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タルマーリー:自然発酵のパンとビールで地域を活性化する夫婦の挑戦?自家製酵母と野生菌の力とは!!?

自家製酵母と自然栽培素材で作る、もちもち食感がたまらないパン屋さん。岡山県から鳥取県智頭町に移転し、クラフトビールも醸造!パンとビールで地域活性化を目指す、夫婦の挑戦!

タルマーリー:自然発酵のパンとビールで地域を活性化する夫婦の挑戦?自家製酵母と野生菌の力とは!!?

📘 この記事で分かる事!

💡 タルマーリーは、夫婦で経営するパンとビールの製造販売を行う事業です。

💡 自家製酵母と地域産の素材にこだわり、独自の製法でパンとビールを製造しています。

💡 地域活性化を目指し、森のようちえんやフリースクールなど、多岐にわたる活動を行っています。

それでは、タルマーリーという、パン屋さんでありながらビール醸造も手掛ける、ユニークな事業について詳しく見ていきましょう。

タルマーリーの旅路:千葉から智頭町へ

タルマーリーはどんなパン屋さん?

自家製酵母と自然素材使用

タルマーリーは、ただ美味しいパンやビールを作るだけでなく、地域社会全体を豊かにしたいという強い意志を感じますね。

菌の声を聴け タルマーリーのクレイジーで豊かな実践と提案』 渡邉格・真理子 著

公開日:2021/07/06

菌の声を聴け タルマーリーのクレイジーで豊かな実践と提案』 渡邉格・真理子 著

✅ タルマーリーは、天然酵母と国産小麦だけで発酵させるパン作りから始まり、野生の菌だけで発酵させるクラフトビールづくりへと挑戦を続ける夫婦が経営する事業です。

✅ 著者は、商業的な発酵食品製造では一般的な純粋培養したイースト菌ではなく、自家製酵母を使った発酵にこだわり、その過程でさまざまな困難を乗り越えながら独自の製法を確立してきました。

✅ タルマーリーの挑戦は、単なる食の追求にとどまらず、地域社会の活性化や多様性のある社会の実現を目指しており、地元の人々の協力を得て、自然と調和した持続可能な事業を展開しています。

さらに読む ⇒長周新聞出典/画像元: https://www.chosyu-journal.jp/review/21358

そうですね、自然と地域に寄り添いながら、持続可能な事業を展開していることが素晴らしいですね。

タルマーリーは、渡邉格&麻里子夫妻が2008年に千葉県いすみ市で創業したパン屋さんです。

自家製酵母と国産小麦のみを使用したパン作りからスタートし、その後、酒種のための麹菌を自家採取するようになり、自然栽培の素材が最も発酵に適していることを発見しました。

2011年の東日本大震災と福島第一原発事故を機に、より良い水を求めて岡山県に移転し、野生の麹菌採取に成功

さらに、地元産の小麦を自家製粉してパン作りに使用するために、ロール製粉機を導入しました。

2015年には、パン作りの技術を活かして野生の菌だけで発酵させるクラフトビール醸造を始めるため、鳥取県智頭町に移転しました。

現在では、パンとビールの製造販売、カフェ営業に加え、2022年から一棟貸しホテルも運営しています。

ええ、タルマーリーの挑戦は、現代社会のあり方を考え直すきっかけになるかもしれませんね。

タルマーリーのパン:こだわりの製法と豊かな味わい

タルマーリーのパンの魅力は?

自家製酵母と素材にこだわった、もっちり食感が魅力です。

タルマーリーのパンは、見た目も美しく、素材の味がしっかりと感じられそうですね。

全国にファンをもつ山のパン屋「タルマーリー」 野生の菌が生み出すこだわりのパン
全国にファンをもつ山のパン屋「タルマーリー」 野生の菌が生み出すこだわりのパン

✅ 鳥取県智頭町にあるパン屋さん「タルマーリー」は、野生の菌にこだわったパンを提供しています。

✅ 店内は元保育園ということもあり、広々とした空間で、ショーケースに並んだパンは、まるでケーキ屋さんのようです。

✅ タルマーリーのパンは、自家製酵母と植物性の素材のみで作られており、水分を多く含んでいるため、もっちりとした食感が特徴です。カフェでは、パンを使ったピザやピタサンドなど、様々なメニューが楽しめます。

