Chrysanthemum Digest Logo Menu opener

日本のエネルギー政策は転換期?脱炭素化とエネルギー安定供給の狭間で第6次エネルギー基本計画とは!!?

日本のエネルギー政策は転換期?脱炭素化とエネルギー安定供給の狭間で第6次エネルギー基本計画とは!!?
📘 この記事で分かる事!

💡 2050年カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー政策の現状と課題

💡 国際情勢の変化がエネルギー政策に及ぼす影響

💡 再生可能エネルギーの導入拡大と課題

それでは、第1章から詳しく見ていきましょう。

エネルギー政策の転換点:第6次エネルギー基本計画

それでは、まず第1章、第6次エネルギー基本計画について解説してまいります。

🔖 関連記事の要約!エネルギーと気候変動<1>第6次エネルギー基本計画とカーボンニュートラル : 読売新聞

公開日:2022/03/30

エネルギーと気候変動<1>第6次エネルギー基本計画とカーボンニュートラル : 読売新聞

✅ 日本の第6次エネルギー基本計画は、従来の積み上げ型ではなく、政府主導の目標前提型(トップダウン型)を採用した点が最大の特徴です。

✅ この計画では、2050年の脱炭素化目標を達成するために、複数のシナリオに基づいたエネルギーミックスを策定し、その実現に向けた取り組みを推進しています。

✅ しかし、再生可能エネルギーや原子力利用の目標達成には課題も多く、実現に向けては、技術開発や社会的な合意形成など、様々な面での努力が必要となります。

さらに読む ⇒読売新聞オンライン : ニュース&お得サイト読売新聞オンライン : ニュース&お得サイト出典/画像元: https://www.yomiuri.co.jp/choken/kijironko/ckeconomy/20220222-OYT8T50022/

なるほど、従来の積み上げ型ではなく、政府主導の目標前提型を採用したというのは、大きな転換点ですね。

2021年10月、日本政府は第6次エネルギー基本計画を閣議決定しました。この計画は、「S+3E」の視点に基づき、2050年カーボンニュートラルや2030年度の温室効果ガス削減目標達成に向けたエネルギー政策の方向性を示しています。計画では、福島第一原発の廃炉や処理水の海洋放出など、事故から得られた教訓と課題への対応を表明しています。また、2030年までに再生可能エネルギーの主力電源化を推進し、原子力発電の再稼働と火力発電の効率化を進める方針を掲げています。これらの取り組みを通じて、脱炭素化への移行を加速させながら、エネルギー安定供給と経済性も確保していくことを目指しています。

ええ、この計画は、脱炭素化目標達成に向けて、エネルギーミックスのあり方、そしてその実現に向けた具体的な道筋を示している点で画期的です。

なるほどなぁ、つまり、政府が「こうなりたい!」って目標を決めて、そっちに向かってみんなで頑張るってことやな!

目標設定は素晴らしいことだと思いますが、実現に向けた具体的な取り組みが重要だと感じます。

国際情勢の激変:ウクライナ危機とエネルギー危機

続いて、第2章では、国際情勢がエネルギー政策にどう影響しているのかについてお話していきます。

🔖 関連記事の要約!データで見る「侵攻」のインパクト:エネルギー価格高騰 ガソリンや電気料金上昇で家計を直撃

公開日:2023/03/05

データで見る「侵攻」のインパクト:エネルギー価格高騰 ガソリンや電気料金上昇で家計を直撃

✅ ロシアによるウクライナ侵攻は、エネルギー価格の高騰を引き起こし、日本でもガソリン高や電気料金の値上げにつながり、家計に大きな影響を与えました。

✅ 原油価格は、ウクライナ情勢の緊迫化による供給不安を背景に、侵攻開始前から上昇していました。

✅ 2022年3月には、米英がロシア産原油の禁輸を発表し、原油価格は1バレル=130ドル台まで上昇しました。

さらに読む ⇒ニュースサイトニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20230131/k00/00m/030/158000c

