やんばるの森:世界自然遺産登録は本当に意味があるのか?米軍北部訓練場跡地の廃棄物問題
世界遺産登録された沖縄・やんばるの森、米軍北部訓練場の騒音・廃棄物問題、境界線問題など、課題山積!市民は具体的な対策を求める。
💡 世界自然遺産に登録されたやんばるの森でも、米軍北部訓練場の廃棄物問題が深刻化していること
💡 返還地に残された廃棄物によって、世界自然遺産登録の矛盾が浮き彫りになっていること
💡 現場からの報告や今後の課題について、詳しく解説していきます。
それでは、最初の章に移ります。
世界自然遺産登録後の課題:米軍北部訓練場とやんばるの森
やんばるの森世界遺産登録後も、米軍北部訓練場は問題を抱えている?
はい、抱えています。
世界自然遺産に登録されたばかりなのに、こんな問題があるなんて、とても残念です。

✅ 2021年に世界自然遺産に登録された米軍北部訓練場跡地では、米軍の廃棄物が依然として発見されており、やんばるの森は米軍の「負の遺産」が放置されている状況が続いている。
✅ チョウ類研究者の宮城秋乃さんは、ヘリパッドや軍道の脇の斜面など、廃棄物が多く見られる場所を重点的に調査しており、未使用の空包や空薬きょうなどが発見されている。
✅ 宮城さんは金属探知機を使って廃棄物を探しており、傾斜のきつい斜面でササをかき分けながら調査を進めている。
さらに読む ⇒沖縄タイムス+プラス沖縄の最新ニュースサイト沖縄タイムス社沖縄タイムス+プラス出典/画像元: https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1405634廃棄物が発見される状況は、深刻ですね。
世界自然遺産として、環境保護の観点から、早急な対策が必要だと感じます。
2021年9月21日、沖縄島北部のやんばるの森が世界自然遺産に登録されたことを受けて、環境省・防衛省との意見交換会が開催されました。
沖縄から80名以上の市民が参加し、米軍北部訓練場における騒音や低周波音の影響、世界遺産登録地に含まれる北部訓練場の返還地に残された米軍廃棄物、そして訓練場と世界遺産登録地の境界線に関する問題について議論が交わされました。
騒音問題に関しては、防衛省は2012年の環境レビューを根拠に影響は小さいとの見解を示しましたが、市民側は騒音レベルの最大値や野生生物への影響評価を求めました。
境界線問題に関しては、防衛省は越境防止対策はとっていないと回答しました。
市民側は、安全確保と世界遺産への影響防止のために、境界線を明確にするよう要請しました。
米軍廃棄物問題に関しては、防衛省は「いであ株式会社」に委託して調査と除去を行ったと説明しましたが、市民側は委託範囲が限定的で調査・除去が不十分だと指摘しました。
全体として、世界自然遺産登録後も、米軍北部訓練場がやんばるの森に大きな影響を与えていることが浮き彫りになり、市民側は、騒音や廃棄物問題の解決、境界線対策など、具体的な対策を求めています。
ええ、この問題については、私も長年懸念しています。世界遺産登録は、自然保護の象徴である一方で、現場では、守るべき生き物が守られていないという現実があります。
返還地に残された米軍廃棄物:世界遺産登録の矛盾
米軍北部訓練場跡地の環境問題、最大の懸念点は?
廃棄物放置による汚染
世界自然遺産に登録された場所なのに、廃棄物が放置されているのは、とても残念です。
公開日:2024/05/05

✅ 2016年12月に北部訓練場の過半が返還され、沖縄防衛局は跡地の支障除去を開始しました。しかし、防衛省は返還前にヘリパッド跡地に残された廃棄物を認識しながら撤去せず、2017年6月には環境省と林野庁に「跡地利用計画が決まってから整備の際に併せて撤去する」と説明していました。
✅ 沖縄県も2017年6月に防衛省から廃棄物の存在について説明を受けていましたが、最終的に明確な回答を得ずに、同年10月のIUCNの現地視察、12月の引き渡し式典へと進んでいきました。
✅ 環境省、林野庁、沖縄県は、世界自然遺産登録基準を理解していなかった可能性が高く、返還跡地の支障除去問題の責任を追及する市民活動が継続しています。
さらに読む ⇒について|出典/画像元: https://ipp.okinawa/2024/05/04/moe-okiprefg-knew/世界自然遺産登録の基準を理解していなかった可能性があるということですが、信じられません。
2016年に米軍から返還され、2021年に世界自然遺産に登録された米軍北部訓練場跡地では、大量の廃棄物が放置されている問題が深刻化しています。
半世紀以上にわたる米軍基地としての利用により、銃弾やドラム缶、野戦食袋など、多種多様な廃棄物が放置され、環境汚染や生態系への影響が懸念されています。
2016年の返還後、防衛省は税金を使って廃棄物撤去を実施したと主張していますが、現場では依然として多くの廃棄物が発見されており、撤去作業の不十分さが浮き彫りとなっています。
日米地位協定により、米軍は返還地の現状回復義務を負っておらず、日本政府も費用請求ができない状況です。
そのため、返還地は放置され、自然環境の回復は遅々として進んでいません。
昆虫研究者の宮城秋乃さんは、この問題に危機感を抱き、世界自然遺産登録に対する疑問を表明しています。
世界自然遺産登録は、自然保護の象徴である一方で、現場では守るべき生き物が守られていない現状があり、登録の妥当性について議論が巻き起こっています。
ホンマに、ありえへん話やな。世界遺産登録って、自然保護の象徴やのに、こんな状態やったら、意味ないやん。
次のページを読む ⇒
世界遺産登録の裏側、米軍北部訓練場の衝撃!廃棄物調査で明らかになった深刻な環境問題とは?