Chrysanthemum Digest Logo Menu opener

横尾忠則の「寒山百得」展、知られざる精神世界への旅?その自由な表現とは!?

横尾忠則の「寒山百得」展、知られざる精神世界への旅?その自由な表現とは!?
📘 この記事で分かる事!

💡 横尾忠則は、自身の生理的な変化に合わせた自由で多様な表現方法を実践している

💡 「寒山百得」展では、東洋的な「ふたつでひとつ」という統合的な世界観を表現している

💡 横尾忠則の精神世界への関わりや、夢、日記など、多岐にわたる内容を紹介する

それでは、最初の章へ進んでいきましょう。

幼少期と将来への展望

それでは、横尾忠則さんの幼少期と将来への展望について詳しく見ていきましょう。

🔖 関連記事の要約!横尾忠則インタビュー「アートとデザインの境界線はこの先20年のうちになくなるんじゃないかという気がする」。87歳の作家が語る描くこと、身体と病、ジャンルの壁
横尾忠則インタビュー「アートとデザインの境界線はこの先20年のうちになくなるんじゃないかという気がする」。87歳の作家が語る描くこと、身体と病、ジャンルの壁

✅ 横尾忠則は、絵を描く際に、その日の気分によって描き方が変わることが自然だと考えており、自身の生理的な変化に合わせた、自由で多様な表現方法を実践している。

✅ 横尾忠則は、絵画を通して、個人の自我や意識を超えた、普遍的な生命の営み、特に「死んだふり」という本能的な行動を通して、生と死、意識と無意識の関係を探求している。

✅ 「寒山百得」展では、作品を通して、西洋的な二元論ではなく、東洋的な「ふたつでひとつ」という統合的な世界観を表現し、観る人自身も作品の一部となるような、参加型の鑑賞体験を促している。

さらに読む ⇒Tokyo  Art BeatTokyo Art Beat出典/画像元: https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/tadanori-yokoo-interview-202311

横尾忠則さんの作品は、まさに生命の神秘と人間の心の奥深さを表現しているように感じますね。

横尾忠則さんは、幼少期に洪水で橋が流される体験をし、両親の愛情を強く感じながら成長しました。絵を描くことに興味を持ち、絵本などの模写を通して絵の世界に触れていきました。将来は郵便局員になりたいと考えていましたが、高校時代にはデザインに興味を持ち始め、様々な懸賞に応募するなど、将来への展望も広がり始めていました。

そうですね、子供の頃の経験が現在の横尾さんの創作に大きな影響を与えていることが分かります。

ホンマやなぁ、子供の頃に見た風景が、大人になっても心の奥底に残ってるんやろなぁ。

横尾さんの作品は、私たちにも何かしらのメッセージを伝えてくれるような気がします。

画家への転身と創作への考え方

次は、横尾忠則さんの画家への転身と創作への考え方についてお話を伺いましょう。

🔖 関連記事の要約!横尾忠則が「寒山拾得」を描こうと思った「アーティストとしての理由」 – ニッポン放送 NEWS ONLINE
横尾忠則が「寒山拾得」を描こうと思った「アーティストとしての理由」 – ニッポン放送 NEWS ONLINE

✅ 美術家の横尾忠則さんが、東京国立博物館 表慶館で開催されている「横尾忠則 寒山百得」展について説明しました。

✅ 横尾さんは、中国の禅僧である「寒山拾得」という人物に感銘を受け、「寒山百得」シリーズを102点制作しました。

✅ 横尾さんは、寒山拾得の自由な生き方や理念に共感し、自身の作品を通して寒山拾得の精神を表現することで、自分自身の「封印されている自由さ」を解放したいと考えていると語りました。

さらに読む ⇒ニッポン放送 NEWS ONLINEニッポン放送 NEWS ONLINE出典/画像元: https://news.1242.com/article/465154

横尾忠則さんは、グラフィックデザイナーとしての経験を生かしつつ、画家として新たな表現に挑戦しているんですね。

横尾忠則さんは、グラフィックデザイナーとして活躍していましたが、1980年7月にニューヨーク滞在中に「美術をやる」という啓示を受け、画家へと転身しました。グラフィックデザイナーとしての活動に限界を感じ、より自由な表現を求めたこと、そして自分自身の内側に存在する「寒山拾得」のような自由な精神を引き出したいという強い願望があったと語っています。横尾さんは、子供の頃の遊び心を大切にし、社会のルールや制約から解放された状態での創作を重要視しています。大人になっても「ピーターパン」のように、自由な発想と遊び心を持ち続けることが、創造性を生み出す鍵だと考えています。グラフィックデザイナーと美術家の違いについて、横尾さんは「グラフィックは仕事、美術は生き方」と表現しており、美術を通して自身の生き様を表現したいと考えています。

