CSW68(国際女性の地位委員会)とは?ジェンダー平等実現への課題と日本の取り組み(?マーク)CSW68:ジェンダー平等に向けた国際社会の取り組みと日本の課題
国連女性の地位委員会(CSW)第68回会合の報告。貧困撲滅、ジェンダー平等、女性・女児のエンパワーメント加速を目指し、資金調達、AI、マイノリティ支援などを議論。日本からの発表や、北京+30に向けた課題も。女の子と女性の権利を守り、持続可能な社会実現への道を探る。
💡 国連の年次会合CSW68の概要と、ジェンダー平等の現状と課題について解説します。
💡 SDGsの目標達成に向けた議論や、日本政府・企業の取り組みを紹介します。
💡 2025年の北京宣言30周年、そして未来のジェンダー平等実現に向けた展望を語ります。
それでは、まずCSW68の概要から見ていきましょう。
国際社会におけるジェンダー平等の歩みについてです。
国連女性の地位委員会(CSW):国際社会におけるジェンダー平等の歩み
CSWって何?女性の地位向上目指す国際会議?
国連の女性の地位向上委員会。年次会合を開催。
CSW68では、北京宣言から30年経った今もジェンダー格差という課題が残っていると警鐘が鳴らされました。

✅ 国連の女性の地位委員会(CSW)年次会合がニューヨークで開幕し、1995年の北京宣言からの30年を評価し、ジェンダー格差や固定観念などの課題が残っていると懸念を示す政治宣言を採択しました。
✅ グテレス国連事務総長は演説で、女性の権利が脅威にさらされているとして、女性と少女の平等を願う人々が立ち上がり声を上げるよう訴えました。
✅ 政治宣言は、ジェンダー平等を完全に達成した国はないと指摘し、貧困や経済的不平等の解消に加え、男性も変革に関与することが重要だと強調しました。
さらに読む ⇒東京新聞出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/390894女性の権利が脅かされているという事務総長の言葉は重いですね。
貧困や不平等、そして男性の変革への関与といった課題も重要です。
1946年に国連経済社会理事会の機能委員会として設置された国連女性の地位委員会(CSW)は、政治、市民、社会、教育など多岐にわたる分野での女性の地位向上を目指し、毎年2~3月にニューヨークの国連本部で開催される年次会合を中心に活動しています。
2024年3月には第68回CSWが開催され、過去2番目に多い4800人の代表者が集まりました。
CSWの歴史と、そこから見えてくる課題、非常に興味深いですね。世界がどのようにジェンダー平等の問題に取り組んできたのか、理解が深まります。
CSW68:ジェンダー平等のための課題と解決策
CSW68の最重要テーマは?ジェンダー平等、何を目指した?
貧困撲滅、ジェンダー平等、女性・女児のエンパワーメント
SDGsの目標達成に向けて、多岐にわたる分野で女性たちが活躍している様子が伝わってきますね。

✅ SDGs週間(2020年9月)に合わせて、女性が手掛けるSDGsに関する情報発信プロジェクト「WDGs ~Women Development Goals~」がスタート。
✅ 本プロジェクトは、SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」を中心に、女性の視点からSDGsを読み解き、貧困、教育、福祉などの課題に対する女性たちの取り組みを紹介。
✅ スプツニ子!、マリエ、国木田彩良、原琴乃、島田由香など、各界で活躍する女性たちが、SDGsに対する考えや具体的な活動を発信している。
さらに読む ⇒|ハッピーウーマンオンライン出典/画像元: https://happywoman.online/sdgs/wdgs/ジェンダー平等のための資金調達や、AI技術へのアクセスといった、具体的なテーマが議論されているのは重要ですね。
日本からの発表も注目です。
第68回CSWの優先テーマは「ジェンダーの視点からの貧困撲滅、機構強化、資金動員によるジェンダー平等達成と女性・女児のエンパワーメントの加速」であり、レビューテーマは「ジェンダー平等及び女性と女児のエンパワーメントのための社会保護システム、公共サービス及び持続可能なインフラストラクチャへのアクセス」でした。
会議では、SDGs達成に向けた資金調達、無償・有償ケア労働の重要性、インターセクショナリティ、ジェンダー別データ収集、AI技術へのアクセスと課題などが議論されました。
日本からは、加藤女性活躍担当大臣が「女性版骨太の方針2023」に基づく目標設定や、女性のデジタル分野への労働移動支援などを発表しました。
ユース代表は、マイノリティのエンパワーメントと意思決定への参加の重要性を訴え、インタラクティブ・ダイアローグではAIの安全な利用について意見交換が行われました。
SDGsって、なんか難しそうやけど、女性の視点から読み解くと、もっと身近に感じられますね。加藤大臣の発表も、もっと詳しく聞きたいわ!
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国際女性会議CSW68報告。賃金格差、困難女性支援、若者育成など、ジェンダー平等の課題と未来を議論。北京+30、VAW/G根絶に向けた取り組みも。