田島道治の『拝謁記』が語る昭和天皇の素顔?昭和天皇の驚くべき発言とは!?
昭和天皇の秘められた言葉、そして戦後日本の真実。田島道治「拝謁記」が明かす、天皇の戦争責任、退位への思い、そして戦後日本の政治と社会の舞台裏。貴重な史料が語る、忘れられた歴史の真実。
💡 昭和天皇の率直な人物評や憲法改正に関する発言が記録されている
💡 戦後象徴天皇の制度形成や、昭和天皇自身の歴史認識がわかる
💡 田島道治文書の研究成果や公開情報が紹介される
それでは、詳しく見ていきましょう。
田島道治と「拝謁記」
田島道治の「拝謁記」は何を記録したのか?
天皇の発言と田島道治の見解
この拝謁記録は、昭和天皇の人物像を知る上で非常に貴重な資料ですね。
公開日:2023/09/27

✅ 本書は昭和天皇と初代宮内庁長官・田島道治との拝謁記録であり、天皇の率直な人物評や憲法改正に関する発言など、公表されれば大きな政治的波紋を呼ぶ内容が記されている。
✅ 天皇は皇太子や旧宮家の生活に対する深い関心を示すとともに、旧憲法下の君主時代を想起させるリアリスト的な一面も見せる。また、当時の政治状況への批判や共産主義勢力への警戒感を表明するなど、象徴天皇としての枠を超えた発言も見られる。
✅ 田島は天皇の政治的見解に対し、新憲法の規定に沿った行動を促し、天皇は徐々に君主としての意識を変えていく。本書は、象徴天皇のあり方が次第に明確になっていく様子が分かる貴重な史料である。
さらに読む ⇒読売新聞オンライン : ニュース&お得サイト出典/画像元: https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20220815-OYT8T50058/天皇の率直な言葉や、当時の政治状況への見解が読み取れて、とても興味深いです。
1948年から1953年まで初代宮内庁長官を務めた田島道治は、昭和天皇との拝謁記録を「拝謁記」として残しました。
この「拝謁記」は、天皇の発言を詳細に記録したもので、戦後象徴天皇の制度形成や、昭和天皇自身の歴史認識、戦争責任に対する見解、改憲・再軍備、共産主義、政治家、国際情勢に関する見解などが記されています。
また、敗戦後の皇室や皇族に関する昭和天皇の発言も多数収録されています。
田島道治は、1948年6月に宮内府長官に任命され、GHQの要求による宮内府の機構縮小や天皇側近の刷新など、激動の時代に宮中改革を担いました。
田島道治の「拝謁記」は、天皇の発言と田島道治自身の見解を詳細に記録したもので、戦後日本の政治と社会への影響を考察する上で貴重な史料となります。
ええ、田島さんの記録は、天皇の言葉だけでなく、当時の時代背景や政治状況も詳しく記されているので、非常に貴重な資料ですよ。
田島道治文書の研究成果
田島道治文書の研究成果は?
「昭和天皇拝謁記」全7巻刊行
田島道治文書、全7巻の完結、おめでとうございます!。
公開日:2023/07/12

