シャーム解放機構、シリアを制圧!? アサド政権崩壊の真相シリア内戦、新たな支配者とは!!?
💡 シリア第4の都市ハマー市がシャーム解放機構によって制圧された。
💡 シャーム解放機構は、シリア内戦で台頭した反体制派の武装勢力である。
💡 シリア内戦は、アサド政権の崩壊と新たな支配者の出現という新たな局面を迎えている。
それでは、最初の章から詳しく見ていきましょう。
ハマー市の陥落
ハマー市の陥落は、シリア内戦の新たな局面を象徴する出来事と言えるでしょう。

✅ シャーム解放機構(シリアのアル=カーイダ)が主導する「攻撃抑止」軍事作戦局が、12月5日にシリア第4の都市ハマー市を制圧した。
✅ シャーム解放機構指導者のジャウラーニーは、ハマー市制圧を宣言し、メッセージ映像を公開した。
✅ シリア政府は、民間人の生命を守るためにハマー市から部隊を再配置したと発表した。
さらに読む ⇒Yahoo!ニュース出典/画像元: https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/86cab30a67ed7e4500f37fc3126e7b4e8d82b87fシリア政府は、ハマー市からの撤退を余儀なくされたわけですね。
2024年12月5日、シャーム解放機構(シリアのアル=カーイダ)が主導する『攻撃抑止』軍事作戦局は、シリア第4の都市ハマー市を制圧しました。
これは、イドリブ市(2015年3月)とアレッポ市(2024年11月)に続く、シャーム解放機構主導の反体制派による3番目の県庁所在地掌握となります。
同作戦局は12月4日午後6時にはハマー市周辺の複数の村を占領し、午後8時にはシャーム解放機構の精鋭部隊であるアサーイブ・ハムラー(赤い鉢巻き)部隊がハマー市北西部のハッターブ村一帯でシリア軍兵士50人以上を殲滅したと発表しました。
翌12月5日午前11時14分にハマー市への進攻を開始し、午後2時46分にハマー市内複数地区を解放、午後2時53分にハマー中央刑務所に突入し、収監者数百人を解放、午後2時57分にシリア軍第25特殊任務師団を打破したと発表しました。
シャーム解放機構指導者のアブー・ムハンマド・ジャウラーニーは、午後3時17分にハマー市民に向けたメッセージ映像を公開し、ハマー市への進入を開始したことを発表しました。
シリア国防省は、12月5日午後4時35分にシリア軍が首都ダマスカス県上空で無人航空機2機を撃墜したと発表しました。
反体制派系サイトのサウト・アースィマは、「攻撃抑止」軍事作戦局所属の複数の無人航空機がダマスカス郊外県に飛来し、シリア軍防空部隊がこれを迎撃したと伝えています。
シリア政府は、ハマー市に対するテロ組織の激しい攻勢を撃退するために激戦を繰り広げてきたが、市街戦に巻き込まれないよう、ハマー市に駐留していた部隊を再配置し、市外に展開したと発表しました。
いやー、これは衝撃的な展開やな。アサド政権、ついにここまで追い詰められたんか。
シャーム解放機構:その歴史と現状
シャーム解放機構の台頭を、どのように捉えるべきか、難しい問題ですね。
公開日:2024/12/10

✅ シリア内戦でアサド政権を崩壊に導いた反体制派の主力組織「シャーム解放機構」(HTS)は、アルカイダ系イスラム過激派組織「ヌスラ戦線」を前身とし、2011年以降のシリア内戦で台頭した。
✅ HTSは、米国などから国際テロ組織に指定され、当初はイスラム法の厳格な運用による統治を主張し、少数派の弾圧などから批判されていたが、近年は勢力圏拡大を図り、アサド政権打倒を掲げている。
✅ 今年11月下旬には攻勢を強め、主要都市を相次いで制圧し、今月8日には首都ダマスカス「解放」を宣言した。HTSは、アサド政権打倒とともに、各勢力と連携した新政権樹立を目指している。
さらに読む ⇒時事ドットコム:時事通信社が運営するニュースサイト出典/画像元: https://www.jiji.com/jc/article?k=2024120900886&g=intシャーム解放機構は、シリア内戦で重要な役割を果たしていることは間違いないでしょう。
シャーム解放機構(HTS)は、シリア内戦で台頭した反体制派の武装勢力です。
元々はアルカーイダ系組織「ヌスラ戦線」から生まれ、シリア北西部のイドリブ県を中心に勢力を拡大しました。
HTSは、アサド政権に対する抵抗勢力として活動し、イドリブ県を事実上支配しています。
指導者であるアブー・アル=イザ・アル=ジャウラニ氏は、組織の活動を主導し、過激な思想を掲げながらも、政治的な影響力も持ち合わせています。
HTSは、米国や欧州諸国から「テロ組織」として認定されており、国際社会から批判を受けています。
一方で、シリア内戦の複雑さから、アメリカは時折、HTSと直接接触を持つ場面も見られます。
ロシアやイランなどアサド政権を支持する国々はHTSを非難し、シリア政府との対話を推進しています。
シリア内戦の終息に向け、HTSは他の反体制派や地域の国々との協力を模索することになると予想されます。
特に、シリアの復興を目指す国際社会との関係が注目されます。
しかし、HTSの過激な思想や米国との関係など、多くの課題が残されており、今後のシリア情勢はいまだ不透明です。
こりゃ、ええとこ取りやな。アサド政権も倒して、自分らで新しい国つくる気やな。
シリア内戦の終結と新たな支配
シリア内戦の終結は、まだ見通せない状況ですね。
公開日:2024/12/15

