建築家・原広司の生涯と業績:雲を思わせる空中都市、梅田スカイビル、京都駅ビル…原広司の建築思想とは!?
集落調査から生まれた独自のデザイン!原広司の建築思想と代表作「梅田スカイビル」「京都駅ビル」を紐解く。近代建築の空間概念を超克した革新的な作品の数々を、写真と共に紹介。
💡 建築家・原広司の生涯と業績をご紹介します。
💡 原広司の建築思想を解説します。
💡 原広司の代表作である梅田スカイビルと京都駅ビルについて詳しく説明します。
それでは、第一章、建築家原広司の生涯と業績についてお話して行きます。
建築家原広司の生涯と業績
原広司はどんな建築家だった?
著名な建築家
原広司さんは、本当に素晴らしい建築家ですね。

✅ 建築家の原広司さんが、88歳で亡くなりました。
✅ 原さんは、梅田スカイビルや京都駅ビルなど、都市の顔となる巨大作品を手がけた建築家として知られています。
✅ 近代主義建築の「均質空間」を超えようとした建築家として、世界中の集落調査の経験や哲学、現代数学、宇宙論の知識を生かした設計で、多くの作品を生み出しました。
さらに読む ⇒Yahoo!ニュース出典/画像元: https://news.yahoo.co.jp/articles/0949b18855020a6a0628982b400b3fc7b832b837多くの都市に、個性的な建築物を残されました。
原広司は、1936年生まれの日本の建築家であり、東京大学名誉教授でした。
梅田スカイビル、京都駅ビル、札幌ドームなど、数々の著名な建築物を設計し、日本建築学会賞作品賞・大賞、村野藤吾賞などを受賞しました。
世界中の集落調査を基盤に、原広司+アトリエファイ建築研究所での設計活動を展開していました。
主な作品には、佐倉市立下志津小学校、飯田市美術博物館、つくば市立竹園西小学校、相鉄文化会館、梅田スカイビル、札幌ドームなどがあります。
1967年に『建築に何が可能か建築と人間と』を出版し、1987年には『集落への旅』を出版するなど、建築に関する多くの著書を執筆しました。
また、作家大江健三郎と友人であり、北川フラムの義理の兄でした。
2025年1月3日、88歳で亡くなりました。
そうですね。原さんの建築は、本当にスケールが大きくて、見ているだけで圧倒されます。
原広司の建築思想
原広司の建築は、どのような問題意識に基づいているのか?
近代の空間概念の批判
原広司の建築思想、深いですね。

✅ この記事は、建築理論家・原広司の著作『空間〈機能から様相へ〉』を題材に、1970年代後半の建築理論の状況と、原広司の理論が当時の建築界に与えた影響について考察しています。
✅ 特に、1968年の5月革命以降、建築理論は停滞し、新しい理論や考察よりも過去の理論の解説や引用が主流になったという当時の状況が語られています。その中で、原広司の「均質空間論」は、機能主義批判という点で、当時の主流であったレム・コールハースの『錯乱のニューヨーク』と共通するテーマを持つ一方で、異なる文脈と視点を持ち合わせていたことが指摘されています。
✅ また、この記事では、当時の学生であった西沢大良氏が、原広司の人柄に惹かれて『空間〈機能から様相へ〉』を読んだというエピソードが紹介され、原広司の理論が当時の学生にどのような影響を与えていたのかが明らかにされています。
さらに読む ⇒10+1 website|テンプラスワン・ウェブサイト出典/画像元: https://www.10plus1.jp/monthly/2013/12/-02.php建築理論家としての原広司さんの影響力の大きさが良く分かります。
原広司は、集落調査を通して得られた知見を建築設計に反映させており、彼の作品は、近代社会における空間のあり方や人間と空間の関係に対する深い洞察に基づいていると言えるでしょう。
彼は、近代の空間概念を批判し、均質空間の超克を目指しています。
原の建築は、ポストモダニズム建築と混同されることが多いですが、彼はポストモダニズムという概念には関心がなく、近代の空間概念の批判というより深い問題意識に基づいて設計を行っています。
本稿では、原の建築作品を通して、近代の空間概念の超克という課題を探求し、彼の思想と建築作品の深い関連性を明らかにします。
現代建築界に大きな影響を与えた建築家やなぁ。
大阪スカイビル:雲を思わせる空中都市
大阪スカイビルの特徴?
雲型デザインのツインタワー
梅田スカイビル、一度行ってみたいです!。

