有馬朗人氏、大学改革の難しさとは？大学改革の過去、現在、そして未来!!?
💡 有馬朗人氏が東大総長時代に推進した大学改革について解説します。
💡 大学改革における教員の抵抗感や、日本の大学改革の課題について考察していきます。
💡 国立大学法人化の是非や、日本の高等教育における資金不足問題を分析します。
それでは、最初の章に移りましょう。
大学改革の難しさ：有馬朗人氏の経験
大学改革を進める上での教員の抵抗感、というのはなかなか難しいものですね。
公開日:2015/09/01
✅ 1989年から1993年まで東京大学総長を務めた有馬朗人氏は、研究環境の改善、大学院重点化、教養教育の重要性を訴えるなど、現在の東京大学にも影響を与える改革を推進した。
✅ 特に研究環境の改善では、当時の劣悪な状況を社会に訴え、科学技術基本法の制定や科研費の増加、施設費改善につなげ、現在の大学における研究環境向上に大きく貢献した。
✅ また、大学院重点化構想を推進し、大学院教育の質向上を目指した一方、教養教育の重要性を訴え、学生の基礎学力向上に尽力した。これらの改革は、大学における教育・研究の質を高めるための重要な先駆けとなり、現在もその影響が見られる。
さらに読む ⇒
東大新聞オンライン - 「東大の知をひらく」 東京大学新聞は、東大の学生により編集されるメディアです出典/画像元: https://www.todaishimbun.org/20150804-1/まさに、改革には、様々な利害関係者がいて、簡単にはいかないということが分かります。
元東大総長の有馬朗人氏は、沖縄科学技術大学院大学（OIST）の創設に深く関わった人物です。本インタビューでは、OIST設立の背景や、有馬氏自身の東大総長時代の経験から語られる大学改革の難しさについて触れられています。特に、日本の大学の国際化や教員評価の現状、そして改革に対する教員の抵抗感について、具体的なエピソードを交えながら解説しています。有馬氏は、東大総長時代、教員に占める外国人の割合を増やしたり、外部評価委員に外国人を加えたりする試みを行いましたが、教員の抵抗に遭い、思うように進められなかった経験を語ります。また、評価に対する抵抗感についても、欧米の大学とは大きく異なる日本の現状を指摘し、日本の大学改革の難しさを浮き彫りにしています。インタビューを通して、日本の大学改革の現状と課題、そして国際的な大学へと進むための必要な変化について考えることができます。
そうですね。私も東大の教授時代は、なかなか改革が進まなかったことを実感しました。
ほんまに、改革って難しいんやなぁ。でも、有馬先生みたいに、信念を持って突き進むことが大事なんやろうな。
私も、大学改革についてもっと知りたいです。
大学改革の過去、現在、そして未来
大学院重点化や産学協同を進める上での、大学の自主性というのは、確かに重要ですね。
✅ 第5期科学技術基本計画では、26兆円の投入目標達成に向けたKPI設定が重要視されている。しかし、KPIは目標そのものであり、進捗管理のための指標として、自己目的化せず、分かりやすい活動指標を開発し、科学技術推進側が意識して運営する必要がある。
✅ 科学技術イノベーション政策を支えるエビデンス整備においては、基礎研究の活動度を評価する指標が重要であり、論文数だけでなく、質の高い論文の絶対数、国際的な研究評価などが重要となる。
✅ 研究費投入と論文数の相関関係は明らかだが、限られた資金の中で、中国や欧米と異なる工夫が必要となる。質の高い論文の絶対数は、経済的・国際的な信用・安全保障に直結し、可視化できる指標が少ないため、資金投入側と活動側双方で設計を周到に行う必要がある。
さらに読む ⇒ 科学技術・学術政策研究所 (NISTEP)出典/画像元: https://www.nistep.go.jp/activities/sti-horizon%E8%AA%8C/vol-02no-01/stih00010大学改革は、社会のニーズに応えるとともに、大学の自主性と学問の自由をしっかりと守っていくことが重要ですね。
2017年9月8日に行われた、東京大学総長 五神真氏と元東京大学総長・元文部大臣 有馬朗人氏の対談をまとめた記事です。対談では、大学改革の過去、現在、そして未来について議論されました。有馬氏は、総長時代に大学院重点化を進め、文部大臣時代には国立大学法人化を進めた経験から、大学改革の必要性を訴えました。特に、大学院重点化や産学協同を進める上で、大学の自主性や学問の自由を懸念する声が上がったことを明かし、当時の状況を振り返りました。五神氏は、現在の社会では、大学と産業界が連携して社会全体を大きく変えることが必要だと主張し、産学協創を進めることの重要性を強調しました。大学が経営的視点を持つことで、若い研究者の雇用環境を改善し、長期的な視点での先行投資が可能になると述べました。また、両氏は、大学改革において、若手研究者の育成と雇用が重要であるという点で意見が一致し、大学が運営ではなく経営を行うことの必要性を訴えました。対談を通して、大学改革は、大学の自主性と学問の自由を守りながら、社会のニーズに応える人材育成と産学協創を進めることが重要であるという結論に至りました。
五神総長も言っていますが、大学は社会のニーズに応えるとともに、将来を見据えた投資も必要です。
大学改革って、ほんまに難しい問題やなぁ。でも、未来のために、頑張ってほしいわ。
大学がもっと社会と連携して、新しいものを作っていくのは、すごく興味深いです。
