ネット右翼はなぜ高齢化している?その実態とは!?
💡 ネット右翼は高齢化が進んでいる
💡 ネット右翼は、歴史認識や国家論などの主張が目立つ
💡 ネット右翼の活動には世代間ギャップが影響している
それでは、第一章から詳しく見ていきましょう。
ネット右翼の高齢化とその要因
非常に興味深いお話ですね。
公開日:2023/03/18
✅ 著者の父は、晩年にネット右翼的な発言や行動をするようになり、息子は父のネット利用状況を調査することで父の変容の真相を探ろうとする。
✅ 調査を通して、著者は父のネット右翼的な言動に一貫性が見られず、父が本来持っていた価値観すら疑わしくなっていく。父の変容は謎に包まれたまま、著者は父の真実の姿を探し求める。
✅ 本書は、ネット情報の偏りによって個人が受ける影響、そして親子の世代間ギャップやコミュニケーションの難しさなどを、著者の個人的な経験を通して深く考察したものである。
さらに読む ⇒好書好日|Good Life With Books出典/画像元: https://book.asahi.com/article/14863647高齢化の要因については、本書で詳細に分析されていますね。
ネット右翼は、高齢層が主体であり、その主張は国家論や外交、歴史問題などに偏っているため、若者世代の関心を引き付けにくい。若者世代は経済的に苦しく、国家論よりも身近な問題に直面しているため、ネット右翼の主張に共感することが難しい。ただし、ネット右翼活動に若者が全く関与していないわけではない。若者層の中でも、ネット右翼の主張に共感する人はいる。しかし、現状では、ネット右翼の中心は高齢層であることは明らかである。
ええ、近年、ネット右翼の高齢化は顕著になってきており、その背景には世代間の価値観や情報へのアクセス方法の違いがあると考えられます。
なるほどなぁ。つまり、オッサンたちがネットの世界で暴れてるってことやな。
高齢の方々がネット右翼になる理由が良く分かりました。
ネット右翼を取り巻く状況の変化
本章では、ネット右翼を取り巻く状況の変化について解説していきます。
公開日:2018/06/06
✅ 「なんJ民」と呼ばれる5ちゃんねるユーザーが、YouTubeにアップロードされた「ネトウヨ動画」を大量に通報し、アカウント停止や動画削除に追い込んでいる。
✅ 「なんJ民」は、人種差別やヘイトスピーチを助長する動画や悪質なデマ動画を標的にし、YouTubeの「コミュニティガイドライン」に違反しているとして通報している。
✅ YouTubeは、通報された動画を調査し、ガイドライン違反と判断した場合に削除やアカウント停止などの措置を取っている。
さらに読む ⇒ ハーバー・ビジネス・オンライン出典/画像元: https://hbol.jp/pc/167028近年、ネット右翼の活動は変化しているようですね。
2018年において、保守論壇では「ネトウヨ春の/夏のBAN祭り」と呼ばれる現象が発生し、匿名掲示板「5ch」の住人がyoutube上の保守系チャンネルを次々に通報して閉鎖に追い込みました。これは、ヘイトスピーチを含む動画がYouTubeやネット広告といった収入源を断たれることで活動が制限される、「兵糧攻め」とも捉えられます。保守系チャンネルの閉鎖やネット広告の停止は、ヘイトスピーチがブランドイメージを損なうとの認識が広がった結果とも考えられます。しかし、こうした動きに対し、保守層の一部からは反発も見られます。彼らは、左派や高年齢層への敵愾心を強め、現政権を支持する文化人からは「リベラル」こそが守旧派であるとの主張が見られます。これらの動きは、相手の実存を攻撃することで仲間内の結束を強化する「あがき」であり、現政権も左派への優越感を満たす支持者によって支えられていると考えられます。
ネット右翼が活動しやすい環境は変化しており、新たな手段や戦略が用いられるようになってきています。
5ちゃんねる民がネトウヨ動画をBANしまくってるって、ホンマに面白いなぁ。
ネットでのヘイトスピーチは怖いですね。
若者とシニア層の政治意識の対比
