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東浩紀『哲学の誤配』は、誤解こそ自由?「誤配」とは!!?

東浩紀『哲学の誤配』は、誤解こそ自由?「誤配」とは!!?
📘 この記事で分かる事!

💡 東浩紀氏が考える「誤配」とは、誤解によって生まれる新しい解釈のことです。

💡 本書では、東氏が自身の思想を誤解されながらも、その誤解を通して新たな自由が生まれることを主張しています。

💡 現代社会における民主主義のあり方や、情報技術の進化と人間のコミュニケーションについて考察した内容になっています。

では、早速、東浩紀さんの最新刊『哲学の誤配』について詳しく見ていきましょう。

誤解と自由:東浩紀の『哲学の誤配』

この章では、東浩紀氏の最新刊『哲学の誤配』について、詳しく解説していきます。

🔖 関連記事の要約!東浩紀の新著『新対話篇』『哲学の誤配』2冊同時発売! 人文知の再起動に挑む本格対談集、東の思想を解き明かすインタビュー&講演録。
東浩紀の新著『新対話篇』『哲学の誤配』2冊同時発売! 人文知の再起動に挑む本格対談集、東の思想を解き明かすインタビュー&講演録。

✅ 本書は、東浩紀氏が2012年以降に行った対談・鼎談の中から、哲学と芸術をテーマとするものを厳選した対談集です。

✅ 各分野の第一人者たちとの対話を通して、人文知の再起動を目指しています。

✅ また、韓国の読者に向けて語ったインタビューや講演を収録し、東氏の思想を解き明かす必読のテキストとなっています。

さらに読む ⇒PR TIMES|プレスリリース・ニュースリリースNo.1配信サービスPR TIMES|プレスリリース・ニュースリリースNo.1配信サービス出典/画像元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000034496.html

東浩紀さんの思想は、いつも刺激的ですね。誤解が自由を生み出すというのは、新しい視点です。

本書は、東浩紀氏が『一般意志2.0』と『観光客の哲学』の韓国語版刊行の際に受けたインタビューと中国での講演草稿をまとめたものです。東氏は韓国では『動物化するポストモダン』のイメージが強く、サブカルチャー批評の書き手として捉えられています。本書は、そうした「誤解」を解く目的もありますが、東氏は誤解が「正される」ことをそれほど望んではいません。むしろ、誤解によって、日本では届かなかった人に東氏の文章が「誤配」されるのであれば、それはそれで素晴らしいと考えています。東氏は、「誤配」こそが「自由」であり、政治や公共的な感覚もまた、「誤配=自由」の上にしか育たないと主張します。近年、東氏は『一般意志2.0』で、データベースと熟議が交差する新たな民主主義の形を構想しました。社会契約説で知られるルソーの「一般意志」という概念を現代の情報テクノロジーで具現化させようという試みです。現代では、「一般意志」はデータベースとして実現可能になりました。しかし、本書は従来型の議会制民主主義から「一般意志2.0」による直接民主主義への転換を説くものではありません。むしろ、従来型の議会制民主主義における「熟議」の再興を目指しています。現代社会では、公共性の多様化、複雑化が進み、「熟議」の前提条件が失われつつあります。東氏は、データベースという「大きな非物語」から生み出される無数の「小さな物語」同士の横断的コミュニケーションの中で、「誤配」による郵便的超越性を生み出すことを目指しています。本書のタイトルである「哲学の誤配」は、そうした乱立する「小さな物語」同士の中で、「誤配」をいかにして産み出していくのか、という東氏の問いかけを表しています。

なるほど、誤解が自由を生み出すというのは、興味深い考え方ですね。東浩紀さんは、誤解を恐れない姿勢が素晴らしいと思います。

誤解って、ホンマに自由を生むんかな?俺には、ちょっと理解できへんわ。

誤解って、悪いイメージがあるんですけど、新しい解釈を生み出すこともあるんですね。

ゲンロン創業10周年:新著『新対話篇』と『哲学の誤配』

この章では、ゲンロン創業10周年記念として発売された東浩紀さんの新著『新対話篇』と『哲学の誤配』について、詳しく解説していきます。

🔖 関連記事の要約!書評】『新対話篇』『哲学の誤配』(評者=斎藤哲也 氏)――『文學界 2020年8月号』に掲載
書評】『新対話篇』『哲学の誤配』(評者=斎藤哲也 氏)――『文學界 2020年8月号』に掲載

✅ 「文學界 2020年8月号」に掲載された斎藤哲也氏による東浩紀氏の著書「新対話篇」と「哲学の誤配」の書評では、ゲンロンカフェを古代ギリシアの「おしゃべりの場」として捉え、東氏が能動的に時間無制限の対話空間を設計することで、ソクラテスの対話を現代に再現しようとしていると評されています。

✅ 「新対話篇」は東氏が実践してきた対話集であり、選りすぐりの能動的な誤配録として、哲学と芸術の根本に立ち返った本格的な対談集であると紹介されています。

✅ 「哲学の誤配」は、誤配とは自由であるという主張のもと、哲学的議論における誤解やずれこそが重要な要素であるとし、読者の多様な解釈を促すインタビューや講演録集として紹介されています。

