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ネット右翼はなぜ高齢化しているのか?その実態とは!?

ネット右翼はなぜ高齢化しているのか?その実態とは!?
📘 この記事で分かる事!

💡 ネット右翼は高齢化が進んでいる。

💡 ネット右翼は社会的に恵まれた立場にある人が多い。

💡 ネット右翼に対する誤解が多い。

それでは、第一章、ネット右翼の高齢化について解説していきましょう。

ネット右翼の高齢化

田母神俊雄氏の得票数は、まさにネット右翼の勢力を物語る重要な指標ですね。

🔖 関連記事の要約!田母神陣営の戦いから見る「ネット保守」のゆくえ(古谷経衡)
田母神陣営の戦いから見る「ネット保守」のゆくえ(古谷経衡)

✅ 東京都知事選挙における田母神俊雄氏の得票数は、ゼロ年代以降に台頭してきた「新保守」勢力の趨勢を示す重要な指標となる。

✅ 「新保守」はこれまでの自民党支持とは異なる勢力であり、田母神氏の得票数は、既存の政党に頼らない独自の候補を擁立する「新保守」の力を示す。

✅ 東京都における「新保守」の得票数を参考に、全国の「新保守」人口を推定すると、田母神氏の得票数に3.5倍をかけると全国の人口となることから、「新保守」は共産・社民に匹敵する一大勢力であることがわかる。

さらに読む ⇒ポリタスポリタス出典/画像元: https://politas.jp/articles/73

なるほど、時間的、経済的余裕だけでなく、若者とは異なる関心事を持つことも、高齢層がネット右翼に傾倒しやすい要因と言えるのかもしれません。

毎日新聞の調査によると、嫌韓・嫌中本・記事の読者の45%以上が60代以上と、高齢化が顕著であることが明らかになりました。これは、ネット右翼の高齢化を示すものであり、2013年の調査でも同様の結果が出ています。この傾向は、若者の貧困化、国家論への傾倒、時間的・経済的余裕という3つの理由で説明できます。若者は経済的な余裕が少なく、書籍購入などに資金を割く余裕がない一方で、高齢層は時間的・経済的な余裕があり、情報収集や活動に時間と資金を割くことができます。また、ネット右翼の主張は国家論や外交、歴史問題などマクロ的なイシューに偏っており、若者の関心事である雇用、就職、恋愛などの課題とは異なるため、高齢層が共感しやすいと考えられます。さらに、田母神俊雄候補の東京都知事選における支持層の分析からも、ネット右翼の高齢化は明らかであり、若者ではなく中高年層が中心であることがわかります。

そうですね、ネット右翼の高齢化は、社会構造の変化や、高齢層の価値観や生活様式と密接に関係していると考えられます。

ほな、つまり高齢者は時間とお金があるからネット右翼になるんやろか?

私もネットニュースを見ることが多いですが、高齢層の意見が多いように感じます。

ネット右翼の実態

なるほど、確かにネット右翼は、経済的に安定している人が多いという印象はありますね。

🔖 関連記事の要約!ネット右翼も離反? 「この国を、守り抜く。」安倍首相に向けられた批判

公開日:2020/03/08

ネット右翼も離反? 「この国を、守り抜く。」安倍首相に向けられた批判

✅ 安倍首相は2014年と2017年の衆院選で「感染症対策の充実・強化」を公約に掲げていたにもかかわらず、今回の新型肺炎対応では、国民から厳しい批判を受けている。

✅ 特に、首相が国内初の感染者が確認された1月16日から2月28日までに、会食を21回楽しんだ一方、2月26日に政府方針を急変させて「大規模イベントの自粛」を要請したり、「全国一斉休校」を言い出したりしたことが、国民の不信と不安を増幅させている。

✅ さらに、これまで安倍政権を支持してきた右派からも、新型肺炎対応への批判が強まっている。

さらに読む ⇒ニュースサイトニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20200307/k00/00m/040/037000c

安倍首相の新型肺炎対応に対する批判は、実際、右派からも多く聞かれますね。

近年、ネット上で右派的、保守的な言説を繰り返す「ネット右翼」が社会的弱者であるとの指摘と、彼らが弱者政策に疎い安倍政権を支持することは「パラドックス」であるとする言説が頻繁に見られます。しかし、この主張は誤りである可能性が高いことが、様々な調査や分析から明らかになっています。実際、多くのネット右翼は、中産階級以上の収入を持つ、高学歴で、比較的安定した職業に就いていることがわかっています。彼らは、むしろ社会的に恵まれた立場にあると言えるでしょう。

ネット右翼が全て恵まれた層であると断言することはできませんが、貧困層が大多数を占めているという主張には、疑問符が付きます。

ほんまかいな?ネット右翼って、別に社会的に恵まれてなくてもええやん。

ネット右翼って、怖いイメージがあります。

ネット右翼に対する誤解

トランプ支持者とネット右翼を同一視するような議論は、確かに誤解を生みやすいですね。

🔖 関連記事の要約!インテリンチの標的 トランプ支持者とネット右翼

公開日:2017/04/06

インテリンチの標的 トランプ支持者とネット右翼

✅ トランプ支持者とネット右翼に対する、世論調査や統計に基づかない、誤った定型論が蔓延していることを指摘している。

✅ 特に、「見捨てられた白人低所得者層がトランプを支持した」「ネット右翼は低学歴・低所得層が社会への不満をぶつけている」という分析は、実際には中産階級の人々を含んでおり、誤ったステレオタイプに基づいている。

