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すばる望遠鏡が明らかにする宇宙の謎!?最新研究成果とは!?

宇宙の謎を解き明かす!すばる望遠鏡が捉えた驚きの発見!銀河の3次元地図から初代星の誕生まで、最新研究成果を一挙公開!

すばる望遠鏡が明らかにする宇宙の謎!?最新研究成果とは!?

📘 この記事で分かる事!

💡 すばる望遠鏡を用いた観測で、ダークマターの分布や宇宙の進化に関する新たな発見がありました。

💡 一般相対性理論の検証や、初代星の誕生環境についての研究が進んでいます。

💡 銀河系外縁部の星形成領域における星の質量分布についても、興味深い結果が得られました。

では、最初のトピックから詳しく見ていきましょう。

すばる望遠鏡に搭載された超広視野多天体分光器(PFS)

すばる望遠鏡のPFSはどんな観測をするの?

宇宙の3次元地図作成

すばる望遠鏡の性能は本当に素晴らしいですね。

三菱電機:DSPACE 1400億年は宇宙は終焉を迎えない—すばる望遠鏡が挑む「精密宇宙論」
三菱電機:DSPACE 1400億年は宇宙は終焉を迎えない—すばる望遠鏡が挑む「精密宇宙論」

✅ すばる望遠鏡HSCを用いた観測により、ダークマターの分布を時代ごとに「見える化」し、宇宙の進化に影響を与えるダークエネルギーの正体に迫りました。

✅ 約1000万個の銀河形状カタログを作成し、ダークマターの分布が時代とともにどう進化してきたかを明らかにしました。これは、ダークマターの重力レンズ効果を利用したもので、銀河の形のわずか0.3%の違いまで検出しました。

✅ この研究により、ダークマターが作ってきた宇宙構造を誤差3.6%という世界最高精度で測定することに成功しました。今後の研究では、ダークエネルギーが定数なのか、時間とともに変化するのかといった謎を解明し、宇宙の運命をより深く理解することを目指します。

さらに読む ⇒三菱電機 総合トップページ出典/画像元: https://www.mitsubishielectric.co.jp/me/dspace/column/c1809_2.html

ダークマターの分布を時代ごとに「見える化」できたのは画期的ですね。

すばる望遠鏡に新たに装備された超広視野多天体分光器(PFS)は、約2400本の光ファイバーを用いて、多数の天体からの光を同時に分光観測する装置です。

2025年2月から本格稼働を開始し、宇宙の成り立ちや銀河の生い立ちを解明する観測を推進します。

PFSは、世界で唯一の探査性能を備えた8メートル級の望遠鏡であり、宇宙の3次元地図を作成し、ダークエネルギーの正体を探ります

さらに、銀河の形成過程の解明やダークマターの性質の探求、天の川銀河とアンドロメダ銀河の形成史の解明にも貢献します。

日本をはじめ、アメリカ、フランス、ブラジルなど、20以上の研究機関による国際コラボレーションで開発が進められ、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(KavliIPMU)がプロジェクトを主導しています。

すばる望遠鏡、本当に素晴らしいですね!ダークマターの分布が時代とともにどう進化してきたか、その過程を明らかにできたのはすごいことです。

FastSoundによる宇宙3次元地図の完成と一般相対性理論の検証

宇宙の膨張速度、アインシュタインの理論と一致?

一致しました。

すばる望遠鏡を用いた観測は、宇宙の広大さを改めて実感させますね。

130億光年彼方で一般相対性理論を検証…アインシュタインの説の正しさを裏づけ

公開日:2016/05/13

130億光年彼方で一般相対性理論を検証…アインシュタインの説の正しさを裏づけ

✅ 東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構は、すばる望遠鏡を用いて遠方宇宙の約3000個の銀河の距離を測定し、宇宙の3次元立体地図を作成しました。

✅ この地図を用いて銀河の運動を分析した結果、重力による大規模構造の成長速度が測定され、遠方宇宙でもアインシュタインの一般相対性理論の予想と一致することが確認されました。

✅ 今回の研究成果は、一般相対性理論が正しく、宇宙の加速膨張が宇宙定数によって説明できることを裏付けるものとして、宇宙の加速膨張の謎解明に大きく貢献する可能性があります。

さらに読む ⇒レスポンス(Response.jp)出典/画像元: https://s.response.jp/article/2016/05/13/275112.html

一般相対性理論が宇宙論的なスケールでも成り立つことが証明されたのは、大きな成果ですね。

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(KavliIPMU)の研究グループは、すばる望遠鏡を用いたFastSoundという銀河サーベイにより、平均して130億光年もの遠距離にある約3000個もの銀河までの距離に基づく宇宙3次元地図を完成させました。

この地図を用いて銀河の運動を詳しく調べた結果、重力によって大規模構造が成長していく速度の測定に初めて成功しました。

そして、そのような遠方宇宙でも構造形成速度がアインシュタインの一般相対性理論の予想と一致することを確かめました。

これは、一般相対性理論が宇宙論的なスケールでも成り立つことを示唆し、アインシュタインが導入した宇宙定数により宇宙の加速膨張が起きているという説をさらに支持するものです。

いやぁ、すばらしい!アインシュタイン先生、やっぱりすごいわ!