まさに、横尾さんの創作活動は、常に挑戦と探求の連続だったと言えるでしょう。

グラフィックと美術の違いって、ホンマに奥が深いなぁ。

私も将来、自分の好きなことを仕事にしたいです。

日記と「寒山百得」展

続いて、横尾忠則さんの日記と「寒山百得」展についてお話を伺いましょう。

🔖 関連記事の要約!取材レポート】新作102点、初公開!「横尾忠則 寒山百得」展が東京国立博物館で開催中。何物にも囚われない新境地を
取材レポート】新作102点、初公開!「横尾忠則 寒山百得」展が東京国立博物館で開催中。何物にも囚われない新境地を

✅ 東京国立博物館表慶館で開催されている「横尾忠則 寒山百得」展では、現代美術家・横尾忠則さんが独自の解釈で描いた「寒山拾得」シリーズの新作102点が初公開されています。

✅ 横尾さんは、伝統的な画題である寒山拾得を現代的な解釈で表現しており、巻物をトイレットペーパーに、ほうきを掃除機に置き換えるなど、ユーモラスな表現で独自の世界観を構築しています。

✅ 本展では、制作期間が短く、作品に明確なメッセージや意図を持たせていないことから、鑑賞者は自由に想像力を駆使して作品を解釈することができます。

さらに読む ⇒たいとう文化マルシェたいとう文化マルシェ出典/画像元: https://www.culture.city.taito.lg.jp/ja/reports/31711

横尾忠則さんの作品は、ユーモアと深みがあり、観る人の心を惹きつけますね。

50年以上書き続けている日記には、夢や死について多く書かれており、横尾さんは、昼と夜、社会的な自分と本当の自分を分けて考えていることを明らかにしています。日記を通して、横尾さんの人生観や創作に対する姿勢、そして夜に見る夢という「本当の自分」との向き合い方が垣間見えます。今回の「横尾忠則寒山百得」展は、横尾さんが目指す自由な精神、「寒山拾得」への憧れ、そして自身の生き様を表現した作品群と言えるでしょう。

横尾忠則さんの日記には、夢や死に対する独特の考え方や、創作への情熱が詰まっていると感じます。

日記って、ホンマに自分と向き合うための大切なツールやなぁ。

私も日記をつけ始めてみようかな。

精神世界への関わり

では、横尾忠則さんの精神世界への関わりについて詳しく見ていきましょう。

🔖 関連記事の要約!書籍】横尾忠則「私と直観と宇宙人」

公開日:2017/01/25

書籍】横尾忠則「私と直観と宇宙人」

✅ この文章は、著者の様々な経験と観察を通して、シンクロニシティ、夢、イルカ、過呼吸、カトリック、関西弁、京都など、異なるテーマについて自身の考えや経験を語っています。

✅ 特に著者は、シンクロニシティは運命や使命を示唆するためのものだと考えており、夢は真実の自己に出会う唯一のメディアだと信じています。

✅ また、自身の過呼吸や長女の宗教体験、関西弁の文化などを通して、様々な現象や文化に対する独自の解釈を示しています。

さらに読む ⇒Artpedia アートペディアArtpedia アートペディア出典/画像元: https://www.artpedia.asia/2012/04/27/%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E3%83%A1%E3%83%A2-%E7%A7%81%E3%81%A8%E7%9B%B4%E6%84%9F%E3%81%A8%E5%AE%87%E5%AE%99%E4%BA%BA-%E6%A8%AA%E5%B0%BE%E5%BF%A0%E5%89%87/

横尾忠則さんの精神世界への関わりは、彼の作品に深みを与えているように感じます。

横尾忠則さんは1967年にニューヨークでヒッピーカルチャーに触れ、インドでの神秘体験を経て、精神世界に深く関わるようになりました。その後、禅寺で座禅を学び、事実をありのままに見る重要性を認識しました。72年には柴田錬三郎さんとホテルに滞在中に、UFOに乗った体験をしました。宇宙人から霊体にチップを入れられるという不思議な体験は、横尾さんの現実世界を宇宙へと拡張させたと言います。75年には超能力者ユリ・ゲラーさんとテレパシー実験を行い、その経験は横尾さんのその後の人生に大きな影響を与えました。

横尾忠則さんは、様々な体験を通して、精神世界を探求し続けているんですね。

UFOに乗ったって!ホンマにそんなことあるんか?

