BRICS拡大は世界秩序をどう変える?台頭するBRICSとは!!?
世界を揺るがす巨大経済圏BRICS!人口・面積の3割を占める5カ国が結束し、新たな国際秩序を形成!米欧への対抗、途上国支援、多極化…その目的と将来像、そして世界への影響とは?
💡 BRICSとは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5カ国で構成される経済協力組織です。
💡 近年、BRICSは加盟国を増やし、世界における影響力を拡大しています。
💡 BRICSは、国際秩序の変革における重要な要素となっています。
それでは、BRICSの台頭を詳しく見ていきましょう。
BRICSの誕生と目的
BRICSは何を目指しているのか?
開発と多極化
BRICSは、新たな国際秩序を構築しようとしていますね。

✅ BRICSは、当初は新興国の経済的可能性に注目されていましたが、近年では米国中心の自由で開かれた国際秩序に対抗する存在として影響力を増しており、その経済的・政治的な動向が注目されています。
✅ BRICSは、脱ドル化を進め、米国の影響力を弱体化させつつ、国際金融システムにおける自国の発言力を高め、さらに、西側主導の国際機関に対抗する新たな国際秩序を構築することを目指しています。
✅ BRICSは、反欧米連合とみなすことは難しいですが、西側諸国の影響を受けにくい代替的な枠組みを求める途上国の声に応え、多極化を促進する要因となっています。
さらに読む ⇒Financial Advisory Portal出典/画像元: https://faportal.deloitte.jp/institute/report/articles/001185.html世界人口の約45%、土地面積の約30%を占める巨大な経済圏というのは、確かに注目に値します。
2009年に設立されたBRICSは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5カ国で構成され、世界人口の約45%、土地面積の約30%を占める巨大な経済圏です。
BRICSは経済開発、金融システム改革、持続可能な開発目標の達成を目的としており、国際社会における政治的な発言力を強化することで、西側中心の国際秩序に代わる多極化した秩序を推進しようとしています。
非干渉、平等、相互利益を重視しており、異なる経済規模や政治体制を持つ国々が協力しやすい環境を構築しています。
BRICSの取り組みは、G7などの西側諸国が主導する国際機関への代替手段を提供し、国際社会における影響力を高めています。
ええ、BRICSの台頭は、国際政治における大きな変化の兆しと言えるでしょう。
BRICSの拡大と地政学的影響力
BRICS拡大の目的は何?
米ドル依存からの脱却
BRICSは、米ドルに依存した国際決済システムからの脱却を目指しているんですね。
公開日:2023/10/13

✅ BRICSは、米ドルに依存した国際決済システムからの脱却を目指し、加盟国の通貨であるR5(ブラジル・レアル、ロシア・ルーブル、インド・ルピー、中国・人民元、南アフリカ・ランド)で構成される新通貨の導入を検討している。
✅ 新通貨は、既存通貨に代わるものではなく、国際取引用のデジタル通貨として導入される予定で、2025年のブラジルでのBRICSサミットで創設が決定される可能性がある。
✅ BRICSは、各国通貨の信用力を高めるため、中央銀行による金保有量を増やしており、中国は人民元を信頼性向上させるため、金保有量を増加させている。また、今年開催されたBRICSサミットでは、アルゼンチン、サウジアラビア、イラン、UAE、エジプト、エチオピアの6カ国が来年1月に加盟することを決定し、BRICSは今後さらに大きな影響力を持つことが予想される。
さらに読む ⇒週刊エコノミスト Online出典/画像元: https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20231024/se1/00m/020/049000c新たな通貨の導入は、今後の国際金融システムに大きな影響を与えるかもしれません。
2023年10月のBRICS首脳会議では、13ヶ国のパートナー国が新たに設立されました。
この拡大は、新興国における米ドル高による通貨安や債務負担の増大に苦しむ国々にとって、魅力的な選択肢となっています。
会議では、ロシアやイランなどへの制裁を続ける米欧をけん制し、対話と外交による紛争の平和的解決を求める中国やブラジルの和平案を評価しました。
また、途上国などに資金援助を行う組織の設立や、食料価格の安定に資する穀物取引所の創設が提唱されました。
しかし、意思決定を困難にするとの指摘も出ており、加盟国は経済や貿易など実利優先の側面と、米欧への対抗意識を持つ側面で二つのグループに分かれているとの分析もあります。
BRICSは、米国の影響力を弱体化させようとしているのかもしれませんね。
インドネシアの加盟とASEANへの影響
インドネシアのBRICS加盟は、ASEANとBRICSの関係にどう影響を与えるか?
BRICSの影響力拡大
インドネシアは、BRICSに加盟することで、東南アジア地域における影響力を強化しようとしているのでしょう。
公開日:2025/01/07