✅ シリアのアサド政権が崩壊し、旧反体制派主導の暫定政権が樹立されたが、政権移行は課題山積で、将来像は不透明である。
✅ トルコは旧反体制派を支援し、クルド人勢力への攻撃を強めている。米国はクルド人勢力を支援しており、緊張が高まっている。
✅ イスラム国は、シリア内戦の混乱に乗じて勢力を拡大する可能性があり、米国の懸念も高まっている。また、ロシアやイランが旧反体制派とどのように向き合うのか、今後の動向が注目される。
さらに読む ⇒読売新聞オンライン : ニュース&お得サイト出典/画像元: https://www.yomiuri.co.jp/world/20241215-OYT1T50005/シリア内戦は、国際社会の関与が複雑に絡み合っているため、簡単には終結しないでしょう。
2024年12月8日、シャーム解放機構(旧ヌスラ戦線)率いるイスラーム過激派諸派がダマスカスを制圧し、シリア政府は崩壊しました。
アサド大統領はダマスカスを脱出し、残された政府はシャーム解放機構との協議会にて権限移譲し、平和的な新政府発足を目指しています。
クルド民族主義勢力は政府軍撤退を受けユーフラテス川右岸を制圧、トルコ軍との戦闘が激化しています。
一方、アメリカ軍は「イスラーム国」対策としてシリアに留まり、イスラエル軍はシリア領内施設を攻撃し、ゴラン高原の占領を進めています。
シリアは各国の干渉と勢力争いの舞台となり、シリアの主権・領土の統一は完全に失われました。
イスラーム過激派が支配する体制確立が予想され、諸外国はテロ対策と矛盾する復興支援という課題に直面しています。
シリア社会はイスラーム過激派に迎合的な態度をとっていますが、経済危機や社会不安が深刻化すれば、関係は破綻する可能性もあります。
うーわ、こりゃ大変やな。シリア、どうなるんやろ。
アレッポ攻勢:その背景と現状
アレッポ攻勢は、シリア内戦の激化を物語る出来事です。
公開日:2024/12/01