✅ 梅田スカイビルは、世界で唯一イギリスメディアの「世界の建造物トップ20」に選ばれた、地上40階、高さ173メートルの超高層ビルです。空中庭園展望台からは360度の眺望を楽しめ、美術館、映画館、飲食店街などがあり、一日中楽しむことができます。
✅ 建築家の原広司氏が設計した梅田スカイビルは、「空中都市」をコンセプトに、自然との共存をテーマとした新梅田シティの一部として開発されました。敷地内には風水思想を取り入れ、大小八つの穴が設けられ、空中庭園の中央には直径30メートル以上の穴、ビル2棟の間には広場「ワンダースクエア」、緑の空間「中自然の森」や「花野~新・里山~」など、街に幸運をもたらす「生気」が流れるようにと設計されています。
✅ 梅田スカイビルは自然環境を大切にし、地域とのつながりを重視しています。北側の「花野~新・里山~」では地元の小学生が田植えや稲刈りを体験し、南側の「中自然の森」では蛍が舞う姿が見られます。ワンダースクエアで開催される「ドイツ・クリスマスマーケット」は、梅田の冬の風物詩として多くの人々に親しまれています。これらの地域に開かれた活動が、梅田スカイビルの存在感を高めています。
さらに読む ⇒ 北区名所八十八景出典/画像元: https://osakakitakumap.net/88kei/article/p70梅田スカイビルは、まさに空中都市ですね。
大阪ステーションシティの北側に位置する「大阪スカイビル」は、原広司氏設計による独特なランドマーク建築です。
ミラーガラスで覆われたツインタワーは周辺の景色を映し出し、上部は雲のようなデザインの白い外壁が特徴です。
空中庭園を備え、地上部分には「ワンダースクエア」という広場があります。
スカイビルと南側の低層スペース「ガーデン5」「ガーデン6」は、原氏のデザインの特徴である雲のデザインや幾何学模様を共有しています。
スカイビル内部には、空中庭園への直通エレベーター、空中廊下、非常階段など立体的な構造体が組み合わされ、まるで空中都市のようです。
建築様式はポストモダンで、原氏が世界各地で行った集落調査から生まれた独特なデザインが特徴です。
空中庭園へのアクセスは、タワーイースト1階の専用入口から連絡廊下を通って35階へ直通エレベーターで向かう形です。
初期案では、3棟連結でさらに増築できるメタボリズム的な計画だったそうです。
わぁ、空中庭園展望台、めっちゃ行ってみたい!
京都駅ビル:古都の伝統と近代性を融合した巨大ターミナル
京都駅ビルはどんな設計コンセプトで造られたの?
平安京の街路網を基に
京都駅ビルは、何度見ても飽きないですね。

✅ 京都駅ビルは、1993年から4年かけて建設され、1997年にオープンした。
✅ 建築家・原広司が設計し、「京都は歴史への門である」をコンセプトに、碁盤目をデザインに取り入れ、烏丸通と室町通に門を設けている。
✅ 東西にのびる大きなガラス張りの外観が特徴的で、京都の玄関口としての象徴となっている。
さらに読む ⇒CREA | クレア ウェブ 好奇心旺盛な女性たちへ出典/画像元: https://crea.bunshun.jp/articles/-/7819伝統と近代性が融合した素晴らしい建築ですね。
京都駅ビルは、国際文化観光都市・京都の玄関口として、駅、ホテル、商業施設、文化施設、駐車場、広場を備えたターミナルビルです。
平安京の街路網を基にした設計コンセプトで、烏丸通と室町通に「門」を配し、中央コンコースは谷に見立てた段丘状になっています。
ガラスと金属で覆われたアトリウムは、壮大な内部空間と空に溶け込む外観を特徴としています。
設計者は原広司氏で、京都の条坊制のマトリックスを空間分割システムとして用い、ユニークな空間構成となっています。
京都駅は1877年に初代駅舎が誕生して以来、街とともに発展を続け、現在の4代目駅舎は1997年に開業しました。
駅ビルは、魅力ある施設を通じて文化・情報を発信し、地域社会の発展に貢献しています。
京都駅ビルは、まさに日本の伝統美と現代建築の融合の象徴やな。
京都駅ビル:伝統と現代の調和
京都駅ビルはどんな建築物?
近代と伝統が融合したランドマーク
京都駅ビルは、本当に美しい建築ですね。

✅ 京都駅ビルは、建築家原広司のデザインによるガラスと鋼鉄を用いた未来的な建築で、伝統的な都市景観の中で際立った存在感を放っています。
✅ 原広司は、歴史的な京都の景観と現代のデザインを融合させることを目指し、大屋根や巨大な階段、広大な中央ホールなどを設計しました。
✅ 京都駅は単なる交通拠点ではなく、レストラン、ショップ、イベントスペースが集まる文化や情報、人々が集まる場としての役割も担っており、地元住民や観光客にとって魅力的な場所となっています。
さらに読む ⇒ぶらっと旅に出よう!|ローカル観光ネタ「ぶらねた」出典/画像元: https://buraneta.com/neta.php?id=1999伝統と現代を融合させた、素晴らしいデザインですね。
京都駅ビルは、建築家・原広司によって設計された、かつての日本の首都である京都の新たなランドマークです。
この建物は、長さ470mの大きなコンコースを特徴とし、ガラス面で覆われたダイナミックな空間を作り出し、京都の伝統的なイメージとは異なる近代的な雰囲気を醸し出しています。
設計は、高さ制限の緩和に対する反対意見を考慮し、周辺環境との調和を図ることを重視しました。
高さは60mに抑えられ、建物を分割して視線を通すことで圧迫感を軽減しています。
また、京都の条坊制を意識した碁盤の目状の設計や「歴史への門」というコンセプトが採用されています。
京都駅ビルは、地上16階、地下3階、延床面積238000平方メートル、高さ60mの巨大なアトリウム建築です。
百貨店、ホテル、劇場からなる複合商業ビルで、中央コンコースは4000枚のガラスを使用した大屋根で覆われています。
吹き抜けの最上部には空中径路が通り、東西には渓谷状の階段が設置されています。
屋上には、「大空広場と葉っぴいてらす」と名付けられた竹やぶが設置された広場や、西洋風なデザインの「東広場」があります。
京都駅ビルは、古都の景観を配慮した設計によって、近代的なデザインと伝統的な要素を融合させた、京都の歴史と未来を象徴する建築物となっています。
うん、京都駅ビルは、伝統的なイメージと現代的なイメージがうまく調和してるなぁ。
原広司氏の生涯と建築思想、そして代表作についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?。
💡 建築家・原広司の生涯と業績についてご紹介しました。
💡 原広司の建築思想、特に「均質空間論」について解説しました。
💡 原広司の代表作である梅田スカイビルと京都駅ビルを紹介しました。