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次世代戦闘機「GCAP」は、サウジアラビアの参加でどうなる?サウジアラビアの参加とは!?

次世代戦闘機「GCAP」は、サウジアラビアの参加でどうなる?サウジアラビアの参加とは!?
📘 この記事で分かる事!

💡 日英伊3カ国が共同開発する次世代ステルス戦闘機「GCAP」の概要について説明します。

💡 GCAPは、2035年までに配備を目指しており、日本はF-2戦闘機の後継として参加しています。

💡 サウジアラビアもGCAPへの参加を希望しており、今後の展開が注目されています。

それでは、最初のテーマに移りましょう。

GCAPの始まりと各国の期待

日英伊の3カ国が共同開発するとは、まさに国際協力の象徴ですね。

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日英伊の次期戦闘機、英国防省が1千億円超え大規模投資 35年配備へ

✅ 英国の航空宇宙防衛大手BAEシステムズは、日英伊3カ国共同の次世代ステルス戦闘機プロジェクト「GCAP」の新たな開発投資として、英国防省から6億5600万ポンド(約1089億円)の大型契約を獲得しました。

✅ この契約により、GCAPのベースとなる「テンペスト」の設計・開発が本格化し、60以上の最先端技術実証、デジタルコンセプト、新技術の成熟が進められます。

✅ テンペストは英空軍への配備を2035年までに目指しており、日本はF-2戦闘機の後継としてGCAPに参画し、三菱重工業が機体、IHIがエンジン、三菱電機がミッションアビオニクスシステムの開発を担います。

さらに読む ⇒Aviation WireAviation Wire出典/画像元: https://www.aviationwire.jp/archives/274868

テンペストの設計・開発が本格化するというのは、非常に楽しみですね。

英国、イタリア、日本は、2035年までに国際共同開発する次期戦闘機「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」を立ち上げました。この計画は、現在、基本構想および技術研究の段階にあり、2024年末までに開発費分担や作業分担が決定される予定です。GCAPは、3カ国に長期的な技術的・産業的利益をもたらし、何千もの雇用を確保・創出すると期待されています。英国は、ロールス・ロイスを含む産業パートナーと共に「チーム・テンペスト」としてGCAPに参加し、2018年から行ってきた次世代戦闘航空システム能力の研究開発を土台とします。この共同開発は、英国の安全保障を強化し、欧州とインド太平洋の同盟国を守る戦闘機を生み出すと期待されています。特に、ロールス・ロイスは、日本とイタリアとの協力推進に期待を寄せ、エンジン実証機の共同開発を順調に進めています。英国の産業パートナーは、既に日本のIHI、三菱電機、三菱重工業、イタリアのAvioAero、Elettronica、レオナルドと協業関係を築いており、GCAPを通じて新たな共同開発関係へと発展させる予定です。

ええ、このGCAPは、近年の軍事技術の進歩を象徴するプロジェクトと言えるでしょう。3カ国の協力によって、世界トップレベルの戦闘機が誕生する可能性を秘めています。

テンペストって、ホンマにすごい名前やな。まるで空飛ぶ城みたいや。

テンペスト、かっこいいですね!将来、ぜひ間近で見たいです。

サウジアラビアのGCAP参加希望

サウジアラビアの参加は、GCAPにどのような影響を与えるのでしょうか?

🔖 関連記事の要約!サウジアラビア、GCAPへの参加協議は英国を通じて順調に進展している

公開日:2024/02/09

サウジアラビア、GCAPへの参加協議は英国を通じて順調に進展している

✅ サウジアラビアは次世代戦闘機開発の枠組みであるGCAPに正式なパートナーとして参加したいと希望しており、英国との間で協議が進められています。

✅ サウジアラビアはGCAPへの参加を通じて、自国の軍事産業を強化し、戦闘機開発への技術貢献を行うことを目指しています。一方で、サウジアラビアの参加によって、日本の武器輸出規制緩和議論やGCAPの開発スケジュールに影響が出る可能性があり、日本は懸念を抱えています。

✅ サウジアラビアは現地化が伴わない武器取引は受け入れられないという立場を表明しており、GCAPへの参加においても技術者の派遣などを通じて、自国産業の活性化を目指しています。

さらに読む ⇒航空万能論GF航空万能論GF出典/画像元: https://grandfleet.info/middle-east-afria-related/saudi-arabias-talks-to-join-gcap-are-progressing-smoothly-through-the-uk/

サウジアラビアの参加は、日本の武器輸出規制緩和議論にも影響を与えそうですね。

サウジアラビアは、英日伊の次世代戦闘機開発枠組であるGCAPに正式なパートナーとして参加したいと希望している。サウジアラビアは既に英国との間で将来戦闘機システムの共同生産と研究開発プロジェクトを含む包括的なパートナーシップでFCASプログラムに参加する意向表明書を提出している。サウジアラビアは英国を通じてGCAPへの参加について協議を進めており、特に現地化が重要な要素であると主張している。サウジアラビアの軍事産業総局長は、英国との協議が順調に進展しており、サウジアラビアはGCAPに技術者を派遣して開発、製造、技術分野に貢献する可能性があると述べている。一方、日本はサウジアラビアのGCAP参加によって武器輸出規制緩和議論が複雑化し、開発スケジュールに影響が出ることが懸念されている。英国はサウジアラビアとの戦略的パートナーシップを重視しており、サウジアラビアの参加を早期に実現させたいと考えている。サウジアラビアは戦闘機の設計と生産に関する産業知識は乏しいが、財政面での優位性を活かして開発コストやプロジェクトの健全性に関する懸念を緩和することができるため、英日伊にとってメリットがある可能性もある。GCAPへのサウジアラビアの参加は、開発スケジュール、パートナーシップのバランス、技術移転など様々な課題を伴うため、今後の展開が注目される。