✅ 田島道治が昭和天皇との拝謁記録をまとめた『昭和天皇拝謁記』が全7巻で完結。膨大な記録は、GHQ占領から独立回復、象徴天皇制度の形成に至る現代日本史の重要な史料として注目される。
✅ 編集作業は、田島の手帳の解読や刊行期限への対応など多くの困難を伴ったが、編集委員たちは現代史研究に不可欠な史料を世に送り出すことに成功。
✅ 本書は、昭和天皇の肉声や当時の政治状況、象徴天皇制度の形成過程などを詳細に記録しており、現代日本の歴史研究に大きな貢献を果たすだけでなく、今後の研究課題も提起している。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20230712/dde/014/040/003000c膨大な記録をまとめ上げるのは大変だったと思います。
現代史研究に不可欠な史料ですね。
田島道治文書は、2020年度から2023年度までの4年間、研究チームによって原文から翻刻され、解説を付して出版されました。
その成果として、『昭和天皇拝謁記』全7巻が刊行され、第77回毎日出版文化賞(企画部門)を受賞しました。
また、研究成果報告を兼ねたシンポジウム「昭和天皇と現代日本─『昭和天皇拝謁記』から考える─」を2022年9月9日に鹿児島県で開催し、一般向けに研究成果を公開しました。
さらに、田島道治文書の分析を通して明らかになったことをまとめた解説書『「昭和天皇拝謁記」を読む』の編集も進み、今夏に岩波書店から刊行予定です。
いやぁ、この資料をまとめ上げるのは、ほんまに大変やったやろなぁ。でも、現代史を知る上では、めちゃくちゃ貴重な資料やで!
昭和天皇の戦争責任と「反省」
昭和天皇は戦争についてどんな気持ちを抱いていた?
反省と自己弁護
昭和天皇が戦争への反省を表明しようとしていたというのは、驚きですね。

✅ 昭和天皇は、1952年の日本の独立回復を祝う式典で、戦争への後悔と反省を表明しようとしていましたが、当時の吉田茂首相の反対により、その発言は削除されました。
✅ 資料には、昭和天皇が退位を考えていたことや、改憲による再軍備の必要性を示唆していたことも記録されています。
✅ この資料は、昭和天皇が戦争についてどのように考えていたのか、そして当時の政治状況を理解する上で貴重な史料となります。
さらに読む ⇒沖縄タイムス+プラス | 沖縄の最新ニュースサイト | 沖縄タイムス社 | 沖縄タイムス+プラス出典/画像元: https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/459946戦争への責任について、天皇自身がどのように考えていたのか、改めて考える機会になりました。
「拝謁記」には、昭和天皇が戦争への「反省」の気持ちを表明したいとの意向を明らかにしていたことや、再軍備の必要性を繰り返し発言していたことなどがつづられています。
1952年5月、サンフランシスコ講和条約を受けた日本の独立回復を祝う式典での「おことば」で「反省」の気持ちを表明したいと田島氏に伝えたものの、当時の吉田茂首相の反対で削除されたとのやりとりが記録されています。
昭和天皇は戦争への「反省」を述べようとしたこと、それが首相の反対で「封印」されたことを示す史料です。
一方で、戦争の開始については「平和を念じながら止められなかった」「東条内閣の時ハ既ニ病が進んで最早(もはや)どうすることも出来ぬといふ事になつてた」(51年12月14日)などと繰り返し自己弁護を展開。
陸海軍の統帥者として侵略戦争に直接の責任を負っていたことへの自覚はまったくみられません。
また、南京虐殺事件(1937年)について「支那事変で南京でひどい事が行ハれてるといふ事をひくい其筋(そのすじ)でないものからウスウス聞いてはゐたが別ニ表だつて誰れもいはず従つて私は此事(このこと)を注意もしなかつた」と述べるなど、日本軍の蛮行を当初から知っていたことが記されています。
さらに、終戦にかんして「私ハ実ハ無条件降伏は矢張りいやで、どこかいゝ機会を見て早く平和ニ持つて行きたいと念願し、それには一寸(ちょっと)こちらが勝つたような時ニ其(その)時を見付けたいといふ念もあつた」(52年3月14日)という記述もあります。
1945年2月に近衛文麿元首相が早期終戦を上奏した際、「もう一度戦果をあげてから」と退けたことは知られていますが、天皇の肉声として「一撃講和論」が明らかになったのは初めてです。
ここには、体制維持(天皇制護持)を優先し、東京大空襲や沖縄戦、広島・長崎への原爆投下など筆舌に尽くし難い惨禍を招いたことへの反省はみじんもみられません。
ええ、戦争への反省って、天皇もホンマに考えてたんやなぁ。でも、なんで首相が反対したんやろ?
昭和天皇の退位に関する国民からの請願
昭和天皇は国民の退位請願をどう受け止めていた?
真剣に考えていた
国民からの請願、天皇は真剣に受け止めていたんですね。
公開日:2022/02/12

