ロシアのシリア軍事介入は、アサド政権を救うのか?ロシアの思惑とは!?
💡 シリア内戦は、2011年3月から続いている長期紛争である。
💡 ロシアは、シリア内戦に軍事介入し、アサド政権を支援している。
💡 シリア内戦は、国際社会に大きな影響を与えている。
それでは、最初の章として、シリア内戦の勃発と長期化について見ていきましょう。
シリア内戦の勃発と長期化
シリア内戦は、10年以上も続いているんですね。
大変な状況です。
✅ 2011年3月15日にシリアで始まった反政府デモから10年が経過し、内戦は現在も続いている。
✅ デモは当初、アラブの春の影響を受けた民主化運動だったが、反体制派と政府軍の内戦に発展し、イスラム過激派や地域大国の介入によってさらに複雑化した。
✅ 内戦により660万人以上の難民が発生し、多くの家族が離散し、帰国できない状況が続いている。アサド政権はロシアの支援を得て支配地を回復し、優勢を保っているが、混乱は依然として収束していない。
さらに読む ⇒東京新聞 TOKYO Web出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/91717本当に、長く続いているんですね。
多くの犠牲者が出ていることも考えると、胸が痛みます。
2011年3月、シリアで始まったシリア内戦は、アラブの春と呼ばれる中東諸国の反政府運動の影響を受けた出来事です。
きっかけは、市民によるデモに対する政府による弾圧が激化したことです。
反政府派は、政治犯の釈放、腐敗の根絶、自由を求め、政府軍との戦闘が激化しました。
反政府勢力とアサド政権の激しい戦闘が続き、中東各国と世界の大国が介入し、50万人以上の死者と1200万人の避難民を出しました。
シリア内戦は、アサド政権の独裁的な統治、少数派のアラウィー派による支配、社会構造の不平等などが要因として挙げられています。
内戦は長期化し、複数の勢力が入り乱れる複雑な状況になっており、現在も多くの市民が犠牲になっています。
ええ、まさに、10年以上も続いているんです。このシリア内戦の背景には、アサド政権の独裁的な統治、社会構造の不平等など、さまざまな要因が絡み合っています。
ロシアのシリア軍事介入と背景
ロシアの介入は、シリア内戦に大きな影響を与えそうですね。
公開日:2015/10/12
✅ ロシアのプーチン大統領は、シリア空爆の目的はアサド政権の安定化と政治的な妥協が可能な状況作りであり、テロ組織がシリアを支配することを防ぐためだと主張しました。
✅ ロシア軍は9月30日からシリア領内への空爆を開始し、ISの拠点だけでなく、穏健派の反政府勢力も標的にしているとの批判が出ています。
✅ ロシアの介入によりシリア政府軍は反政府勢力に対して優勢になりつつあり、反政府勢力側は、ロシアとアサド政権の連携に危機感を募らせています。
さらに読む ⇒BBC Home - Breaking News, World News, US News, Sports, Business, Innovation, Climate, Culture, Travel, Video & Audio出典/画像元: https://www.bbc.com/japanese/34502521ロシアのシリア介入は、ISの脅威に対する国際的な協力の一環とは言え、アサド政権への支援とも見なされています。
複雑な問題ですね。
2015年9月30日からロシアはシリアで軍事作戦を開始し、過激派組織「イスラム国(IS)」と戦うと主張しています。
しかし、西側諸国はロシアの目的がシリア政府の保護だと批判しており、シリアでのロシアの介入は民間人の犠牲を生み出していると非難しています。
ロシア当局は、シリアでの軍事介入はテロリストの脅威からロシアを守るためであり、IS戦闘員がロシアに侵入するのを防ぐために必要な措置だと主張しています。
また、ロシアはシリアでの軍事介入によって国際的な影響力を高め、欧米諸国との対話を再開させることができたとも主張しています。