サウジアラビアの参加は、GCAPの開発に新たな資金と技術をもたらす可能性を秘めています。ただし、武器輸出規制や開発スケジュールへの影響など、課題も存在する点は留意しておく必要があります。

サウジアラビアが参加したら、戦闘機開発の舞台が、砂漠になるんちゃう?

サウジアラビアが参加することで、GCAPがさらに国際的なプロジェクトになるんですね。

日本の次期戦闘機開発の転換点

日本の次期戦闘機開発は、なぜ国産化から国際共同開発へと転換したのでしょうか?

🔖 関連記事の要約!日本の次期戦闘機が国際共同開発になった経緯を徹底解説 国際共同開発の利点と欠点、FS
日本の次期戦闘機が国際共同開発になった経緯を徹底解説 国際共同開発の利点と欠点、FS

✅ 日本の次期戦闘機開発は、当初は国産化が決定していたものの、国際共同開発へと転換した。

✅ これは、国際協調による開発のメリット、FS-X開発における教訓を踏まえた米国との連携強化、そして、日本の武器輸出規制の現状などを背景としている。

✅ 国際共同開発は、技術力向上やコスト分担などの利点がある一方で、開発の遅延や情報漏洩のリスク、そして、技術主導権の握り合いといった課題も抱えている。

さらに読む ⇒JBpress (ジェイビープレス) | リアルな知性で世界に勝つJBpress (ジェイビープレス) | リアルな知性で世界に勝つ出典/画像元: https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73564

国際共同開発は、技術力向上やコスト分担などの利点がある一方で、課題も存在するんですね。

日本の次期戦闘機開発が、当初予定されていた国産化から国際共同開発へと転換した背景としては、以下の点が挙げられます。まず、技術的な課題として、日本の戦闘機開発におけるエンジン技術の遅れが挙げられます。従来のF-2戦闘機では、エンジンを米国から導入していましたが、次期戦闘機では国産エンジン開発が不可欠とされ、IHIが開発を進めてきたXF9-1エンジンは、米国やロシアの戦闘機エンジンと同等以上の性能を持つことが期待されていました。しかし、開発には多大な時間と費用が必要であり、技術的にも、十分な実用化には課題が残っていました。次に、経済的な問題として、開発費用と維持費の高騰が挙げられます。現代の戦闘機は、ステルス技術や高度なセンサー、AIなど、非常に複雑で高性能な技術が盛り込まれており、開発費用は数十兆円規模に達すると推定されています。日本単独で開発することは、財政的に大きな負担となるため、国際共同開発により負担を軽減しようとする意図がありました.さらに、国際的な協力関係の強化という政治的な側面も存在します。国際共同開発によって、日英伊三国間の防衛協力関係を強化し、安全保障上の連携を深めることが可能となります。また、米国との連携を強化し、日米同盟のさらなる強化にも繋がる可能性があります。これらの背景から、日本の次期戦闘機開発は、国産化から国際共同開発へと舵を切ることになりました。しかし、国際共同開発には、技術的な課題やコスト超過、スケジュール遅延、意思決定の難しさなど、様々なリスクも伴います。特に、過去のFS-X戦闘機開発における米国との技術移転問題など、過去の教訓を生かし、国際共同開発を成功させるためには、慎重な計画と実行が求められます。また、日本の武器輸出規制の現状も、国際共同開発の進め方において重要な要素となります。近年、日本の武器輸出規制は緩和されてきましたが、国際共同開発において、機密情報や技術の流出を防ぎ、安全保障上のリスクを最小限に抑えるための体制作りも必要です。日本の次期戦闘機開発は、国産化から国際共同開発へと転換したことで、新たな課題や可能性を同時に孕んでいます。今後の開発の進捗状況と、国際共同開発における課題克服が注目されます。

日本の次期戦闘機開発は、技術的な課題や経済的な負担、そして国際的な協力関係の強化といった様々な要素が絡み合って、国際共同開発へと転換したのです。

国産化から国際共同開発って、ホンマに大きな転換やな。日本の軍事技術の未来を占う重要な決断やと思うで。

国際共同開発って、世界中の技術を集められるので、すごく魅力的ですね!

このように、GCAPは、日英伊の戦略的パートナーシップを深めるだけでなく、サウジアラビアの参加も含め、国際的な協力関係を強化していく可能性を秘めています。

🚩 結論!

💡 次世代戦闘機「GCAP」は、日英伊3カ国が共同開発する次世代ステルス戦闘機です。

💡 サウジアラビアは、GCAPへの正式なパートナーとして参加を希望し、協議が進められています。

💡 日本の次期戦闘機開発は、国産化から国際共同開発へと転換し、新たな展開を迎えています。