さらに読む ⇒ webゲンロン webゲンロン出典/画像元: https://webgenron.com/articles/news20200709_01

ゲンロンが10周年を迎えたんですね。おめでとうございます。東浩紀さんの新著も楽しみですね。

ゲンロンは2020年4月6日に創業10周年を迎え、東浩紀の新著『新対話篇』と『哲学の誤配』を同時発売しました。『新対話篇』は、人文知の再起動をテーマとした本格対談集で、『哲学の誤配』は、東浩紀の思想を解き明かすインタビュー&講演録です。ゲンロンショップでは、両書籍のセット販売や、東浩紀のサイン入り書籍の購入も可能です。また、ゲンロンカフェを支援するためのコロナ危機突破の応援カンパも実施されており、10000円以上のご支援をいただいた方には、東浩紀サイン入り『新対話篇』『哲学の誤配』が贈られます。ゲンロン友の会では、第10期入会特典として、『新対話篇』『哲学の誤配』の印刷版紙書籍と電子書籍版が提供されます。

ゲンロンは、多様な文化活動を展開しているんですね。東浩紀さんの思想が、これからも多くの人に届くといいですね。

ゲンロンって、ホンマに面白いもん作ってるなぁ。東浩紀さんの思想って、めっちゃ奥深いんやな。

ゲンロンカフェって、どんな感じなんですか?行ってみたいです。

翻訳と出版:『哲学の誤配』の道のり

この章では、東浩紀さんの『哲学の誤配』がどのように翻訳され、出版されたのかについて、詳しく解説していきます。

🔖 関連記事の要約!ゲンロンの10年(1):誤配に満ちた空間を再構築する

公開日:2022/05/16

ゲンロンの10年(1):誤配に満ちた空間を再構築する

✅ ゲンロンは、東浩紀さんの哲学プロジェクトとして設立され、当初は東さん個人の活動色が強かったが、10年の間にプラットフォーム化し、人文知や批評に興味を持つ多様な人々が集まるようになった。

✅ ゲンロンは出版、ゲンロンカフェでのトークショー、放送、スクールなど、多角的な事業展開を行い、出版業界でも独自のモデルとして存在感を示している。特にゲンロンカフェでのトークショーは、書籍出版と動画販売を組み合わせるなど、文化的な活動を総合的に楽しめるモデルとなっている。

✅ ゲンロンは、人文書は売れないという厳しい状況下で設立されたが、近年は哲学書のブームが起こるなど、人文知への関心が再び高まっている。しかし、東さんは、若手論客のブームは一時的なもので、持続的な運動につながらないため、社会への影響力はまだ小さいと考えている。

さらに読む ⇒ミライのアイデアミライのアイデア出典/画像元: https://www.mirai-idea.jp/post/genron01

翻訳の過程も興味深いですね。日本語から朝鮮語へ、そして再び日本語へ。言葉の力を感じます。

『哲学の誤配』は、日本語から朝鮮語への翻訳を経て、日本語に戻されたという経緯があり、その過程は興味深いものです。東浩紀は、自身の書籍のサイン本を販売しており、Amazonでは品切れとなっているため、ゲンロンショップでの購入を呼びかけています。

翻訳って、本当に難しい作業ですよね。言葉のニュアンスを正確に伝えるのは、大変だと思います。

翻訳って、ホンマに大変やな。でも、おかげで東浩紀さんの思想が世界に広がっていくんやな。

翻訳って、文化交流に役立つんですね。

『哲学の誤配』が投げかける問い

この章では、東浩紀さんの『哲学の誤配』が投げかける問いについて、詳しく解説していきます。

🔖 関連記事の要約!一般意志2.0」を現在にインストールすることは可能か?/東浩紀(哲学者)×荻上チキ
一般意志2.0」を現在にインストールすることは可能か?/東浩紀(哲学者)×荻上チキ

✅ この記事は、東浩紀の最新刊『一般意志2.0』の内容と、著者の思想の変遷について、シノドス編集長・荻上チキとの対談形式で解説しています。

✅ 対談では、東浩紀が『一般意志2.0』で提示する「一般意志」の概念が、誤解されやすい点や、著者の思想が「伝統的な思想人への回帰」を示すものではないことの真意について、詳しく論じられています。

✅ 記事では、東浩紀のこれまでの著作を振り返りつつ、彼が一貫して主張してきた「人間はコミュニケーションをする以上、行為が伝える意味だけでなく、行為そのものが意味するものに左右されてしまう」という問題意識が、現代社会においてどのように政治的な課題として浮上しているのか、その現状と東浩紀の提言について解説しています。

さらに読む ⇒SYNODOS – 専門家の解説と教養のポータルサイトSYNODOS – 専門家の解説と教養のポータルサイト出典/画像元: https://synodos.jp/opinion/info/1651/

東浩紀さんは、現代社会における「一般意志」について、鋭い視点で考察していますね。

誤解と自由、データベースと熟議、そして「誤配」による郵便的超越性。東浩紀氏の『哲学の誤配』は、現代社会における「一般意志」のあり方を問い直し、新たな民主主義の形を模索する一冊です。

東浩紀さんの著作は、いつも考えさせられますね。現代社会における民主主義のあり方について、改めて考える機会を与えてくれます。

東浩紀さんって、ホンマに頭ええなぁ。俺には、なかなか理解できへんわ。

東浩紀さんの本、読んでみたいです。

東浩紀さんの『哲学の誤配』は、誤解と自由、データベースと熟議、そして「誤配」による郵便的超越性という重要なテーマを扱っています。

🚩 結論!

💡 東浩紀氏は、誤解は自由を生み出すという、新しい視点から、現代社会における民主主義のあり方を問い直しています。

💡 本書は、誤解という「小さな物語」の積み重ねによって、新たな「大きな物語」が生まれ、より自由な社会が実現するという、興味深い主張をしています。

💡 東浩紀氏の『哲学の誤配』は、読者に多くの思考のヒントを与えてくれる一冊です。