私もいつか、スピリチュアルな体験をしてみたいです。

最近の夢、創作、そして日常

最後に、横尾忠則さんの最近の夢、創作、そして日常についてお話を伺いましょう。

🔖 関連記事の要約!創造の秘密をあまさず明かす現場記録『横尾忠則 創作の秘宝日記』横尾忠則
創造の秘密をあまさず明かす現場記録『横尾忠則 創作の秘宝日記』横尾忠則

✅ 横尾忠則氏の84歳にして旺盛な創作活動を描いた、1498日間の日常を記録した随筆集「横尾忠則 創作の秘宝日記」が発売されました。

✅ 本書は、病気や自粛期間中も創作を続け、夢と現実を往復しながら書かれた、濃密な日常が綴られています。

✅ オノ・ヨーコ、岡田准一、香取慎吾など、様々な著名人との交流や、自身の創作に対する熱い想いが、率直かつユーモアたっぷりに描かれています。

さらに読む ⇒本の話 ~読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア~本の話 ~読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア~出典/画像元: https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1639125600000000000E

横尾忠則さんの創作活動は、年齢を重ねても衰えることなく、むしろ深みを増しているように感じます。

横尾忠則さんは、最近の夢は現実の反復で、昔のような超常的な夢を見なくなったと述べています。無意識がなくなったのかもしれないと疑問に思いながらも、夢絵日記を描くことで無意識を吐き出し、次の創作ステップに入ろうとしていると感じています。絵を描く際も、以前のように「なんでこんなものを描くんだろう?」という疑問はなくなり、直観と理性が一致しているとのことです。和田誠さんとの電話で、横尾さんが昔からなかなか絵に取りかかれなかったことを指摘され、年齢のせいではなく単なるクセだったと安心したそうです。ビリヤードの魅力について、どんなレベルの人ともできること、心と体が一体化していないと上手くいかないことを挙げ、自分を知る発見があると述べています。今週読んだ本として、マルセル・プルーストの「失われた時を求めて(弟2巻)」、川上雪担の「雪担老師語録」、中矢伸一の「日本はなぜ神道なの」を紹介しています。また、鶴田浩二のアルバム・コレクションを購入し、山田風太郎の「神曲崩壊」を読んだことも記しています。はこたゆうじさんに対しては、送られてきた絵をしっかり受け止めていることを伝え、将来への不安は誰にでもあるので、描き続けることが重要だと励ましています。2012年5月14日から29日にかけての日記の内容は、夢、禅、芸術、日常、健康、老い、仕事、音楽など多岐にわたる。夢では旅行先のホテルでトラブルに巻き込まれ、出口のない状況に陥るという不安な内容を繰り返し見ている。白隠禅師の教えを例に挙げ、作者は「地獄」「極楽」について考察し、未完の作品に隠された秘密について言及する。芸術においては、セザンヌの色彩表現を高く評価し、作者自身の作品における色彩の重要性を説く。また、絵を描くことと読書の関係性、楽観主義と悲観主義の両面を持つこと、健康への意識、高齢化に伴う変化などを率直に記している。その他、音楽、書籍、旅行、過去の経験など、様々な話題が盛り込まれている。全体を通して、作者の哲学的な思考や芸術への探求心、日々の生活における観察眼、そして老いに対する向き合い方が垣間見える内容となっている。

横尾忠則さんのように、年齢を重ねても創作意欲を失わず、夢を追いかけることが素晴らしいですね。

夢の内容が現実の反復って、なんか寂しいなぁ。でも、新しい夢が見れるように、毎日精進せなあかんわ。

私も将来、自分の好きなことを仕事にしたいです。

横尾忠則さんの「寒山百得」展は、彼の精神世界や創作への情熱を深く理解するのに役立つ貴重な機会と言えるでしょう。

🚩 結論!

💡 横尾忠則は、自身の生理的な変化に合わせた自由で多様な表現方法を実践している

💡 「寒山百得」展では、東洋的な「ふたつでひとつ」という統合的な世界観を表現している

💡 横尾忠則の精神世界への関わりや、夢、日記など、多岐にわたる内容を紹介した