シリアでの軍事介入は、ロシアの政治的地位を向上させ、国際的な影響力を回復するための戦略的一部分であるとされています。
また、ロシアはISとの戦いを理由に軍事介入を正当化していますが、その目的には、シリア政府の保護や欧米諸国との関係改善なども含まれていると考えられます。
そうやな。ロシアは、シリアでの軍事介入を通じて、自国の影響力を拡大しようとしているとも考えられています。
ロシアとシリアの深い繋がり
ロシアとシリアは長い間、深い関係にあるんですね。
✅ ロシアとシリアの関係は、1950年代のソ連時代から始まり、兵器供給やシリア人留学生の受け入れなどを通じて、深い人間的な絆で結ばれている。特に、シリア大統領であるバシャール・アサドの父であるハーフェズ・アサドをはじめとする多くのシリア人が、ソ連で軍事訓練や留学を受けており、ロシアには数万人のロシア系シリア人が存在する。
✅ ロシアは、ソ連崩壊後も中東地域への影響力を維持するために、シリアとの関係を重視しており、プーチン大統領は、シリア問題においてロシア系同胞の安全確保を重要なポイントと考えている。
✅ ロシアがアサド政権を支援する背景には、ロシア系同胞の安全確保の他に、地中海へのアクセス確保、アメリカに対抗する戦略的な位置づけ、軍事基地の利用など、ロシアの国家利益が大きく関与している。
さらに読む ⇒Yahoo!ニュース出典/画像元: https://news.yahoo.co.jp/articles/c53c9b84e723913fd5ea71f9b42e39408cc7ee7cロシアとシリアの関係は、歴史的に深く、軍事的な協力関係も強固です。
ロシアにとって、シリアは地中海へのアクセスを確保するうえでも重要な国です。
ロシアとシリアの関係は、1950年代のソ連時代に遡り、兵器供給を通じて深まりました。
多くのシリア人がソ連で訓練を受け、中には後のシリア大統領であるハーフェズ・アサドもいました。
留学中にロシア女性と結婚したシリア人も多く、現在も数万人のロシア系の人々がシリアに住んでいます。
ロシアは、こうした人間的な絆に加え、地中海へのアクセスや軍事基地、そしてアサド政権との協力関係などを背景に、シリア問題に深く関与しています。
プーチン大統領は、ロシア系住民の安全確保を重要視しており、彼らの保護を理由にシリアへの軍事介入を決断したと考えられます。
ロシアの介入は、中東情勢を複雑化させる可能性がありますが、ロシアは、アサド政権の存続を重要な利益として考えているため、今後も介入を継続していく可能性が高いです。
ええ。ロシアにとって、シリアは地中海へのアクセスを確保するうえでも重要な国です。また、ロシアはシリアに軍事基地を保有しており、中東地域への影響力を維持するためにも重要な国です。
反政府勢力の攻勢とアサド政権の危機
反政府勢力の攻勢は、アサド政権にとって大きな脅威ですね。
公開日:2024/12/08
✅ シリア内戦で反体制派を率いる「ハヤト・タハリール・シャム」(HTS)は、アルカイダから分離し、米国や国連からテロ組織に指定されています。HTSは、政権打倒を目標とし、シリア北部イドリブ県を拠点に「シリア救国政府」を設立しています。
✅ HTSは、最大3万人の戦闘員を抱え、石油などの資源管理を通じて一定の経済力を持っていますが、キリスト教徒や少数民族も安全に暮らせるとしているなど、穏健なイメージをアピールしています。
✅ シリアでは、アサド政権による強権的な支配が続き、内戦では政府軍による激しい空爆や政治犯への拷問などが行われてきました。HTSが制圧した地域では、アサド政権からの解放を祝う市民の姿も見られますが、反体制派は多様であり、ISも勢力を拡大しているため、政権打倒後も混乱が続く可能性があります。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20241208/k00/00m/030/066000c反政府勢力は、アサド政権を倒すために、懸命に戦っています。
