EU難民問題の今、難民申請件数の増加と右派台頭?2023年EU難民申請の増加と、右派ポピュリスト勢力の台頭
2023年のEU難民申請は114万人、2015年以降最大に。シリアからの申請増に加え、ウクライナからの受け入れも増加。右派ポピュリスト勢力の台頭を招き、2024年欧州議会選挙への影響も懸念。ロシア・ベラルーシの「ハイブリッド戦」による移民問題の利用も。福祉支出への不満が高まり、難民排斥の動きも危惧される、EUの複雑な現状。
ハイブリッド戦と移民問題
ロシアとベラルーシはEUをどう弱体化させようとしている?
移民問題を利用したハイブリッド戦
ハイブリッド戦という言葉が出てきました。
EUが直面している問題は、複雑さを増しているということですね。

✅ ベラルーシによる移民の送り込みはEUにとって「ハイブリッド攻撃」とされ、EUはベラルーシへの制裁強化を決定しました。
✅ ジャーナリストの村山祐介氏が1か月間にわたって現地取材を行ったベラルーシ移民危機について解説します。
✅ セミナーは前半60分で村山氏による現地レポート、後半15分で視聴者からの質問に答える形式で行われます。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.academyhills.com/seminar/detail/20211213.html移民問題を利用してEUを揺さぶるというのは、看過できませんね。
情報戦、心理戦という側面もあるのかもしれません。
ロシアやベラルーシは、移民問題を利用してEUを弱体化させる「ハイブリッド戦」を行っていると指摘されています。
EU諸国との国境に移民を送り込むことで、EUのイメージを傷つけ、国内の政治不安を煽ることを狙っているのです。
えー、すごい!なんか映画みたい。でも、大変なことなんだろうな。勉強しなきゃ。
福祉支出と国民の不満
EUの難民政策、国民の不満は?
福祉支出への懸念
右翼ポピュリズムの台頭や、福祉支出の問題など、様々な問題が複雑に絡み合っていることが分かります。
公開日:2024/01/24

✅ ヨーロッパでは右翼ポピュリズム政党が台頭し、近年その勢いを増しています。彼らは『真の人民』と『腐敗したエリート』や『異質な移民』を対比させ、自分たちが真の人民の意志を代表していると主張します。
✅ 右翼ポピュリズム台頭の背景には、グローバル化や脱工業化による不安やノスタルジアがあるとされています。彼らは移民や難民を『国境を知らず、労働力の非国民化のシンボル』として敵視し、EUを『上から命令してくる外部のエリート』とみなします。冷戦終結後の自由主義化の失敗も、ポピュリズムの一因として指摘されています。
✅ 右翼ポピュリズムの常態化により、政治は露骨で攻撃的なレトリックが飛び交うようになり、嘘が正当化される時代になってしまいました。専門家は、短絡的な政治を排し、熟議や対話、交渉による『省察による減速』が必要だと主張しています。民主主義が本来持つ時間を取り戻すことで、事態の改善につながると期待されています。
さらに読む ⇒好書好日|出典/画像元: https://book.asahi.com/article/15123334難民への福祉支出に対する国民の不満が高まっているとのことですが、その背景には様々な要因があるのでしょう。
難しい問題ですね。
EU諸国では、難民への福祉支出に対する国民からの不満も高まっています。
福祉を重視する政策は、右派ポピュリスト勢力に利用され、難民排斥の動きにつながる可能性も危惧されています。
民主主義を守るためには、熟議や対話、交渉による『省察による減速』が必要というご指摘、大変重要ですね。短絡的な解決策に走らないことが大切だと感じます。
本日の記事では、EUの難民問題について、様々な角度から見てきました。
複雑な問題ですが、多角的な視点を持つことが大切だと感じました。
💡 EUへの難民申請は増加傾向にあり、その背景には様々な要因がある。
💡 難民問題は、右派ポピュリスト勢力の台頭や、ハイブリッド戦といった複雑な問題とも関連している。
💡 問題解決のためには、熟議や対話を通じた長期的な視点が必要となる。