本章は、若者とシニア層の政治意識の違いについて深く掘り下げていきます。
公開日:2023/03/14
✅ 近年、シニア層がネット動画視聴に参入したことで、ネット上でのヘイトが昂じ、トラブルが頻発している。
✅ 若者世代では政治的な文脈で国旗や国歌を見る価値観が薄れている一方、シニア世代ではネット動画の影響で右傾化が進んでいる可能性がある。
✅ 2002年の日韓ワールドカップでは、若者も日の丸ペイントや君が代斉唱などを行っていたが、これは政治的右傾化とは関係なく、単なる応援行動や盛り上がりであった。
さらに読む ⇒婦人公論.jp|芸能、事件、体験告白……知りたいニュースがここに!出典/画像元: https://fujinkoron.jp/articles/-/7956?display=fullネット動画の影響で、シニア層の政治意識が変わってきているんですね。
古谷経衡氏は、2001年に入学した自身の経験から、同世代の若者では「国旗や国歌を政治的文脈で見る」という価値観が風化していたと分析しています。特に2002年の日韓ワールドカップでは、若者たちが日の丸ペイントや君が代斉唱を政治的な意味合いとは無関係に、ただ日本代表への応援として行っていたと指摘します。一方で、近年はシニア層がネット動画視聴によって右傾化している現状を懸念し、「シニア右翼」の実態について警鐘を鳴らしています。これは、ネットへの接触歴が浅いシニア層が、ネット上のヘイト情報に影響されやすいため発生する問題だと説明します。古谷氏は、若年層が政治に無関心な一方で、シニア層がネット上の右傾的な情報に影響されやすいという現状を分析し、社会全体で問題意識を持つ必要性を訴えています。
シニア層は、ネット動画の影響を受けやすく、右傾化している傾向が見られます。
ワールドカップの時、若者も日の丸ペイントしてたなぁ。あれって、政治的な意味合いは無かったんかな?
ネットの情報って、鵜呑みにしない方が良いんですね。
雑誌とネット右翼の関係
本章では、雑誌とネット右翼の関係について詳しく解説していきます。
✅ 本書は、現代日本の代表的な保守雑誌である「Hanada」と「WiLL」の舞台裏を元編集者が明かし、右派言論を考察するものです。
✅ 特に、創刊者である花田紀凱氏が編集長を務めた「週刊文春」黄金期の成功を基盤に、右派言論界に大きな影響を与えた「WiLL」の創刊秘話や編集部での出来事、そして右派言論が日本の言論界に与えた功罪などが詳細に語られています。
✅ 元編集者である著者は、13年以上にわたる自身の経験に基づき、両誌の成功と限界を分析し、右派言論が抱える課題や今後の展望について考察しています。
さらに読む ⇒星海社出典/画像元: https://www.seikaisha.co.jp/information/2024/11/14-post-320.html保守雑誌とネット右翼の関係は、近年注目されていますね。
2000年代から続くネット右翼は、動画メディアを主な情報源として発展してきました。近年は保守系雑誌が隆盛を極め、『WiLL』、『HANADA』、『正論』の三誌が三巨頭として並び立っています。しかし、ネット右翼はこれらの雑誌を併読しているわけではなく、むしろ平均年齢45歳前後のアラフィフが中心となっています。保守系雑誌の読者層は、伝統的な保守派である60~70代以上や、50~60代以上が中心であり、ネット右翼とは世代層が異なることがわかります。
保守雑誌は、ネット右翼に影響を与えている側面もある一方で、ネット右翼とは異なる読者層を持っているという特徴があります。
あー、HANADAとかWiLLとか、よく書店で見かけるわ。
ネット右翼って、雑誌も読んでいるんですね。
本日は、ネット右翼の高齢化について解説しました。
💡 ネット右翼は高齢化が進んでいる
💡 ネット右翼の活動は、世代間ギャップや情報へのアクセス方法の違いなど、様々な要因によって影響を受けている
💡 ネット右翼は、保守雑誌やネット動画など、様々なメディアを通じて影響力を拡大している