✅ シリア北部のアレッポで、シャーム解放機構(旧ヌスラ戦線)が主導する反体制派の大規模な攻撃が発生し、シリア軍兵士数十人が死亡した。
✅ 反体制派はアレッポの大部分に侵入し、空港も掌握した。ロシア国防省はシリア軍を支援するため反体制派への攻撃を行ったと発表した。
✅ 米国は、シリア政府が政治的プロセスを拒否し、ロシアとイランに依存していることが今回の状況を引き起こしたと指摘し、緊張緩和と政治的プロセスを求めている。
さらに読む ⇒ロイター | 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/world/security/P4ZGKVC6DRMMLN4RBMJNT3HS4A-2024-12-01/アレッポは、シリア内戦で重要な戦略拠点となっているため、今後の動向が注目されます。
2024年11月27日、シャーム解放機構(旧称はヌスラ戦線)は、アレッポ県南西部、イドリブ県東部で政府軍に対し「侵略抑止」攻勢と称する大規模な攻勢を実施しました。
攻勢に参加したのは、国連でテロ組織に指定されているトルキスタン・イスラーム党などその他のイスラーム過激派も含まれ、12月3日にはハマ県とアレッポ市を結ぶM5道路、アブー・ズフール空軍基地、アレッポ市の大半、アレッポ国際空港、サフィーラ市などの要衝を占拠しました。
シリア政府は、ロシア、イラン、イラクに支援を要請し、これらの国からの増援部隊の一部はすでにシリアに入っています。
また、サウジ、UAE、エジプト、レバノン、オマーンなどのアラブ諸国から支持を取り付けました。
シリア政府は、2011年からのシリア紛争でロシア、イラン、ヒズブッラー、イラクの民兵諸派などの支援を受け、2020年春の時点でシャーム解放機構らイスラーム過激派諸派をイドリブ県北西部、トルコの占領地をアレッポ県北部、ラッカ県とハサカ県北部に抑え込み、戦線を固定することに成功していました。
しかし、2023年10月7日のパレスチナでの「アクサーの大洪水」攻勢後のイスラエルと「抵抗の枢軸」陣営との交戦で、ヒズブッラーやイランの戦力がそちらに引き抜かれたことにより、軍事力が低下していました。
また、シリアの経済的苦境による正規軍の弱体化、政治・経済・社会の復興や再編のため、戦闘が激しかった際に動員した親政府民兵の動員解除の進行も今般の状況に至った原因として見落としてはならないでしょう。
一方、大戦果を挙げたシャーム解放機構などのイスラーム過激派諸派は、2023年の震災や避難民を含む一般のシリア人の苦境をよそに、トルコ経由で確実に資源を調達して戦力を増強してきた模様です。
今般の攻勢でも、様々な形式の無人機を多数運用する動画を配信しており、イスラーム過激派に資源を供給する当事者が依然として多いことを示唆しています。
アレッポは、かつてシリアの経済の中心地やったんやけどなぁ。
HTSの穏健化:現実か偽装か
HTSの穏健化は、今後のシリア情勢を大きく左右する可能性があります。
公開日:2024/12/09

✅ 「ハヤト・タハリール・シャム」(HTS)は、アルカイダ系のイスラム過激派組織として、シリア内戦でアサド政権打倒を目指し、大規模攻勢を仕掛けている。
✅ HTSは、アルカイダとの関係を絶ち、シリア北西部イドリブ県で「シリア救国政府」を設立し、支配地域での統治を強めている。最大3万人規模の戦闘員を擁し、石油などの資源も管理しており、一定の経済力を持つ。
✅ HTSは、米国や国連などからテロ組織に指定されているが、ジャウラニ指導者は、キリスト教徒や少数民族もHTSの統治下では安全に暮らせると主張し、政権打倒後は「国民に選ばれた議会」を設立する考えを示している。しかし、シリアではクルド人組織やISなど、多様な反体制派が勢力を維持しており、アサド政権打倒後も、反体制派がまとまるのは容易ではない。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20241208/k00/00m/030/066000cHTSの真意は、今後の行動を見守る必要があります。
シャーム解放機構(HTS)は、シリア内戦でアサド政権打倒を目指し、かつてはアルカイダと関係のあったイスラム過激派組織ですが、近年はアルカイダとの関係を断絶し、穏健化を目指しています。
HTSは包括性と団結を訴え、平和的な政権移行を呼びかけており、シリアの宗教的・民族的少数派を安心させるメッセージを発信しています。
民族主義的な勢力としてのイメージを売り込み、最近のメッセージは外交的かつ融和的なトーンになっています。
しかし、HTSが本当に穏健化しているのか、それとも見せかけだけなのかは今後の動向を見守る必要があるでしょう。
また、HTSはあくまでも旧ヌスラ戦線の名前を変えた組織であり、旧ヌスラ戦線の親アルカイダ派は「フッラス・アル=ディーン」として活動を続けています。
フッラス・アル=ディーンこそが、シリアにおけるアルカイダの正式な拠点です。
HTSは穏健化を目指す姿勢を見せていますが、その姿勢が続くのかどうかが、新生シリアの未来を左右する大きな要素となるでしょう。
もし、HTSが穏健化を装っていただけだった場合、シリアに再び戦乱が巻き起こる可能性も懸念されます。
ホンマに穏健化したんかな?口だけちゃうんかな?
シリア内戦は、アサド政権の崩壊とシャーム解放機構の台頭を迎え、新たな局面を迎えています。
今後の動向は、シリアのみならず、国際社会全体にとって大きな関心事となるでしょう。
💡 シリア内戦は、アサド政権の崩壊とシャーム解放機構の台頭を迎え、新たな局面を迎えている。
💡 シャーム解放機構は、シリア北西部イドリブ県を支配し、勢力を拡大している。
💡 今後のシリア情勢は、シャーム解放機構の動向が大きく左右される可能性が高い。