エネルギー価格の高騰は、私たちの生活にも大きな影響を与えていると感じます。

2022年2月のロシアによるウクライナ侵略は、世界に大きな影響を与え、日本も例外ではありませんでした。エネルギーの多くを海外からの輸入に頼る日本は、エネルギー価格の高騰や供給不安定化に直面し、対策を急ぐ必要に迫られました。特に、2022年3月と6月に発生した東京電力管内での電力需給ひっ迫は、エネルギー安定供給の重要性を改めて浮き彫りにしました。日本のエネルギー自給率は低く、特に化石エネルギーへの依存度が高い現状は、海外からの輸入に頼る日本のエネルギー事情を反映しています。世界的なエネルギー価格の高騰は、日本にも大きな影響を与え、特に天然ガス輸入価格の推移は、欧州諸国との比較においても顕著です。

国際情勢の不安定さがエネルギー政策に大きな影響を与えているのは事実ですね。特に、エネルギー自給率の低い日本は、安定的な資源確保が課題です。

そうやなぁ、エネルギーは生活の基盤やから、安定供給はホンマに大事やで!

エネルギーの安定供給は、私たちの生活だけでなく、経済活動にとっても重要なものだと思います。

資源・燃料政策の課題と展望

それでは、第3章では、資源・燃料政策の課題と展望について解説してまいります。

🔖 関連記事の要約!中国国有石油企業の上流投資と低炭素化戦略 ―増産と低炭素化の両立に腐心する政策遂行者―
中国国有石油企業の上流投資と低炭素化戦略 ―増産と低炭素化の両立に腐心する政策遂行者―

✅ 中国はエネルギー安全保障を重視しつつ脱炭素化を進めており、国内のエネルギー資源開発を増強し、石油・天然ガス産業の低炭素化政策を展開しています。

✅ 国有石油企業はエネルギー安全保障政策に従い、国内の石油・天然ガス生産の維持・増加に取り組む一方で、再生可能エネルギー、EV、水素、CCUSなどへの投資を強化し、低炭素事業に積極的に参入しています。

✅ 中国のエネルギー政策はエネルギー安全保障と脱炭素化のバランスを重視しており、石炭への回帰も見られます。しかし、地方政府の排出削減政策の強行やエネルギー需給の混乱による世界への影響が懸念されています。

さらに読む ⇒プロジェクト トップページプロジェクト トップページ出典/画像元: https://oilgas-info.jogmec.go.jp/info_reports/1009585/1009838.html

中国は、エネルギー安全保障と脱炭素化の両立を目指しているんですね。

日本の資源・燃料政策は、脱炭素社会に向けた取り組みを進めつつも、化石燃料の重要性を認識し、安定的な供給確保を重視しています。海外では、米国のエネルギー自立化や中国・インドの資源獲得競争が激化する中、日本のプレゼンス維持が課題となっています。国内では、人口減少や需要減退に対処し、供給インフラの効率化と強靭化が求められます。石油・天然ガスの自主開発比率を2030年に40%以上とする目標を達成するため、JOGMECを通じた支援や資源外交を強化する必要があります。資源外交は、石油・天然ガス上流権益の獲得に加え、教育、医療、中小企業等の分野における協力を通じて、多角的に展開していく必要があります。さらに、将来の情勢変化に対応するため、供給インフラの整備と低炭素化技術開発を推進していく必要があります。高効率火力発電設備やCCUS、地熱発電技術など、日本の強みを持つ先進技術を活用することで、国内外の低炭素化に貢献していくことが重要です。

中国は、エネルギー安全保障を重視し、国内の資源開発を進めながら、同時に脱炭素化に向けた取り組みも強化しています。このバランスの取れた政策は注目に値します。

中国は、エネルギー安全保障も脱炭素化も両方やる気やなぁ!すごいなぁ!

中国は、エネルギー政策だけでなく、様々な分野で世界をリードしていると感じます。

再生可能エネルギーへの転換:新たなエネルギー社会に向けて

第4章では、再生可能エネルギーへの転換についてお話していきます。

🔖 関連記事の要約!進むか 気候変動対策 11月COP28 注目される「進捗点検」 温室ガス、日本に追加削減も:東京新聞デジタル
進むか 気候変動対策 11月COP28 注目される「進捗点検」 温室ガス、日本に追加削減も:東京新聞デジタル