銀河系外縁部の星形成領域における星の質量分布

Sh2-209では、どのタイプの星が多く生まれている?

重い星が多い

銀河系外縁部の星形成領域の観測は、宇宙初期の様子を理解する上で重要ですね。

すばる望遠鏡,宇宙初期の痕跡が残る大星団を調査
すばる望遠鏡,宇宙初期の痕跡が残る大星団を調査

✅ すばる望遠鏡を用いた観測で、約100億年前の宇宙に近い環境である「Sh2-209」に、太陽質量の10分の1程度の軽い星まで捉え、1500個の星からなる巨大な星団を発見しました。

✅ この発見により、低金属量の環境における星の質量分布(初期質量関数:IMF)を詳しく調べることが可能になり、重い星の割合がやや高く、軽い星も多いことが分かりました。

✅ これは、宇宙初期には重い星がより多く形成された可能性を示唆しており、星の誕生環境が宇宙の歴史の中で変化してきたことを示す重要な発見です。

さらに読む ⇒OPTRONICS ONLINE オプトロニクスオンライン| Webの即時性を活かして光技術に限らず,光技術の応用が盛んな医療/バイオ分野,宇宙/天文分野,またその他の競 合/関連分野を含め,広範囲に取り上げます。毎日更新します。出典/画像元: https://optronics-media.com/news/20230710/81890/

宇宙初期には重い星が多く形成されていたという発見は、星の誕生環境が変化してきたことを示唆していて興味深いですね。

すばる望遠鏡のMOIRCSを用いた観測で、銀河系外縁部の星形成領域「Sh2-209」における星の質量分布(初期質量関数;IMF)が初めて詳しく調べられました。

Sh2-209は、太陽近傍よりも金属量が10分の1程度しかなく、約100億年前の宇宙と似た環境と考えられています。

観測の結果、Sh2-209では太陽よりも重い星が比較的多く生まれている一方で、太陽よりも軽い星も数多く存在することがわかりました

これは、宇宙初期には重い星が比較的多く形成されるものの、その数は今日の星団と比べて劇的に変わらないことを示唆しています。

今後のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡やTMTによる観測で、より詳細な調査が期待されています。

宇宙ってすごいですね!昔はもっと重い星が多かったなんて、想像もつきませんでした。

初代星の誕生環境

宇宙最初の星はどのように生まれた?

連星系や星団で誕生

初代星の誕生環境についての研究は、宇宙の起源を解き明かす上で重要な課題ですね。

観測成果
観測成果

✅ すばる望遠鏡による観測で、星形成領域S106の赤外線画像が撮影され、これまでになく鮮明で深部までとらえた画像が得られました。

✅ この画像から、中心にある赤外線源IRS4と周りの星雲内に、生まれたばかりの若い星と考えられる暗い天体を数百個発見しました。

✅ これらの暗い天体の多くは、褐色矮星や木星の質量の何倍もある浮遊微小天体であると推測され、宇宙には質量の軽い天体が普通の恒星と同様に多数生まれていることが明らかになりました。

さらに読む ⇒ すばる望遠鏡出典/画像元: https://www.naoj.org/old/Pressrelease/2001/02/13/j_index.html

初代星が連星系や星団として生まれた可能性が高いという発見は、今後の研究に大きく貢献するでしょう。

宇宙で最初に生まれた星である「初代星」は、どのように誕生したのか、その謎を解き明かす研究が進められています。

初代星は、水素やヘリウムから、炭素や酸素などの重い元素を初めて作り出し、超新星爆発によって星間空間にばらまいたと考えられています。

初代星の性質を推測する手がかりとなるのが、天の川銀河に存在する古い星です。

特に金属元素が極端に少ない「超金属欠乏星」は、初代星から生まれたと考えられており、その元素組成を詳細に調べることで、初代星の謎に迫ることができます。

研究チームは、すばる望遠鏡で観測された450個以上の古い星の元素組成データを用いて、機械学習の手法で初代星の誕生環境を調べました。

その結果、初代星は単独で誕生するのではなく、複数の星が同時に誕生する「連星系」や「星団」として生まれた可能性が高いことがわかりました

この結果は、初代星の誕生環境についての新たな知見を与え、宇宙初期の星間空間の化学進化を理解する上で重要な成果となります。

今後、すばる望遠鏡に新たに搭載される超広視野多天体分光器(PFS)を用いた観測データに、機械学習の手法を適用することで、初代星の性質についてさらに詳しい情報が得られると期待されています。

初代星の誕生環境が明らかになるにつれて、宇宙の謎がどんどん解き明かされていくんですね!

すばる望遠鏡を用いた研究は、宇宙の進化や構造、初代星など、多くの謎を解き明かす上で大きな役割を果たしています。

🚩 結論!

💡 ダークマターの分布や宇宙の進化に関する新たな発見がありました。

💡 一般相対性理論の検証や、初代星の誕生環境についての研究が進んでいます。

💡 銀河系外縁部の星形成領域における星の質量分布についても、興味深い結果が得られました。