核兵器禁止条約と日本の姿勢は？ 日米同盟とのジレンマと今後の展望核兵器禁止条約と日本の外交的ジレンマ
核兵器禁止条約への日本の対応揺れる。WCRPが声明発表も、政府はオブザーバー参加見送り。核抑止と核廃絶のはざまで、被爆国の苦悩と「現実的な核軍縮」への道を探る。核保有国との対話と条約への姿勢が問われる。
日米同盟と安全保障のジレンマ
日米拡大抑止、日本は核と非核、両立できる？
核抑止と核廃絶、両立を目指すと強調。
日米同盟という安全保障の枠組みの中で、日本はどのように核兵器問題に向き合っていくのか、そのジレンマに迫ります。
公開日:2024/07/29
✅ 林官房長官は、米国の報道官の発言に対し、日本のコメ関税率について反論し、ミニマムアクセスが無関税であることなどを説明しました。
✅ 日米間の「拡大抑止」に関する初の閣僚会合で、林官房長官は米国の拡大抑止の不可欠性を認めつつ、核兵器のない世界の実現を目指すことに矛盾はないと述べました。
✅ 自衛隊と在日米軍の指揮・統制枠組み向上に向けて、在日米軍の「統合軍司令部」再構成について言及し、自衛隊の活動は日本の主体的な判断の下で行われると説明しました。
さらに読む ⇒ロイター 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/Y3NCQX4EB5JGFBTC2LBUGI4DZU-2024-07-29/日米同盟という枠組みの中で、日本の安全保障と核兵器廃絶という理想をどう両立させていくのか、難しい舵取りですね。
林芳正官房長官は、3月29日の記者会見で、日米拡大抑止に関する初の閣僚会合について言及しました。
日本が安全保障を確保するためには米国の核を含む拡大抑止が不可欠であるとしつつも、核兵器のない世界の実現に取り組むことは矛盾しないと強調。
また、自衛隊と在日米軍の指揮・統制枠組みに関して、在日米軍を「統合軍司令部」として再構成する考えが示されたことに対し、自衛隊の活動は日本の主体的な判断の下で行われ、米軍とは独立した指揮系統に従うという日米間の共通認識を改めて示しました。
自衛隊の活動は日本の主体的な判断で行われるって聞いて、ちょっと安心しました。アメリカとの関係は気になるけど、日本は日本で頑張ってほしいな。
意見の対立と今後の展望
核兵器禁止条約へのオブザーバー参加見送り、その理由は？
安全保障上の懸念と核軍縮への影響。
核兵器禁止条約を巡る意見の対立、今後の政府の展望について、詳しく見ていきましょう。
公開日:2025/03/03
✅ 林官房長官は、核兵器禁止条約第3回締約国会議へのオブザーバー参加を見送った理由として、同条約が米国の核抑止と相いれないことを挙げました。
✅ 次回以降の会議への参加についても否定的な認識を示し、今回の結論を踏まえて判断すると述べました。
✅ 核軍縮は核拡散防止条約（NPT）の下で進めるべきであり、「核兵器のない世界」を目指すからこそ、このような考えに至ったと説明しました。
さらに読む ⇒時事ドットコム：時事通信社が運営するニュースサイト出典/画像元: https://www.jiji.com/jc/article?k=2025030300454&g=pol核兵器廃絶を目指す中で、様々な意見が出てくるのは当然のこと。
政府はそれぞれの意見を参考に、慎重に判断していく必要がありますね。
日本のオブザーバー参加見送りの決定に対し、被爆国である日本が核兵器廃絶を願う被爆者たちの落胆を推し量り、岸田首相の「聞く力」を活かして条約に保有国を引き込む役割を果たすべきだったという批判も出ています。
核兵器禁止条約を否定する「米国の意向」を最優先する外交だけでは、首相が掲げる「現実的な核軍縮」の展望は開けないと指摘しました。
林官房長官はニューヨークの国連本部で開催される核兵器禁止条約第3回締約国会議へのオブザーバー参加を見送った理由を説明し、安全保障上の懸念と核軍縮の実質的な進展への影響を挙げました。
核抑止が国民の生命と財産を守るために不可欠であり、核軍縮の実質的な進展のためには、核兵器国と非核兵器国が広く参加するNPT（核兵器不拡散条約）のもとで進めることがより効果的であると考えたためです。
次回会合への対応は、今回の結論を踏まえて判断するとしています。
核抑止力は、国民の生命と財産を守る上で大事な力です。核軍縮はNPTのもとで進めるべきという考えは、現実的ですね。
平和への道のり
日本政府、核兵器禁止条約にどう対応する？
現実的な取り組みを継続、次回会合以降は判断。
核兵器禁止条約に関する議論は、今後も続いていくことでしょう。
日本の取るべき道を探ります。
✅ 松野官房長官は、ニューヨークで開催される核兵器禁止条約第2回締約国会議に、政府としてオブザーバー参加しないと発表しました。
✅ オブザーバー参加しない理由として、核兵器保有国が同条約に参加しておらず、核兵器のない世界への道筋が見えないことを挙げました。
✅ 記事は、核兵器禁止条約への被爆者らの関心についても触れています。
さらに読む ⇒東京新聞出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/292496核兵器のない世界を目指す道のりは長く、困難を伴うものです。
粘り強く、地道な努力を続けることが大切ですね。
核兵器禁止条約についての議論は続いており、WCRP日本委のアジア宗教者平和会議シニアアドバイザーである神谷昌道氏らは、会議やサイドイベントに参加するなど積極的に活動しています。
松野官房長官も、唯一の戦争被爆国として核兵器保有国を関与させる努力をし、核兵器のない世界に向けた現実的な取り組みを進めていくという従来の方針を繰り返しました。
今回の決定は、石破総理大臣の指示のもとでの過去の事例検証など熟慮の結果であり、次回会合以降については、今回の結論を踏まえて判断するとしています。
核兵器禁止条約だけでなく、核兵器についてもっと色んな人に知ってもらって、議論が活発になるのが良いと思います。
核兵器廃絶という理想と、現実的な安全保障との間で揺れ動く日本の姿が印象的でした。
難しい問題ですが、私達も関心を持ち続ける事が大切ですね。
💡 核兵器禁止条約へのオブザーバー参加見送りは、日米同盟と核兵器保有国の状況を考慮した結果。
💡 核兵器のない世界を目指す上で、様々な意見や立場の違いを理解し、対話を通じて解決策を探る必要性。
💡 被爆国として、そして国際社会の一員として、日本が果たすべき役割は大きい。