さらに読む ⇒na-na(ナーナ)|鳥取・島根のグルメ、おでかけ、暮らしのWEBマガジン出典/画像元: https://na-na.media/talmary-chizu/

パンに使われている酵母の種類によって、食感や味が変わるなんて、奥が深いですね。

タルマーリーは、元保育園だった場所をリノベーションした店内は、明るく開放的な雰囲気で、ショーケースに並んだパンは、まるでケーキ屋さんみたいです。

看板商品の食パンは、バターや卵、イーストを使わず、自家製酵母と植物性素材のみで作られています

驚くほど柔らかく、もちもちとした食感が特徴です。

バケットも外はカリッと、中はモチふわで、オリーブオイルやワインとの相性も抜群です。

タルマーリーでは、カフェスペースも併設しており、パンを使った軽食やドリンクを楽しむことができます。

ピタサンドは、旬の野菜がたっぷり詰まっており、メキシカンオーロラソースとの組み合わせが絶妙です。

うわぁ、パン屋さんのようやけど、ケーキ屋さんみたいやなぁ!

酵母の力:多様な発酵が生み出すパンの世界

タルマーリーのパンの特徴は?

野生の酵母と自家製粉を使用

野生の酵母を使ったビール作りは、発酵という自然の力を最大限に活かした取り組みですね。

パンからクラフトビールまで!野生酵母でタルマーリーは「腐る経済」実践中
パンからクラフトビールまで!野生酵母でタルマーリーは「腐る経済」実践中

✅ タルマーリーは、パン屋として千葉県、岡山県を経て鳥取県智頭町に移転した。パン作りに使う酵母を探求する過程で、ビール酵母を使ったパン作りを始める。ビール酵母でパンを焼く際に、ビールも作れば効率的と考え、クラフトビール作りを開始した。

✅ タルマーリーでは、パンと同じように野生酵母を用いたビール作りを行っている。野生酵母は、レーズン、キウイ、イチジクなど様々な素材から採取される。野生酵母は安定した発酵が難しいが、独特の風味を生み出す。

✅ タルマーリーのビールは、2ヶ月以上の発酵と半年から2年の熟成期間を経て完成する。ビールの種類によって熟成期間が異なるが、共通して柑橘系のスッキリとした飲み心地が特徴である。野生酵母を使用しているため、発酵温度や酵母の種類が明確に特定できないなど、従来のビール醸造とは異なる側面を持つ。

さらに読む ⇒松本明子さんの軽キャンレンタル業、記念すべきお客様第1号は誰だった?出典/画像元: https://www.bepal.net/archives/152803

タルマーリーのビールは、パン作りで培った発酵技術が活かされているんですね。

タルマーリーのパンは、純粋培養菌を使用せず、野生の酵母や乳酸菌を自家培養して発酵させたパンです。

シンプルながらも、酵母や製法によって食感や味わいが変わるのが魅力です。

現在、酒種、レーズン酵母、ルヴァン、ビール酵母の4種類を使い分けており、小麦粉は近隣産を自家製粉しています。

ビール酵母は、タルマーリー自身のクラフトビールの澱(おり)を使用し、長期間の冷蔵発酵に耐えるパン生地を開発しました。

酒種は自然栽培米と自家採取した麹菌で日本酒同様に作られ、もちもちふわふわの食感が特徴です。

レーズン酵母は、オーガニックレーズンを水に漬け込んで培養し、柔らかくあっさりとしたパンに仕上がります。

ルヴァンは、津山産小麦を自家製粉した全粒粉を使用し、どっしりとしたハード系のパンで、独特の酸味と深い味わいが魅力です。

タルマーリーでは、様々な酵母の特徴を生かし、素材の良さを最大限に引き出したパン作りをしています

えー、ビール酵母でパンって、私、初めて聞きました!

地域と共に:持続可能な未来へ向けた挑戦

タルマーリーの目指す地域活性化とは?

