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国威発揚は進化したのか?現代社会における新しい愛国主義の姿とは!?

国威発揚は進化したのか?現代社会における新しい愛国主義の姿とは!?

📘 この記事で分かる事!

💡 現代社会における国威発揚の事例を、日本国内だけでなく世界各地で紹介しています。

💡 国威発揚が、政治、経済、文化など様々な分野に影響を与えている現状を分析しています。

💡 SNS時代における情報操作やプロパガンダの現状と、その影響について警鐘を鳴らしています。

それでは、第一章から詳しく見ていきましょう。

国威発揚の広がり 世界各地で目撃する「新しい愛国」

戦前の国威発揚が、現代社会においてどのように受け継がれているのか、興味深く感じました。

国威発揚の回顧と展望(特別篇) 記念碑めぐりのすゝめ
国威発揚の回顧と展望(特別篇) 記念碑めぐりのすゝめ

✅ 辻田真佐憲さんの新著「戦前」の正体──愛国と神話の日本近現代史』は、明治以降の神武天皇リバイバルや「八紘一宇」というスローガンの盛り上がりをはじめとするさまざまな国威発揚の事象を検証し、「戦前」とはなんだったのかをあらためて捉え直す力作である。

✅ 同書では、辻田さんが全国を旅して撮影した記念碑や銅像の写真がふんだんに掲載されており、特に神武天皇上陸の記念碑をめぐる体験談では、戦前の記念碑がいかに険しい場所に建てられているか、そしてその訪問が現代人にとっていかに困難であるかが語られている。

✅ 記事では、記念碑めぐりをする際の具体的なテクニックとして、タクシーを積極的に利用すること、特に珍しい記念碑ほど人しれぬ山奥にたたずんでいるため、タクシーを途中で帰らずに目的地まで利用することが重要だと強調している。

さらに読む ⇒ webゲンロン出典/画像元: https://webgenron.com/articles/genron014_08

歴史的な背景や現在の状況を丁寧に解説しており、とても分かりやすかったです。

本書は、『ルポ国威発揚「再プロパガンダ化」する世界を歩く』と題し、辻田真佐憲氏が世界各地で国威発揚を目的とした場所や活動を2年半にわたって取材したルポルタージュです。

著者は、戦後タブー視されてきた「靖国」や「軍神」の銅像、トランプ氏の崇拝、故安倍晋三氏の神格化など、様々な事例を通して、政治的プロパガンダが「上から」だけでなく、「下からの熱意」によって浸透している現状を示しています。

本書では、アメリカ、インド、ドイツ、フィリピンなど世界各地を巡り、トランプタワー、台湾の紅毛港保安堂、安倍神像神社、統一の像、靖国神社、ヴェーヴェルスブルク城、尖閣神社、軍艦島など、様々な場所を徹底取材しています。

そうですね、この本を読めば、戦前の思想や行動が現代社会にどのように影響を与えているのか理解できますね。

聖地巡礼と国家の威光 民間レベルで広がる国威発揚

安倍元首相の政策決定過程を詳しく知ることができ、貴重な資料だと思いました。

船橋洋一著『宿命の子 安倍晋三政権クロニクル』上下巻 10月22日(火)刊行&10月11日(金)電子書籍版先行配信!
船橋洋一著『宿命の子 安倍晋三政権クロニクル』上下巻 10月22日(火)刊行&10月11日(金)電子書籍版先行配信!

✅ 船橋洋一氏による安倍晋三政権の政策決定過程の舞台裏を描いたノンフィクション「宿命の子 安倍晋三政権クロニクル」上下巻が10月22日に発売される。

✅ 本書は、安倍元首相へのロングインタビューと、主要閣僚や官邸官僚などキーマンの肉声を基に、権力中枢のあり様を描き出す。

✅ アベノミクス、平和安全法制、天皇退位など、重要政策決定過程を克明に描写し、人事や長期政権の終焉など、安倍政権の内部事情を多角的に解説する。

さらに読む ⇒PR TIMES|プレスリリース・ニュースリリースNo.1配信サービス出典/画像元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000529.000043732.html

権力中枢のあり様を、インタビューや肉声を通して迫る内容で、とても興味深いですね。

国威発揚は、歴史上の人物だけでなく、政治家、企業、文化など多岐にわたっており、民間レベルでの「聖地巡礼」的な熱意が、国家の威光を再構築する力となりうる可能性を指摘しています。

例えば、岡山県に神武天皇像が建立されたり、長野県に安倍晋三元首相を神として祀る神社が創建されたりと、国威発揚は具体的な形で現れています。

さらに、インドのモディ首相主導で建立された世界一の巨像や、ニューヨークのトランプタワー周辺で販売されているトランプ前大統領のグッズなど、国威発揚は世界的な現象となっています。

おおきに!この本を読んだら、安倍政権の内部事情がよーく分かりましたわ!