✅ これらの誤った分析は、問題の本質を見誤り、社会の分断を助長する可能性があり、人々の生活の改善や真の社会運動の発展を阻害する可能性も指摘している。

さらに読む ⇒アゴラ 言論プラットフォームアゴラ 言論プラットフォーム出典/画像元: https://agora-web.jp/archives/2025383.html

学歴や収入で、倫理的な判断力を測るのは難しいですね。

「ネット右翼=弱者」という誤った認識は、高学歴や高収入層は常識的な判断をするはずだという固定観念に基づいています。しかし、実際には、学歴や収入は、必ずしも倫理的な判断力や社会への理解度を保証するものではありません。政治的な立場や主張は、個人の価値観や経験、情報に基づいたものであり、単純に経済的な状況や社会的地位で判断することはできません。ネット右翼に対する偏見や誤解を解消するために、彼らの実態を正確に理解することが重要です。

はい、ネット右翼に対する偏見や誤解は、社会の分断を助長する可能性もありますので、注意が必要です。

ネット右翼って、みんな頭悪そうやと思ってたけど、そうでもないんかな?

ネット右翼って、どんな人が多いんですか?

シニア層におけるネット右翼化

著者の父親の右傾化は、複雑な背景を持つんですね。

🔖 関連記事の要約!ネット右翼になった父」鈴木大介さんインタビュー 晩年に豹変した亡父、嫌悪感を乗り越え検証した結果は

公開日:2023/04/05

ネット右翼になった父」鈴木大介さんインタビュー 晩年に豹変した亡父、嫌悪感を乗り越え検証した結果は

✅ 著者の父は、晩年にネット右翼的なコンテンツに傾倒していた。著者は父の死を悲しめない理由として、父の右傾化を挙げ、その原因を探る過程で、父の思想が「積極的日和見主義」であると結論づけた。

✅ 著者の父は、学生時代に左翼的な風潮に反発し、孤立していた。しかし、バリバリの保守運動をしていたわけではなく、中国や韓国文化へのリスペクトもあった。晩年の右傾化は、当時の左翼が持つ排他的な空気や「圧倒的な正義」への反発から生まれた可能性がある。

✅ 著者は、父の右傾化は、ネット右翼的なコンテンツに「染まっている」のではなく、「面白い」から見ていた可能性を示唆する。著者は自身も陰謀論やパロディー宗教に興味を持つことを例に挙げ、父と自身の共通点を探っている。

さらに読む ⇒好書好日|Good Life With Books好書好日|Good Life With Books出典/画像元: https://book.asahi.com/article/14868149

確かに、YouTubeなどの動画サイトは、誤った情報を拡散させてしまう可能性がありますね。

近年、シニア層を中心にネット右翼や陰謀論への傾倒が深刻化しています。その原因は、書籍ではなくYouTubeなどのネット動画を情報源とすることで、根拠のない情報を「真実」と信じ込んでしまうことにあると考えられます。特に、韓国やユダヤ人に対する偏見や憎悪を煽る動画に影響を受けやすく、現実と乖離した思想に染まってしまうケースが多いです。シニア層はネットリテラシーが低いため、情報に対する批判的思考が不足し、容易に誤った情報に騙されてしまう傾向があります。結果として、社会に不穏な思想が蔓延し、分断や対立を助長する危険性があります。

高齢層のネットリテラシー向上は、社会全体にとって重要な課題ですね。

YouTubeって、ホンマに危ないわ。

私もネット動画をよく見ます。

今後の展望

著者の父親の経験を通して、ネット右翼化の問題について深く考えさせられました。

🔖 関連記事の要約!ネット右翼になった父』「なぜ?」の先に「分断」を解消するヒントが見えてくる

公開日:2023/12/14

ネット右翼になった父』「なぜ?」の先に「分断」を解消するヒントが見えてくる

✅ 著者の父親は晩年にネット右翼的な言説に染まり、近隣諸国や左翼、生活保護受給者などを貶める発言をするようになった。著者は父親の言動に心を閉ざし、最期まで本音で語り合うことなく父親を見送ってしまった。

✅ 著者は父親がなぜネット右翼になってしまったのかを知るために、父親の過去を調べ始める。その過程で、父親がネット右翼に染まったのは、著者の偏見やバイアスによって父親を一方的に責めていたことが原因だったと気づく。

✅ 本書は、著者が父親の過去を調べ、自分自身の内面と向き合うことで、ネット右翼化という現代社会における分断問題について考察していく物語である。読者は著者の経験を通して、自身の偏見やバイアスに気づき、分断を解消するためのヒントを得ることができる。

さらに読む ⇒HONZHONZ出典/画像元: https://honz.jp/articles/-/52913

ネット右翼化は、社会的な課題として、今後も深刻化する可能性がありますね。

ネット空間における思想や行動の動向は、今後も注視していく必要があります。ネット右翼はあくまでネット空間の中で活動する集団であり、全員が過激派であるわけではありません。また、若者にもネット右翼的な思想を持つ者は存在する可能性があります。今回の調査結果や分析は、「ネット右翼」の実態を理解する上で重要な示唆を与えてくれます。

ネット右翼化は、個人の偏見やバイアス、そして情報へのアクセスにも影響される複雑な問題です。

ネットって、ほんまに怖いもんやな。

私もネット右翼の言動に影響されないように、気をつけます。

今回の記事では、ネット右翼の高齢化とその実態、誤解について解説しました。

🚩 結論!

💡 ネット右翼は高齢化が進んでいる。

💡 ネット右翼は社会的に恵まれた層が多い。

💡 ネット右翼に対する誤解は、社会の分断を助長する可能性がある。