国立大学法人化：期待と現実
国立大学法人化は、当初期待された効果が出ていない点は残念です。
公開日:2016/12/13
✅ 山口東京理科大学は、かつては定員割れが続き経営難に苦しんでいたが、公立化によって人気大学へと変貌を遂げている。
✅ 公立化は地方私大の経営難救済策として注目されているが、そのカラクリには危うさも潜む。
✅ 山口東京理科大学は、公立化によって学生を集め、経営状態が改善されたが、公立化の是非については今後も議論が続くと思われる。
さらに読む ⇒ 東洋経済オンライン出典/画像元: https://toyokeizai.net/articles/-/149287?display=b運営費交付金が減らされたために、大学が本来の教育・研究活動に集中できなくなってしまっている現状は、改善が必要ですね。
元東京大学総長・文部大臣の有馬朗人氏は、国立大学の法人化は「失敗だった」と語る。1990年代後半、日本の経済状況が悪化し、政府は国立大学の改革を求めていた。当初は私学化も検討されたが、有馬氏は、日本の私学が既に重要な役割を果たしているため、むしろ私立大学を国立化するべきだと主張した。その後、オーストラリアなどの例を参考に、国立大学の法人化が決定された。しかし、法人化後、運営費交付金が毎年1％ずつ削減され、若手研究者の減少など、当初期待された効果とは裏腹に、様々な問題が生じている。有馬氏は、当初、運営費交付金は減らさない約束だったにもかかわらず、削減されてしまったことを悔やんでいる。
法人化は、大学に経営的な視点を持つことを促すという目的もありましたが、結果的には、運営費交付金の削減につながってしまいました。
法人化って、ほんまに成功したんかな？ なんか、大学が窮屈になったみたいな気がせん？
大学の経営状況って難しいんですね。
日本の高等教育における資金不足
日本の高等教育への公的支出は、OECD諸国と比べても低いことが問題ですね。
公開日:2018/08/16
✅ 山本一太元科学技術担当相は、日本の科学技術が中国に追い越され、欧米との差が広がっている現状を憂慮し、内閣府の司令塔機能強化を提言した。
✅ 内閣府の職員は各省庁出身のため、母船である出身省庁のことを考えてしまいがちであると指摘し、就任後に職員に対して「母船のことはしばらく忘れてくれ」と演説した。
✅ 山本氏は、内閣府の機能強化が日本の科学技術政策の立て直しに必要だと考えている。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20180815/mog/00m/040/004000c財務官僚の方々に、高等教育への重要性をもっと理解していただく必要があると感じます。
元東京大学総長、元文部大臣、元理化学研究所理事長の有馬朗人氏は、国立大学の法人化が、運営費交付金の削減と若手研究者の減少につながったと述べています。氏は、運営費交付金の増額、特に元の水準への回復を最大の課題として挙げています。また、日本はOECD諸国と比べ高等教育への公的支出が低い点を指摘し、財務官僚による資金不足への認識不足を嘆いています。有馬氏は、日本の高等教育レベルを世界並みに引き上げるため、公的教育支出の増額が必要だと強調しています。
日本の科学技術は、資金不足だけでなく、人材育成にも課題があります。
日本の大学は、資金不足で、研究もろくにできひんみたいやな。何とかせなあかんわ。
日本の大学も、もっとお金をかけて、世界で活躍できるような人材を育ててほしいです。
有馬朗人氏の功績への追悼
有馬先生は、日本の学術界に大きな貢献をされました。
公開日:2020/12/07
✅ 原子核物理学者の有馬朗人氏が7日、90歳で亡くなりました。
✅ 東大総長、文部相・科学技術庁長官などを歴任し、ゆとり教育の学習指導要領を告示したことで知られています。
✅ 俳人としても活躍し、仁科記念賞、日本学士院賞、文化勲章などを受賞しています。
さらに読む ⇒朝日新聞デジタル：朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASND762P4ND7UTIL033.html学術・教育への貢献は、私たちにとって貴重な財産です。
東京大学総長五神真は、有馬朗人先生の突然の訃報に深い哀悼の意を表しました。有馬先生は原子核物理学者として輝かしい業績を残し、第24代東京大学総長として大学院重点化や産業界との連携などを推進しました。文部大臣としても法人化への変革を推し進めました。五神総長は有馬先生との対談経験を振り返り、大学改革への示唆を頂いたことを述べています。また、有馬先生が本学地域同窓会連合会会長を務めていたことや、最近までお元気であったことを強調し、学術と教育への多大な貢献に感謝の意を表しています。
有馬先生は、東大総長として、文部大臣として、日本の学術界を牽引されました。ご冥福をお祈りいたします。
有馬先生、ほんまに惜しいなぁ。日本の大学界のレジェンドやったのに。
有馬先生の功績は、これからもずっと語り継がれていくと思います。
有馬朗人氏の経験を通して、大学改革の難しさや課題について考えることができました。
💡 大学改革には、教員の抵抗感や資金不足など、克服すべき課題が数多く存在します。
💡 大学改革は、大学の自主性と学問の自由を守りながら、社会のニーズに応える人材育成を進めることが重要です。
💡 日本の高等教育レベルを世界並みに引き上げるために、公的教育支出の増額が必要となります。