食を通じた持続可能な町づくり

渡邉さんのように、常識にとらわれず、自分の信念を貫く生き方は、とても魅力的ですね。

菌の声を聴け タルマーリーのクレイジーで豊かな実践と提案 渡邉格、渡邉麻里子著 ミシマ社 1980円 : 読売新聞

公開日:2023/09/27

菌の声を聴け タルマーリーのクレイジーで豊かな実践と提案 渡邉格、渡邉麻里子著 ミシマ社 1980円 : 読売新聞

✅ 渡邉格は、パン職人、ビール醸造家として、通説を疑い、伝統的な方法を打ち破る「訳のわからない」生き方を貫いています。

✅ 彼は、亡き祖父の夢のお告げをきっかけにパン職人となり、自家製酵母と国産小麦で発酵させた「菌本位」のパン屋を始めるなど、常識にとらわれない行動をしています。

✅ 渡邉格の「訳のわからない」生き方は、現代社会の「みんな同じがいい」という価値観に疑問を呈し、より自然な方法で生活することの大切さを教えてくれます。

さらに読む ⇒読売新聞オンライン : ニュース&お得サイト出典/画像元: https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20210828-OYT8T50156/

タルマーリーの活動は、単なる事業というよりも、地域社会への貢献という理念に基づいているんですね。

タルマーリーの理念は、「パンとビールを作れば作るほど、地域が良くなっていく」というもので、野生の菌による発酵を起点とした地域内循環を目指しています。

里山の恵みを最大限に活かした農産加工業と、豊かな食を楽しむ空間と時間提供を通して、自然環境と社会環境の両面から持続可能な町づくりを目指しています

渡邉格は、オーナーシェフとしてパン作りとビール醸造を、渡邉麻里子は、女将として経営・マネージメントを担当し、地域活性化のための活動を行っています。

タルマーリーは、食を通して地域を豊かにしたいという強い意志を持った夫婦が、自然と共存するライフスタイルを提案する企業です。

ホンマに、訳のわからん生き方やけど、それがええんやなぁ。

智頭町での挑戦:地域と共存するパン屋

智頭町移住のきっかけは?

妻の希望による森のようちえん

智頭町という自然豊かな環境で、タルマーリーの挑戦はさらに加速していくでしょうね。

森で育まれる子どもの生きる力。鳥取県智頭町・森のようちえん

公開日:2016/12/09

森で育まれる子どもの生きる力。鳥取県智頭町・森のようちえん

✅ 鳥取県智頭町では、森での保育を行う「森のようちえん まるたんぼう」を設立し、子どもたちの体力向上、主体性やコミュニケーション能力の育成、森林の利活用促進に貢献しています。

✅ 「森のようちえん まるたんぼう」の保育方針に共感した保護者の移住により、地域活性化や若年層雇用創出にもつながり、移住者による新たなビジネス創出も計画されています。

✅ 「森のようちえん」と連携したフリースクール「サドベリースクール」の開校により、さらなる教育の場を提供し、子育て世代の呼び込みを目指しています。

さらに読む ⇒地方創生事例 地域活性「ランサーズ 地方創生」出典/画像元: https://l-ap.jp/dictionary/mori-no-yochien/

移住者を引きつける魅力的な地域づくりを進めているんですね。

智頭町への移住は、妻が「森のようちえん」に入れたかったことがきっかけでしたが、町の行政や地域住民の協力により実現しました。

行政は、「麹菌が採取できる里山環境」や「良質な地下水」などの条件を調査し、廃園になった保育園を選定しました。

地元の林業家も、機械の搬入作業を手伝うなど、温かく迎え入れてくれました。

タルマーリーは、地元農家と連携し、酒種用のコメ、ピザソース用のトマト、あんパン用の小豆、パン用のライ麦などの自然栽培農産物の生産を促しています。

また、妻は若い女性たちとまちづくり団体を立ち上げ、空き家物件を改装してカフェ&宿泊施設にする計画を進めています。

タルマーリーの挑戦は、「美味しいパン」を超えて、「食べ続けても気持ち良いパン」と「社会に多様性をもたらす」という大きな目標へと繋がっています。

タルマーリーが移住のきっかけになったって、すごいですね!

タルマーリーは、自然発酵の力と地域との連携を通して、食を通して地域社会を豊かにする、素晴らしい取り組みですね。

🚩 結論!

💡 タルマーリーは、自家製酵母と野生菌を使ったパンとビールの製造販売を行う事業です。

💡 地域活性化を目指し、森のようちえんやフリースクールなどの活動を行っています。

💡 タルマーリーの挑戦は、食と地域社会を繋ぐ新たなモデルとなり、注目されています。