画像元: https://bunshun.jp/articles/-/68442?page=1志位委員長は、松竹氏の行動を党規約違反と断定し、党の存続と秩序維持のために、権利や自由の制約は当然であると主張しました。
2023年2月10日(金)の志位和夫委員長の記者会見では、松竹伸幸氏の除名処分について、詳細な説明が行われました。志位委員長は、松竹氏の行動が異論表明ではなく、党規約や綱領の根本的な立場を攻撃する行為であったと説明しました。松竹氏は、自身の行動は言論の自由と出版の自由に基づくものだと主張していますが、志位委員長は、最高裁判示を引用し、結社の自由という観点からこの問題を捉えるべきだと主張しました。志位委員長は、松竹氏が党規約に基づいて異論を表明する権利を持っていたにもかかわらず、それをせずに党外から攻撃を行ったことは、党規約違反であると説明しました。また、党員は、党の存立と組織の秩序維持のために、自己の権利や自由に一定の制約を受けることは当然であると説明しました。志位委員長は、松竹氏による党への攻撃は事実と異なる不当なものであり、「異論を許さない政党」という主張は誤りであると強調しました。また、手続き上も除名という判断は適切だったと述べました。会見では、松竹氏への処分について、より話し合いや妥協点を探ることはできなかったのかという質問も出されました。志位委員長は、党攻撃という事実を踏まえ、除名は妥当な対応であると回答しました。
志位委員長は、松竹氏の行動が党規約違反であると明確に説明し、党の秩序維持を強調していますね。
いや、でも、志位委員長、ちょっと言い過ぎやない?松竹氏も、党のために意見を言いたかっただけやろ。
松竹さんの意見は、党にとって厳しいものでもあったかもしれませんが、もっと話し合いができなかったのかなと思います。
松竹伸幸氏の除名処分再審査請求に対する幹部会の報告書
松竹氏の再審査請求書は、処分理由に対する反論になっていなかったとのことですが、なぜそう判断されたのでしょうか?
✅ 日本共産党第29回党大会において、松竹伸幸氏の除名処分再審査請求が却下されました。
✅ 松竹氏は規約違反により除名処分を受けており、再審査請求は規約に基づく手続きにより行われました。
✅ 大会幹部団は、松竹氏の再審査請求書が処分理由に対する反論になっていないことを確認し、処分は覆るものではないと判断しました。また、松竹氏が除名後も党規約違反となる活動を行っていたことも指摘しました。
さらに読む ⇒松竹氏の除名処分再審査請求を却下/大会代議員全体の拍手で承認出典/画像元: https://www.jcp.or.jp/akahata/aik23/2024-01-17/2024011702_02_0.html幹部会は、松竹氏の再審査請求書が処分理由に対する反論になっておらず、処分は覆るものではないと判断しました。
松竹伸幸氏の除名処分再審査請求に対する幹部会の報告書。松竹氏は、党規約に基づく党首選出方法や党運営について批判し、党規約が「異論を許さない」ものであるかのように攻撃したとして除名処分を受けた。再審査請求書では、松竹氏は自身の主張を繰り返すのみで、処分理由に対する反論は示されていない。幹部会は、松竹氏の主張は事実と異なる点が多く、党規約の攻撃であり、再審査請求は認められないと結論づけた。具体的には、松竹氏の「党内に異論が存在するのに、それを「可視化するようになっていない」」という主張は、党大会での全党討論や特別冊子発行などによって、党内の異論が可視化されている事実と矛盾する。また、松竹氏が主張する「党首公選制」は、民主集中制の組織原則と相いれないものであり、分派形成の可能性があることを自ら認めている。さらに、松竹氏が主張する「安保条約堅持」と自衛隊合憲は、党綱領に合致せず、自衛隊を憲法違反と位置づける党の綱領に対する無理解に基づく主張である。幹部会は、松竹氏の再審査請求書に反論はなく、処分理由が認められるため、再審査請求は認められないと結論づけた。
松竹氏、本当に共産党から除名されてしまうのでしょうか?
松竹氏、アホやな〜。自分の主張を繰り返すだけやったら、誰も納得せんわ。
松竹さんの主張は、党規約違反になるほど深刻なものだったのでしょうか?
松竹伸幸氏の除名処分再審査結果
松竹氏の除名処分再審査の結果、再審査請求は認められず、処分は維持されたとのことですが、今後の展開が気になります。
✅ 共産党が、党首公選制など同党改革を訴える著書を出した党員の松竹伸幸氏を除名処分にした。これは、松竹氏の著書が「分派活動」にあたるとして党規約に違反するためとのこと。
✅ 松竹氏は、著書の中で党首公選制導入や日米安保条約の堅持などを主張しており、これは共産党の従来路線とは異なる。党内では松竹氏の言動が「民主集中制」に背くとして批判が集中していた。
✅ 今回の処分は、共産党が異論を許さない姿勢を示したとして批判を浴びている。松竹氏は処分撤回を求めていく方針であり、共産党は今回の処分が「内部問題」であると説明している。
さらに読む ⇒東京新聞 TOKYO Web出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/229883松竹氏は、党規約に基づく党首選出方法や党運営について、共産党が「異論を許さない」政党であるかのように攻撃し、党規約を歪曲しているとされました。
2024年1月17日に行われた松竹伸幸氏の除名処分再審査において、山下芳生副委員長は、松竹氏が提出した再審査請求書が、除名処分理由に対する反論を欠き、これまでの主張の繰り返しに過ぎないと報告しました。松竹氏は、党規約に基づく党首選出方法や党運営について、共産党が「異論を許さない」政党であるかのように攻撃し、党規約を歪曲していると指摘されました。また、党首公選制を主張することで、党内の派閥・分派を形成する可能性があることを認める一方で、民主集中制を認めながら党首公選制を主張することは矛盾しているとされました。さらに、松竹氏は、安保条約堅持と自衛隊合憲を党の基本政策にせよと主張し、党綱領と綱領に基づく党の安保・自衛隊政策を攻撃したとして批判されました。しかし、松竹氏は自身の主張が党綱領に合致すると主張しますが、これは綱領に対する無理解に基づいた主張であり、成り立たないとされました。松竹氏は、自衛隊問題について、自衛隊合憲論をとるべきだと主張しますが、共産党の綱領では、自衛隊を憲法違反とし、段階的に解消していく方針を掲げており、松竹氏の主張は綱領と矛盾しています。結論として、山下芳生副委員長は、松竹氏の再審査請求書は除名処分理由に対する反論を欠くものであり、再審査の結果、松竹氏の除名処分は維持されると報告しました。
松竹氏の主張は、党規約の歪曲だとされましたが、共産党は本当に「異論を許さない」政党なのでしょうか?
松竹氏、なんでこんな主張したんやろ?共産党のこと、ホンマにわかってるんかな?
松竹さんの主張は、共産党の立場から考えると、難しい問題だったのかもしれません。
松竹伸幸氏の除名処分は、共産党の民主集中制と党首公選制をめぐる議論を再燃させました。
💡 松竹氏は、党首公選制導入を訴え、著書を出版したことで、日本共産党から除名処分を受けた。
💡 松竹氏は、処分不服として再審査請求を行ったが、却下され、除名処分は維持された。
💡 今回の事件は、共産党の民主集中制のあり方や党首公選制導入の是非に関する議論を深める契機となる可能性がある。