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『東大ファッション論集中講義』は、ファッションが学問として認められるようになるまでの道のりを示す?「ファッションは浅い」という言葉から始まった、学問としてのファッション研究とは!?

『東大ファッション論集中講義』は、ファッションが学問として認められるようになるまでの道のりを示す?「ファッションは浅い」という言葉から始まった、学問としてのファッション研究とは!?

📘 この記事で分かる事!

💡 ファッション研究の始まりは、現代哲学の専門家からの「ファッションは浅い」という言葉から生まれた。

💡 ファッションは学問として認められるまでに、様々な困難や挑戦があった。

💡 ファッションは芸術や文化と密接に関連しており、現代において重要な研究対象となっている。

本日は、学問としてのファッション研究について、詳しく解説していきます。

ファッション研究への決意

ファッション研究というのは、今まで考えたことなかったですね。

ファッションを東大で考えた4日間 平芳裕子・神戸大大学院教授の23年の集中講義、書籍に:朝日新聞デジタル

公開日:2024/12/26

ファッションを東大で考えた4日間 平芳裕子・神戸大大学院教授の23年の集中講義、書籍に:朝日新聞デジタル

✅ 東京大学で開かれた「東大ファッション論集中講義」が書籍化されました。

✅ 著者は神戸大学大学院教授の平芳裕子氏で、ファッションという分野の多様性と複雑さについて考察しています。

✅ 書籍では、時代とともに移ろいゆくファッションを研究する意義や、ファッションが社会に与える影響について解説しています。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/DA3S16115076.html

「ファッションは浅い」という言葉、確かに耳にする機会は多いですが、それを研究対象にしようとする平芳先生の情熱に感銘を受けました。

平芳裕子氏は、東京大学大学院でファッション研究を始めたきっかけについて語っています。

それは、現代哲学の専門家から受けた「ファッションは浅い」という言葉でした。

この言葉は、平芳氏にとって、ファッション研究への強い決意と背景を形成する重要な要素となりました。

彼女は、この言葉に反論し、ファッションが人文系学問の研究対象として認められるように、研究への強い決意を固めました。

なるほど、ファッション研究のきっかけは、意外なところから生まれたんですね。

ファッション研究の歩み

ファッション研究は、時代とともに変化しているんですね。

DRESSTUDY(ドレスタディ)
DRESSTUDY(ドレスタディ)

✅ 本記事は、ドレススタディの第64号で、以下の内容を取り扱っています。

✅ 「既製服普及以前の衣料品の光景」、「アフリカの古着市場とローカルな流行におけるその影響」、「21世紀ファッションの〈メイカー〉とは―「ファッションは更新できるのか?会議」の議論と実践―」、「警察令にみる異性装の表徴」、「ポワレの挑戦:ドレスパターンとテキスタイルを手がかりとして―その4―」など、多岐にわたるテーマを扱っています。

✅ また、新収集品紹介、世界のファッション美術館の紹介など、情報満載の内容となっています。

さらに読む ⇒KCI|公益財団法人 京都服飾文化研究財団出典/画像元: https://www.kci.or.jp/publication/old-research-journal/

ドレススタディという学術誌があるんですね。

知らなかったです。

平芳氏は、自身の経験を通して、ファッションが人文系学問の研究対象として認められ始めた時期や、その背景にある困難について考察しています。

従来、ファッションは流行の刹那性、実用品としての日常性、女性性といった理由から学問として認められてこなかったとされています。

しかし、近年はカルチュラル・スタディーズや学術誌の創刊により、その地位を確立しつつあるという現状を説明しています。

ええ、ええ、ファッション研究は、ほんまに奥が深いんやなぁ。

ファッション研究の変遷

ファッションが学問として認められるまでには、長い道のりがあったんですね。

浅くて研究に値しないのが「ファッション」?【東大ファッション論集中講義】
浅くて研究に値しないのが「ファッション」?【東大ファッション論集中講義】

✅ ファッションは浅くて研究に値しないという当時の学問界の風潮に対し、著者は「ファッションが文化事象の解明において取り組むべき問題である」と確信し、研究を決意した。

✅ 著者は、大学院での経験を通して、ファッションが人文系学問の研究対象として登場した頃の状況を説明し、当時「ファッション」は美術や音楽などの他の芸術分野に比べて、学問として認められにくい状況にあったことを示す。

✅ 当時の学生は、現代芸術に関する英語の論集の講読授業で、自分の興味や専門に近いテーマを選択する中、著者は残った「ファッション」に関する論考を軽い気持ちで選択した。しかし、その後、複数の授業で「ファッション」に関するテーマを扱わなければならず、著者は「ファッション」を研究テーマとして選択せざるを得ない状況になった。

