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エルミタージュ美術館とは? 歴史と魅力を徹底解説!(?)世界最大級の美術館、エルミタージュ美術館の魅力

サンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館。絢爛豪華な冬宮殿で、レンブラント、ラファエロの名作に出会える!ロマノフ王朝の栄華、ロシア革命、戦争の悲劇を乗り越え、今も美術を守り続ける人々の物語。貴重なコレクションと共に、ロシアの歴史と文化を体感できる。世界遺産にも登録された、圧巻の空間へ。

激動のロシアの歴史とエルミタージュ美術館

エルミタージュ美術館がロシアの歴史を物語る重要な存在である理由は?

激動の歴史を経験してきた証し

本章では、激動のロシア史におけるエルミタージュ美術館の姿に迫ります。

凄惨なレニングラード包囲を描いた絵画選(写真特集)
凄惨なレニングラード包囲を描いた絵画選(写真特集)

✅ この記事は、レニングラード包囲戦の状況を描いた絵画を紹介しており、1941年9月から1944年1月までの872日間、ドイツ軍に包囲されたレニングラード市民が経験した苦難を浮き彫りにしています。

✅ 特に、食料不足による飢餓が深刻で、65万~150万人の市民が命を落としたとされています。

✅ 1943年1月のイスクラ作戦によって地上補給路が回復し、翌年のクラスノエ・セロー=ロプシャ作戦(「一月の雷作戦」)で敵を100キロメートル押し返したことで、ついに包囲は解かれました。

さらに読む ⇒ロシア・ビヨンド出典/画像元: https://jp.rbth.com/arts/85584-seisan-leningrad-houi-wo-egaita-kaiga-15

戦争の悲惨さと、それでも守り抜かれた美術品の数々。

エルミタージュ美術館が、いかにロシアの人々の心の拠り所だったかがよく分かりますね。

エルミタージュ美術館は、ロシア革命、第二次世界大戦、スターリン時代など、ロシアの歴史の激動を経験してきました。

美術館は、これらの歴史を物語る貴重な資料であり、ロシアの歴史と文化を深く理解するために重要な役割を果たしています。

映画『エルミタージュ美術館美を守る宮殿』では、美術館の歴史と、館長たちの苦難が描かれており、華麗な美術品の陰に隠された歴史の重さを改めて感じられます。

特に、第2次世界大戦中のレニングラード包囲戦の描写は目を引きます。

美術館関係者は、ドイツ軍の侵攻を察知し、作品の多くをウラル山脈に疎開させました。

しかし、900日にも及ぶ長期の包囲により、食糧は不足し、革や飼い猫までも食料として使わざるを得ない状況に陥ります。

それでも、前線から戻ってきた兵士たちは、空っぽの展示室に飾られた額を見て、感嘆の溜息を漏らしたというエピソードは、戦争の悲惨さ芸術の力強さを対比させます。

戦後もスターリン体制下では、職員や館長が強制収容所に送られたり、所蔵品が売却されたりと、困難が続きました。

親子2代にわたり美術館を支えてきた館長は、「エルミタージュはロシアの歴史そのものなのです」と語ります。

この言葉は、エルミタージュ美術館が、ロシアの歴史と文化を象徴する存在であることを示しており、鑑賞者の心に深い印象を与えます。

戦争の最中でも、美術品を守り抜こうとした人々の気持ち、そして、その美術品を見た兵士の人たちの気持ちを考えると、すごく感動しますね。

エルミタージュ美術館とサンクトペテルブルク

エルミタージュ美術館はなぜ世界遺産に?

歴史と建築が評価され登録

本章では、エルミタージュ美術館とサンクトペテルブルクの関係性について掘り下げます。

豪華絢爛な宮殿と膨大な美術品!【ロシア】エルミタージュ美術館の見どころ│
豪華絢爛な宮殿と膨大な美術品!【ロシア】エルミタージュ美術館の見どころ│

✅ エルミタージュ美術館は、ロシア皇帝が収集した美術品を展示する世界有数の美術館であり、冬の宮殿、大エルミタージュ、小エルミタージュ、新エルミタージュ、エルミタージュ劇場の5棟から構成されています。

✅ 美術館内には、黄金の調度品や豪華な客間が並ぶ冬の宮殿をはじめ、レオナルド・ダ・ヴィンチの「ベヌアの聖母」、「リッタの聖母」、ラファエロの「コスタビレの聖母」、ヴェラスケスの「昼食」などの名作が展示されています。

✅ エルミタージュ美術館は広大で、すべてを回るのは時間がかかるため、事前に下調べをして、効率的な鑑賞プランを立てたり、オプショナルツアーに参加したりすることがおすすめです。

さらに読む ⇒豪華絢爛な宮殿と膨大な美術品!【ロシア】エルミタージュ美術館の見どころ│出典/画像元: https://hotels.his-j.com/ct/tripiteasy/post-4473/