✅ COP28では、世界の温室効果ガス削減の進捗を点検する「グローバルストックテイク(GST)」が初めて実施されます。

✅ 国連は、パリ協定の目標達成状況が不十分であると指摘し、各国はさらなる対策強化が必要となる可能性があります。

✅ COP28では、温室効果ガス排出量が多い先進国と、気候変動の影響で苦しむ途上国の間で、激しい議論が予想されます。

さらに読む ⇒東京新聞 TOKYO Web東京新聞 TOKYO Web出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/282623

COP28での目標達成は、非常に難しい課題ですね。

1992年の「国連気候変動枠組条約」採択以降、温室効果ガスの影響が深刻化し、地球との共存方法として再生可能エネルギー(再エネ)が注目されています。2030年度の温室効果ガス46%削減目標に向け、日本は再エネ比率を36-38%に引き上げる目標を掲げていますが、現状では火力発電への依存が続いており、他の先進国と比較して導入が遅れています。一方で、2023年のCOP28では再エネ発電容量3倍、省エネ改善率2倍という更なる目標が設定され、日本も同意しました。再エネが注目されるようになった経緯は、1974年から2000年にかけて実施された「サンシャイン(SS)計画」に遡ります。これは、第一次オイルショックによるエネルギー危機への対応策として始まりました。また、2015年に採択された「パリ協定」は、世界的に再エネが注目されるようになったきっかけの一つです。パリ協定は、京都議定書の後継として、先進国・発展途上国すべてが参加する枠組みとなり、地球温暖化対策に関する様々な内容が見直されました。

COP28での議論は、地球規模の課題である気候変動対策の重要性を改めて認識させてくれます。再生可能エネルギーの導入拡大は、もはや避けては通れない道です。

COP28って、地球温暖化対策の会議やな!ホンマに地球の未来がかかってるんやで!

再生可能エネルギーは、環境問題解決のために重要な役割を担うと思います。

長期戦略における再生可能エネルギー:日本の取り組み

第5章では、長期的な戦略における再生可能エネルギーの利用についてお話してまいります。

🔖 関連記事の要約!COP28とは?結果と注目ポイントをわかりやすく解説!
COP28とは?結果と注目ポイントをわかりやすく解説!

✅ COP28は、パリ協定で掲げられた1.5℃目標の達成に向けた世界の進捗を評価する「グローバル・ストックテイク(GST)」が初めて実施されたことが注目されました。

✅ GSTの結果、現在各国が掲げている目標を達成したとしても、気温が3℃近く上昇する恐れがあることが判明しました。1.5℃目標達成のためには、2030年までに2019年比で43%、2035年には60%、2050年にはネットゼロの温室効果ガス排出削減が必要とされていましたが、GSTではその目標達成は難しいことが明らかになりました。

✅ COP28では、GSTの結果を受け、各国が議論を重ね、気候変動対策の強化、特に再生可能エネルギーの利用拡大や化石燃料からの脱却など、具体的な行動計画を決定しました。また、気候変動の影響で被害を受けた途上国への資金支援を強化することについても合意が得られました。

さらに読む ⇒環境・CSR・サステナビリティ戦略に役立つ情報サイト おしえて!アミタさん環境・CSR・サステナビリティ戦略に役立つ情報サイト おしえて!アミタさん出典/画像元: https://www.amita-oshiete.jp/qa/entry/016297.php

1.5℃目標達成は、非常に難しい課題のようですね。

パリ協定を受けて、日本は2021年10月に「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略」を閣議決定しました。この戦略では、再エネに関する言及もなされました。日本の再エネ導入は、他の先進国に比べて遅れている現状があり、COP28で設定された更なる目標達成には、具体的な取り組みが求められます。

COP28でのGSTの結果は、現状の取り組みでは1.5℃目標達成は難しいことを示しており、各国はさらなる対策強化を求められています。

1.5℃目標達成って、ホンマに難しいんかな?

地球温暖化対策は、私たち一人ひとりの意識改革も重要だと思います。

本日は、日本のエネルギー政策の現状と課題について解説しました。今後のエネルギー政策の方向性や、再生可能エネルギーの導入拡大が注目されます。

🚩 結論!

💡 脱炭素化に向けたエネルギー政策の転換点

💡 国際情勢とエネルギー政策の密接な関係

💡 再生可能エネルギーの導入拡大に向けた取り組み