✅ BRICSは、2023年8月の首脳会議でインドネシアの加盟を承認し、東南アジア初の正式加盟国となりました。
✅ インドネシアは、2022年10月のプラボウォ政権発足後、BRICSへの加盟申請を正式に行い、グローバルサウスの協力深化に貢献することを表明しました。
✅ BRICSは、「非欧米」の枠組みとして存在感を強め、近年拡大を続けており、インドネシアの加盟により、その影響力はさらに高まると予想されます。
さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/AST170FZJT17UHBI004M.htmlBRICSの拡大は、東南アジア地域の政治経済情勢に大きな影響を与える可能性があります。
2024年には、インドネシアがASEAN初の加盟国としてBRICSに正式加盟しました。
ブラジルは2025年のBRICS議長国を務めており、インドネシアの加盟は、BRICSが東南アジア地域における影響力を拡大する上で重要な意味を持つとされています。
今後、タイ、マレーシア、ベトナムなど、他のASEAN諸国も加盟する可能性があります。
しかし、BRICSが中ロを軸に米国への対抗姿勢を強めれば、両者の間の軋轢が強まることが懸念されます。
インドネシアのBRICS加盟は、今後の東南アジア地域の動向を大きく左右するかもしれません。
BRICS台頭の背景と今後の課題
BRICSは新たな世界秩序の台頭を示すのか?
多極化への流れは避けられない
中国のBRICSにおける主導権を握ろうとする動きは、他の加盟国との関係に影響を与える可能性がありますね。

✅ BRICS首脳会議において、中国がBRICSを西側諸国に対抗するブロックにしようとしていることに対し、インドとブラジルは懸念を抱いている。
✅ インドは、中国主導のグループに所属することに対して政府内で不満が高まっていることが指摘されており、中国のBRICSにおける主導権を握ろうとする動きを牽制している。
✅ ブラジルは、BRICSの拡大が中国の影響力を拡大することになると懸念しており、中国主導のグループになることへの不安を示している。
さらに読む ⇒新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト出典/画像元: https://www.fsight.jp/articles/-/50015BRICS内部の不協和音が、今後のBRICSの活動に影響を与える可能性があります。
BRICSは、米中の地政学的競争の激化、ウクライナ戦争の膠着、中東紛争の拡大といった要因によって、近年存在感を増しています。
西側諸国が対中強硬政策や対ロ制裁を強化したことで、多くの途上国は、西側諸国が自国の経済的優位性を政治目的で利用していると感じるようになり、西側諸国の影響を受けにくい代替的な制度や枠組みを求めています。
BRICSは、反米連合とみなせるのかについては、議論の余地がある。
BRICS内部には不協和音が存在し、一枚岩になる可能性は低い。
しかし、世界が多極化に向かう流れは避けられない。
BRICSは、米国に対抗するブロックとして機能する可能性もありますが、内部の意見対立も無視できません。
今後の展望と地政学的リスク
BRICSの存在感上昇の理由とは?
新興国の台頭を象徴
今後の国際秩序は、BRICSの存在によって大きく変化していく可能性がありますね。

✅ 2024年の世界経済は、米中対立やロシア・ウクライナ戦争に端を発する戦後国際秩序の崩壊、大国間の分裂、地球規模での権威主義と民主主義の対立など、大きな変化の年となる。
✅ 特に米国大統領選とEU議会選挙が、世界経済に大きな影響を与える。米国大統領選では、トランプ氏が再選した場合、保護主義的な政策が強まり、世界経済に大きな影響を与える可能性がある。EU議会選挙では、極右政党の躍進により、EUの結束力と政策遂行能力が低下する可能性がある。
✅ これらの変化に加え、保護主義的な動きが継続することで、自由貿易と多角的貿易体制が弱体化し、世界貿易が分断される可能性も高い。また、グローバルサウスの台頭が加速し、世界秩序が大きく変化する可能性もある。
さらに読む ⇒みずほリサーチ&テクノロジーズ出典/画像元: https://www.mizuho-rt.co.jp/publication/2023/research_0039.htmlグローバルサウスの台頭は、世界秩序に大きな影響を与える可能性があります。
BRICSがなぜ存在感を増しているのか?BRICSの狙いは何か?BRICSは反欧米連合とみなせるのか?これらの問いを軸に、BRICSの動向と国際秩序の変容について考察する。
今後、米国次期大統領トランプ氏の強硬な反BRICS姿勢は、新たな地政学的リスクとなっている。
本レポートでは、BRICSの狙いと限界、今後の国際秩序の変容を3つのシナリオを通じて考察する。
BRICSの台頭は、新たな世界秩序の到来を告げているのかもしれません。
BRICSの台頭は、国際政治経済に大きな影響を与えており、その動向を注視していく必要があります。
💡 BRICSは、米国への対抗勢力として台頭しており、世界秩序に大きな影響を与えています。
💡 BRICSは、国際金融システムの改革や脱ドル化を進めており、今後さらなる影響力を拡大する可能性があります。
💡 BRICS内部には意見対立があり、今後どのように発展していくかは不透明ですが、世界秩序に大きな変化をもたらすことは間違いありません。