サンクトペテルブルクの歴史とエルミタージュ美術館は、切っても切り離せない関係にあることがわかりますね。

世界遺産として、これからも守り続けられるべき場所です。

エルミタージュ美術館(冬宮殿)は、サンクトペテルブルクの歴史地区と関連建造物群の構成資産の一つであり、かつてロシア皇帝が暮らした冬宮殿です

現在は、王族や貴族が集めたコレクションを展示する美術館として公開されています。

エルミタージュ美術館は、湿地帯から開拓されたサンクトペテルブルクの都市デザイン、歴代ロシア皇帝によって整備された建築物群、バロック様式と新古典主義様式の優れた建造物、ロシア革命など、ロシアの歴史と密接に関わっている点が評価され、1990年に世界遺産に登録されました。

特に、冬宮殿はロシアの歴史を反映しており、バロック様式やロココ様式の要素を取り入れた建築は、各地の建築様式に影響を与えました。

また、エルミタージュ美術館では、18世紀から絵画をネズミから守るために猫を飼っており、現在も地下に暮らしています。

猫の数は多く、キッチンや病院が用意されているほどです。

エルミタージュ美術館が、サンクトペテルブルクの都市景観の一部として、世界遺産に登録されていることは素晴らしいですね。18世紀から猫が住んでいるというエピソードも興味深いです。

大エルミタージュ美術館展とエルミタージュ美術館の魅力

エルミタージュ美術館展の見逃せない作品は?

スルバランの「聖母マリアの少女時代」

本章では、大エルミタージュ美術館展を通して、エルミタージュ美術館の魅力を再発見します。

大エルミタージュ美術館展』をレポート女帝エカテリーナ世のコレクションで、西洋絵画を総ざらい
大エルミタージュ美術館展』をレポート女帝エカテリーナ世のコレクションで、西洋絵画を総ざらい

✅ 記事は、大エルミタージュ美術館展におけるオールドマスターの作品群を紹介し、絵画の表現技法、テーマ、そして当時の社会状況を解説しています。

✅ 具体的には、フラゴナールとジェラールの「盗まれた接吻」、フリーニの「アンドロメダ」、ウェストの「蜂に刺されたキューピッドを慰めるヴィーナス」といった作品を通して、絵画における構図、表現技法、そして当時の社会における美意識を探ります。

✅ さらに、聖母マリア像の違いを比較することで、シモン・ヴーエ、ルカス・クラーナハ、フランシスコ・デ・スルバランといったそれぞれの画家の特徴や、当時の宗教画における表現様式の違いがわかります。また、シャルダンの「食前の祈り」やデ・ホーホの「女主人とバケツを持つ女中」といった作品を通して、日常生活における美しさや、当時の社会を描写する作品の表現方法について説明しています。

さらに読む ⇒(スパイス)|エンタメ特化型情報メディアスパイス出典/画像元: https://spice.eplus.jp/articles/113618

エルミタージュ美術館展で、多くの名作を鑑賞できるのは素晴らしいですね。

スルバランの作品をはじめ、様々な画家たちの作品に触れることができるのは、とても魅力的です。

「大エルミタージュ美術館展」は、ロシアのエルミタージュ美術館のコレクションから西洋絵画の名作を集めた展覧会です。

16-19世紀の巨匠たちの作品85点が展示され、レンブラント、ティツィアーノ、ルーベンス、ヴァン・ダイクなど、名だたる画家たちの作品を見ることができます

キュレーターのスヴャトスラフ・サッヴァチェーエフ氏は、フランシスコ・デ・スルバランの「聖母マリアの少女時代」を今回の展覧会の一押しとして紹介しています。

スルバランは17世紀スペインを代表する画家のひとりであり、彼の作品は宗教的なテーマと、生きたような表現力に溢れています。

展覧会では、エカテリーナ2世やアレクサンドル1世、ニコライ1世のコレクションも展示されます。

エルミタージュ美術館は、世界最大級かつ最も興味深い美術館のひとつとして、多くの日本人を魅了しています。

特に、印象派や美術館のインテリア、寄木張りの床などが人気です。

すごい!レンブラントとか、ティツィアーノとか、めっちゃすごい画家さんの作品が見れるなんて、これは行かなあきませんね!特にスルバランの作品、要チェックや!

本日は、エルミタージュ美術館の魅力を様々な角度からご紹介しました。

ロシアの歴史と文化を今に伝える、素晴らしい美術館ですね。

🚩 結論!

💡 エルミタージュ美術館は、世界最大級の美術館であり、膨大なコレクションを誇っています。

💡 ロシアの歴史の激動を経験し、その歴史と文化を今に伝えています。

💡 サンクトペテルブルクの歴史地区の一部として、世界遺産にも登録されています。