アートが揺さぶられる!ロシアによるウクライナ侵攻と、アート界の反応とは?ウクライナ侵攻とアート:支援、連帯、そして文化財の危機
ロシアのウクライナ侵攻は、アート界に激震をもたらした。美術館は展覧会中止や改名で抗議し、プッシー・ライオットは資金調達で支援。一方、文化財の破壊や略奪も深刻化。制裁により美術品の返還問題も発生し、個人の行動にも影響が。戦争はアートシーン全体を揺るがし、連帯と対立の複雑な様相を浮かび上がらせている。
戦争の影が落とす文化財への脅威
ウクライナの戦争で文化財は?
破壊・略奪被害が深刻
戦争の影は、文化財にも及んでいます。
破壊、略奪、そして救出劇...。
文化財の保護は、急務と言えるでしょう。
公開日:2023/02/20

✅ ロシアのウクライナ侵攻により、イバンキフ地域史博物館がロシア軍によって炎上し、マリア・プリマチェンコの絵画が焼失の危機にさらされた。
✅ しかし、地元住民のイーホル・ニコライエンコさんが危険を冒して博物館に駆け込み、14点の絵画を炎から救い出した。
✅ ニコライエンコさんの勇敢な行動により、貴重な文化財が失われることを免れた。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20230219/k00/00m/030/192000cイヴァンキフ地域史博物館の件は、本当に心が痛みますね。
地元住民の勇気ある行動が、貴重な作品を守ったことは、せめてもの救いです。
ウクライナでは、戦争によって多くの文化財が破壊・略奪されている。
バビ・ヤール・ホロコースト追悼センター付近への砲弾着弾や、イヴァンキフ美術館の爆破によるマリア・プリマチェンコの作品破壊など、被害は深刻だ。
ウクライナは、NFT博物館を開設し、戦争の記録を後世に残す取り組みを行っている。
ユネスコによると、ウクライナの文化財53カ所が損壊したと発表している。
一方、ロシアから名作を集めたルイ・ヴィトン財団の展覧会では、作品返却に問題が発生する可能性も懸念されている。
戦争で文化財が失われるのは悲しいですね。記録を残す取り組みも重要だと思います。私達も、何かできることはないか考えていきたいです。
ロシアとの関係断絶と美術品の返還問題
ロシアとの関係悪化で美術品貸し出しはどうなった?
中止・返還へ
ロシアとの関係を巡り、様々な問題が起きています。
美術品の貸し出し中止、そして返還問題。
複雑な状況です。
公開日:2020/12/12

✅ エルミタージュ美術館は、ロシアの皇后キャサリン2世が収集した膨大な美術コレクションを所蔵する世界的に有名な美術館である。
✅ キャサリン2世は、ヨーロッパ中の美術品を収集し、エルミタージュ美術館を建設して収蔵した。
✅ エルミタージュ美術館には、カンディンスキーやシャガールの作品など、多くの貴重な美術品が所蔵されているが、一部の作品は、ロシア革命後に地下室に隠されたという噂が流れている。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://firstonline.info/ja/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%A8%E7%A7%98%E5%AF%86/ロシアとの関係を断絶する動きは、今後さらに広がるかもしれませんね。
美術品の返還問題も、長期化する可能性がありそうです。
ロシアとの関係を理由に、フランス・ノール県の地方行政機関は中国の美術館への作品の貸し出しを中止、オランダ・アムステルダムにあるエルミタージュ美術館はロシアの本館との決別を発表するなど、ロシアとの関係断絶を表明する動きも見られる。
ロシアの美術品3点が、フィンランド当局により押収された後、EUの制裁規則改正によりロシアに返還されました。
美術品は、イタリアの2つの展覧会に貸し出されていたもので、ロシアの国立エルミタージュ美術館、国立トレチャコフ美術館、国立東洋美術館、プーシキン美術館に所属していました。
EUは当初、ロシアに対する制裁として「ぜいたく品」に分類される美術品を対象としていましたが、文化協力のための貸し出し作品は除外されました。
一方、フランスでは、ロシア関連文化イベントへの参加が欧州諸国の結束を乱す恐れがあるとして、ロシアの美術館との関係を停止し、展覧会への作品の貸し出しを取り消す動きが見られます。
また、ロシアのオリガルヒが所有する作品については、資産凍結の対象となるため返還されない可能性も出てきています。
制裁の影響で、美術品の貸し借りにも影響が出てるんですね。文化交流の難しさを感じます。今後の動向を注視していく必要がありますね。
個人の行動に見られる戦争への反応
戦争はアートシーンにどんな影響を与えている?
行動変容と表現
戦争は、アートシーンにおける個々の行動にも影響を与えています。
アーティストの表現、そして人々の反応。
様々な形で表れていますね。

✅ Chim↑Pomは2005年に結成されたアーティスト・コレクティブで、「個と公が表象した都市論」をテーマに、ユーモアと皮肉を交えながら社会問題をアート作品に昇華させています。
✅ 個展「ハッピースプリング」では、Chim↑Pomの活動初期から現在までの作品を網羅し、現代社会で起きている諸問題を様々な視点から表現しています。
✅ 展示作品には、スーパーラットシリーズのように、社会問題を象徴的に表現した作品や、現代社会への皮肉を込めたユーモラスな作品など、多様な作品が展示されています。
さらに読む ⇒アート数奇|現代アートの割り切れない楽しさを見つけるブログ出典/画像元: https://yoshiteru-blog.com/chimpom_happyspring/Chim↑Pomの作品は、現代社会の問題を鋭く表現していますね。
戦争という状況下で、彼らが何を表現するのか、とても興味があります。
戦争の影響は、アートシーンにおける個人の行動にも及んでいる。
パリのグレヴァン美術館では、展示されていたプーチン大統領人形が来館者によって破損したため撤去され、ウクライナ大統領であるゼレンスキーの像に交換される予定である。
ロシアの大富豪、ウラジーミル・ポターニンは、グッゲンハイム美術館の評議員を辞任した。
辞任理由は明らかになっていないが、ロシアの侵攻に対する批判と関連している可能性がある。
森美術館で開催中のChim↑Pom展「ハッピースプリング」では、バングラデシュ出身のモデル・文筆家シャララジマが、会場内に設けられたアスファルトの道路上でウクライナ侵攻の終結を祈るパフォーマンスを実施した。
Chim↑Pomの展示、めっちゃ気になる!シャララジマさんのパフォーマンスもすごい。アートって、色んな形で意見を表明できるんやな!
今回の記事では、ロシアのウクライナ侵攻に対する、アート界の様々な反応をご紹介しました。
戦争という状況下で、アートが持つ力、そして人々の連帯を改めて感じました。
今後の動向にも注目していきましょう。
💡 ウクライナ侵攻に対し、アート界は資金調達や連帯、抗議活動などで積極的に支援している。
💡 戦争は文化財の破壊や、美術品の返還問題を引き起こしている。
💡 個々のアーティストや美術館が、それぞれの方法で戦争への反応を示している。