しかし、反政府勢力の中に、ISのような過激派組織も含まれているため、政権が交代したとしても、混乱が続く可能性もあります。
シリアで、反政府勢力によるアサド政権への攻撃が激化し、アレッポの城塞を掌握するなど、驚くべき展開を見せています。
反政府勢力「ハヤト・タハリール・アル・シャーム機構(HTS)」は、トルコ国境沿いの支配地域イドリブ県を離れ、アレッポへの攻撃を開始しました。
わずか数日で、アレッポの城塞を掌握したとされ、ソーシャルメディアに戦闘員たちの画像が投稿されています。
HTSは武装勢力アルカイダにルーツを持つ組織ですが、アルカイダから決別し、イメージ刷新を進めています。
攻撃を「侵略撃退作戦」と呼び、聖戦主義的な言葉やイスラム主義的な言及を避けるなど、中立的な表現を用いています。
ロシアは反政府勢力に対する空爆を行っていますが、ウクライナでの戦争の影響もあり、軍事力は限られています。
この攻撃により、アサド政権はかつての支配力を失いつつあり、シリア内戦の終結は依然として不透明な状況です。
ええ、反政府勢力は、アサド政権を打倒するために、様々な勢力が入り乱れて戦っています。状況は非常に複雑です。
ダマスカス制圧とアサド政権の崩壊
反政府勢力の攻勢は、アサド政権の崩壊に繋がってしまうのでしょうか?。
公開日:2024/12/07
✅ シリア内戦で反政府勢力が攻勢を強め、第3の都市ホムスから数万人が避難している。反政府勢力は1週間でホムスの郊外に到達し、北部ハマを制圧後、首都ダマスカスへの進軍を継続している。ロシア政府は自国民にシリアからの出国勧告を発表した。
✅ 南部ダルアー県では、反政府勢力が県内の約9割を掌握し、政府軍は残りの地域のみを支配している。反政府勢力はダルアー県の政府軍撤退と軍高官の安全な首都への帰還について合意したとされる。ダルアー県はヨルダン国境の主要通貨地点であり、2011年の反政府デモの中心地でもあった。
✅ 反政府勢力の攻勢は、アサド政権がこれまで支援してきたロシアとイランの支援が減っていることが背景にある。ロシアはウクライナでの戦争に集中しており、イランを支えてきたヒズボラはイスラエルの攻撃によって弱体化している。トルコは反政府勢力を支援しており、エルドアン大統領はアサド大統領に反政府勢力との政治的合意を結ぶよう促している。
さらに読む ⇒シリア反政府勢力、主要都市ホムスに迫る 南部でも現地勢力が拠点掌握か Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン)出典/画像元: https://wedge.ismedia.jp/articles/-/35955?layout=b反政府勢力の攻勢は、アサド政権にとって大きな脅威です。
ロシアやイランの支援が減っていることも、アサド政権にとって厳しい状況です。
2024年12月8日、シリアの反政府勢力は首都ダマスカスを制圧し、バッシャール・アル・アサド大統領は国から脱出したとされています。
反政府勢力はテレビを通じて、ダマスカスが解放され、アサド大統領が倒されたと発表しました。
反政府勢力は、イスラム武装勢力ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS)が主導し、11月下旬に北部アレッポを制圧した後、電光石火で南下しました。
HTSは、アルカイダと決別した組織であり、シリア北西部のイドリブ県に権力基盤を確立しています。
今回の反政府勢力の攻勢によって、シリア内戦は新たな局面を迎えたと言えます。
わー、ほんまに、アサド政権の崩壊は時間の問題なんかな?
以上、シリア内戦の現状についてお伝えしました。
ロシアのシリア軍事介入は、アサド政権を救うことができるのでしょうか?今後の展開に注目です。
💡 ロシアのシリア軍事介入は、アサド政権を支援する目的で行われている。
💡 シリア内戦は、長期化しており、多くの犠牲者が出ている。
💡 ロシアのシリア軍事介入は、国際社会に大きな影響を与え、中東情勢を複雑化させている。