✅ 戦前銀行家、戦後大日本育英会会長という経歴の民間人出身で、占領政策が民主化、非軍事化から冷戦期の西側陣営の防波堤の役割に変わっていく時の昭和天皇側近であった田島道治が記した「拝謁記」は、天皇と個人的な感情を交え、天皇が他人に聞かれたくない内容まで書き残した貴重な記録である。
✅ 特に天皇は、東京裁判の判決について、広田弘毅、木戸幸一、重光葵などの量刑に疑問を呈し、鈴木貞一、橋本欣五郎、大島浩などは「死刑でなきは不思議」との感想を漏らすなど、人物評価も明確にしている。
✅ 天皇は皇太子の外遊について、英米へ行くことを必然だとしながらも、講和条約締結後に「情勢が許せば退位とか譲位とかいふことも考へらるゝので」と発言し、田島は感涙し、天皇も黙したままであったという。本書は、こうした感情の発露を正直に記録した貴重な史料であり、昭和天皇像の新たな側面を明らかにする。
さらに読む ⇒好書好日|Good Life With Books出典/画像元: https://book.asahi.com/article/14546538天皇の退位を真剣に考えていたというのは、驚きです。
「拝謁記」には、昭和天皇の退位に関する国民からの請願や、天皇がそれを真剣に受け止めていた様子が記録されています。
たとえば、1949年2月に寄せられた75歳の老人の退位請願について、田島氏は天皇に報告し、天皇は「腑に落ちない」と発言したことが記されています。
この記録は、天皇が民衆の声に耳を傾け、その内容を深く考えていたことを示唆しています。
天皇の退位って、当時ホンマに現実味があったんやなぁ。
田島道治の生涯と資料公開
田島道治の個人文書が公開されたのはいつ?
2023年12月15日
田島道治さんの生涯、そして資料公開、貴重な情報ですね。

✅ 本書は「昭和天皇拝謁記」という、天皇と側近たちの貴重な肉声を記録した史料を解説した書籍です。
✅ 天皇が戦争をどのように認識していたのか、象徴天皇制がどのように作られたのか、新しい天皇像・皇室像の模索、天皇を支えた人々について、それぞれの章で詳細に解説しています。
✅ 本書は、現代史の重要な史料である「昭和天皇拝謁記」を読み解くための副読本として、現代の天皇制を考える上で必携の書といえるでしょう。
さらに読む ⇒版元ドットコム出典/画像元: https://www01.hanmoto.com/bd/isbn/9784000616492田島道治文書の公開は、戦後史を理解する上で大きな意味を持つと思います。
田島道治は、愛知出身の政治家・実業家です。
東京帝国大学法科大学卒業後、愛知銀行、昭和銀行、日本産金振興、日本銀行、大日本育英会、貴族院議員、宮内府長官、宮内庁長官、ソニー会長などを歴任しました。
2023年11月に個人より寄託された田島道治の個人文書168点は、2023年12月15日から公開されています。
主な内容は、1949年から1953年の拝謁記、1944年から1968年の日記、平和条約発効並びに日本国憲法施行五周年記念式典のおことば案、草稿などです。
これらの資料は、昭和天皇、吉田茂との関係や戦後日本の政治、経済、社会の状況を理解する上で貴重な資料となります。
田島道治文書は、遺族の田島家と相談のうえ、国立国会図書館憲政資料室に寄託される予定です。
田島道治さん、ホンマにすごい人やなぁ。資料公開は、歴史を知る上でめちゃくちゃ重要やで!
田島道治の『拝謁記』は、昭和天皇の考えや行動を知る貴重な資料ですね。
💡 昭和天皇の率直な意見や人物評が記録されている
💡 戦後日本の政治状況や象徴天皇制度の形成過程が分かる
💡 田島道治文書は、現代史研究に重要な史料となる