さらに読む ⇒webちくま出典/画像元: https://www.webchikuma.jp/articles/-/3636

ファッションを研究する難しさ、そして面白さが伝わってきます。

平芳氏は、自身の研究を通して、ファッションに対する自身の考え方が変化していった過程を紹介しています。

大学院での授業を通して、ファッションに対する理解を深め、研究者としての視点を獲得していったことを語っています。

さらに、ファッションが「婦女子のもの」として学問や芸術から遠ざけられてきた歴史について考察し、現代において学問として研究されるようになった経緯を丁寧に解説しています。

私、ファッションに興味があるんですけど、まさか学問になるなんて思ってもみなかったです。

『東大ファッション論集中講義』の概要

東大でファッションの講義が開かれるようになったんですね。

東京大学文学部史上初の講義を書籍化! 平芳裕子著『東大ファッション論集中講義』書評(評者:吉田寛)

公開日:2024/11/13

東京大学文学部史上初の講義を書籍化! 平芳裕子著『東大ファッション論集中講義』書評(評者:吉田寛)

✅ 本書は、東京大学で初めて開かれたファッションに関する集中講義を書籍化したもの。著者は、ファッションが学問として認められなかった歴史的背景を説明し、それが近年のカルチュラル・スタディーズやファッション・スタディーズの発展により変化してきたことを示す。

✅ 著者は、ファッションを「刹那性」「日常性」「女性性」という三つの理由から学問として扱われてこなかったと分析し、現代のファッション研究がこれらの偏見を克服してきたことを解説する。

✅ 本書は、ファッションを芸術としても捉えうる可能性を示すことで、芸術の概念や価値観について新たな視点を与えてくれる。また、ゲーム研究者である評者は、ファッションとゲームの研究において、従来の価値観からの脱却を促すような共通点を見出す。

さらに読む ⇒好書好日|Good Life With Books出典/画像元: https://book.asahi.com/jinbun/article/15504893

ファッションが芸術としても捉えられる、という考え方は新鮮ですね。

平芳氏は、東京大学文学部史上初のファッションに関する集中講義「東大ファッション論集中講義」の内容を書籍化しました。

本書は、西洋服飾史に平芳氏の主観が加わった読み応えのある内容で、東大生だけでなく、ファッションに興味を持つ一般読者にも理解しやすいように書かれています。

本書では、ファッションが学問になりうるのかという疑問に対し、ファッションは応用芸術であり、生地の価値や流行など様々な要素から分析できることを示しています。

この本、東大生だけでなく、一般の人にもオススメです。

ファッション研究の未来

ファッション研究は、社会との繋がりを生み出しているんですね。

拡張するファッション演習 分断・高齢化する社会にファッションが与えられる希望はあるか

公開日:2023/11/15

拡張するファッション演習 分断・高齢化する社会にファッションが与えられる希望はあるか

✅ 西尾美也さんと林央子さんは、ファッションを媒介とした活動を通して、それぞれ「アートワールド外」の人々との繋がりを生み出している。

✅ 西尾さんは、高齢者の方々と服作りのワークショップを行い、ファッションブランド「ニシナリヨシオ」を立ち上げ、林さんは、世代を超えた価値観の共有を重視し、様々なプロジェクトに取り組んでいる。

✅ 二人の共通点は、従来のファッション研究の枠を超え、新たな表現を探求することにある。西尾さんは大学での教育活動と作家活動、林さんは書籍編集とプロジェクト活動を通して、それぞれ異なる分野、世代の人々と協力し、ファッションを通じて社会との繋がりを生み出している。

さらに読む ⇒FASHIONSNAP ファッションスナップ出典/画像元: https://www.fashionsnap.com/article/urayasugeidai-interview/

ファッション学は、これからますます発展していくんですね。

本書は、ファッションの歴史や概念、研究動向について、基礎的な知識をわかりやすく解説しており、ファッション学の入門書としても最適です。

70年代生まれの若手研究者たちが、2000年代からファッション学の発展に貢献していることから、日本のファッション学は今後ますます発展していくことが期待されます。

平芳氏は、NHK文化センターで「3回で学ぶファッション文化史入門」オンライン講座を開催します。

この講座では、西洋近代から現代までのファッション史における象徴的なスタイルを取り上げ、社会や文化の変遷に伴う「ファッション」の役割の変化を紐解きます。

ファッション研究って、若い世代も活躍しているんですね。

本日は、ファッション研究の魅力について、ご紹介いたしました。

🚩 結論!

💡 ファッション研究は、今では学問として認められ、多くの研究者が活動しています。

💡 ファッションは、社会や文化を反映する重要な要素であり、今後も研究が進められていくでしょう。

💡 ファッション研究を通して、新たな視点や価値観が得られるかもしれません。