領土問題と歴史認識 国威発揚と密接に関わる課題

国威発揚が、歴史認識や領土問題とも深く関わっていることがよく分かりました。

いま、世界中で発生している「国威発揚」現象…その「ヤバすぎる実態」(現代ビジネス)
いま、世界中で発生している「国威発揚」現象…その「ヤバすぎる実態」(現代ビジネス)

✅ 著者は2年半かけて日本と世界35ヵ所以上の「戦場」を調査し、国威発揚が博物館、史跡、公園、看板、説明文、銅像、記念碑、お土産、落書きなど、日常の風景に幅広く散らばっていることを発見した。

✅ 具体的には、日本国内では神武天皇像、安倍晋三を神として祀る神社、靖国問題に関する仏教版の靖国や関西の靖国、北方領土を望む北海道の根室市、竹島が属する島根県の隠岐の島町、尖閣諸島が属する沖縄県の石垣市などを訪れた。

✅ 海外では、インドのモディ首相の巨像、ニューヨークのトランプ元大統領のグッズ、歴史認識問題を考えるためにイタリア、ベトナム、フィリピンなどを訪れ、国威発揚が世界的に広がっている現状を調査した。

さらに読む ⇒Yahoo!ニュース出典/画像元: https://news.yahoo.co.jp/articles/885fd123238867cbc02765df0a8c088ec95edec9

世界各地での国威発揚の実態を、豊富な事例を交えて分かりやすく紹介しています。

靖国神社や北方領土、竹島、尖閣諸島といった領土問題も、国威発揚の重要な要素となっています。

また、歴史認識問題に関しては、ドイツの陰に隠れがちなイタリアや、中国や韓国に比べて注目度の低いベトナムやフィリピンなども、それぞれの国における国威発揚の現状を調査する必要があります。

私たちが普段何気なく見ている風景にも、国威発揚が隠れているんですね。

情報戦の舞台 インターネットとSNS時代の国威発揚

インターネットやSNSが、国威発揚にどのように使われているのか、考えさせられました。

ルポ国威発揚 「再プロパガンダ化」する世界を歩く 通販
ルポ国威発揚 「再プロパガンダ化」する世界を歩く 通販

✅ 本書は、著者が日本国内だけでなく、アメリカ、インド、ドイツ、フィリピンなど世界各地を実際に訪れ、歴史や文化が武器となり、記念碑や博物館が戦場となるような「国威発揚」の現状を徹底取材したルポルタージュである。

✅ 著者は、各国の国威発揚の事例を挙げながら、歴史や文化がどのように政治的に利用されているのか、そして現代社会において「新しい愛国」がどのように形成されているのかについて考察する。

✅ SNS時代の情報拡散やナショナリズムの高まりを背景に、現代社会における「国威発揚」の現状と、その背後にある思想や構造を解き明かし、読者に考えさせる内容となっている。

さらに読む ⇒セブンネットショッピング|本・雑誌・CD・DVD 通販出典/画像元: https://7net.omni7.jp/detail/1107557562

現代社会における情報戦の実態を、詳細な調査に基づいて明らかにしています。

現代の国威発揚は、インターネットやSNSを通じて巧妙に情報操作を行うことで、人々の感情に訴えかけ、国家への忠誠心を煽る傾向があり、私たちの生活のあらゆる場面に浸透しています。

博物館、史跡、公園、看板、銅像、記念碑、お土産、インターネット上の情報など、あらゆるものが国威発揚の舞台となり得るのです。

情報操作って怖いなぁ。SNSで流れてくる情報は鵜呑みにしちゃダメだな。

新たな課題と展望 歴史認識とナショナリズムの複雑化する世界

中国におけるSNS上のナショナリズムの台頭は、今後の国際関係に大きな影響を与える可能性がありますね。

中国で先鋭化 ネット愛国主義:日本経済新聞
中国で先鋭化 ネット愛国主義:日本経済新聞

✅ 中国では SNS 上で個人のインフルエンサーによるナショナリズムが急増しており、その影響力は官製メディアの 14 倍を超えるほどになっている。

✅ ネット愛国者は政府の政策への不満や国際的な問題に対して過激な反応を示し、時には反発する政府に対しても批判的な態度をとる。これは政府が統制しづらいリスクを生み出し、中国共産党の支配に影響を与える可能性がある。

✅ 中国の SNS 上でのナショナリズムの高まりは、政府の政策への影響力を持つだけでなく、国際的な企業や政府が中国とどのように付き合うかにも影響を与える。今後、中国共産党はこの新たなナショナリズムの勢力とどのように向き合うのかが注目される。

さらに読む ⇒日経ビジュアルデータ出典/画像元: https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/china-social-media/

歴史認識とナショナリズムの関係について、改めて考える必要があると思いました。

本書は、戦後80年という節目に、歴史認識や国家イメージの形成について、改めて深く考えるきっかけを与えてくれるでしょう。

特に、歴史と文化が情報戦の武器となり、政治的な動員のための旗幟として使われる現状に警鐘を鳴らし、愛国という名のもとに進行する「新しいプロパガンダ」の真実を見極めることの重要性を訴えています。

中国のネット愛国者って、政府よりも影響力があるんやね。ホンマに怖いなぁ。

現代社会における国威発揚は、複雑で深刻な問題であることが分かりました。

🚩 結論!

💡 歴史認識や領土問題、情報操作など、様々な課題が浮き彫りになりました。

💡 国威発揚は、政治や経済、文化など様々な分野に影響を与えていることが明らかになりました。

💡 現代社会において、情報リテラシーや批判的思考がますます重要になっていると感じます。